見出し画像

こうもり10億匹?? コウモリ寺


画像1

かなり昔・・・。小学校1年か2年か、10歳にはなっていなかったと思う。
父の仕事の車で、森林かなり奥の道を走っていた。

森林の中は薄暗かったが、木々の間のその先はまだ明るく、
隣の山が見え隠れする。

その山は岩山で夕やけに赤く輝いていて、
車窓の内側で子供ながらにその美しさに感動をしていた。

岩には縦に大きな亀裂があり、その亀裂から何かが出て来た。
ふわりふわりと黒い点が一列に蛇行してちぎれたり連なったり。
鳥ではなさそうだった。

車も走行しているので、ほんの一瞬のことであった。
コウモリだと、その時父に聞いたのか、あとから知ったのかは定かではない。


コロナ禍中、コウモリって不謹慎だろうか。
コロナウイルスの起源はコウモリの糞からってお話。
初期の昨年では中国からとか報道がありましたけど、
今年、ネットニュースで
「新型コロナウイルスについては一部で『タイに生息するコウモリが起源である可能性がある』と説が出ている」 と有った。

これをみて、ちょっと冷や汗💦

昨年、息子の従妹シアちゃんに会いに、ラーチャブリー県へ行った。
バンコクから西へ3時間ほど。14歳のシアちゃん宅へ。
かなり以前から行ってみたいと思っていた、
ワットカオチョンプラン วัดเขาช่องพรานがすぐそばだ。

別名 ワットカーン カーオวัดค้างคาว コウモリ寺

時間も夕方でちょうどいい。早速行ってみることにした。


さすがに、人は少ない。交通手段は車のみ。バスもタクシーもバイクもない。
コロナ禍中って事も有っただろうけど…。
その時期はタイ国内も危機感をもってなかったし。
国内感染者が2、3名で、感染者0の日が続いていた頃だ。

車を降りると街灯がコウモリになっているのが、早速たのしい。

画像2

タイ特有のカラフルなお寺の裏にこんもりと盛り上がった山とは言えない丘があり、その丘の何処からか夕食をもとめてコウモリが飛び立つらしい。

スタートはコウモリしだいだが、だいたい18時頃からお出かけとの事。

まだ時間があるので、ちいさな市場で夕飯を仕入れ、お寺前に設けられてる広場で夕食。
当然、缶ビールを片手にだ。

丘を見上げながらビールを飲もうとしたとたん

画像3


サラサラサラと静かな音とともに、黒い つぶつぶ がパラパラと出て来た。

つぶつぶは、次第に太い帯になっていく。

画像4

そのあとは、全く途切れることなく夕暮れちかい空へ遠くへ永遠と続いていく。

時計をみると6時5分。

出所はどこだ?と探すと、丘のど真ん中からだ。木々で気づかなかったが丘の中腹に洞穴が見える。そこから次から次へと溢れ出るのではなく、
きちんと帯になって出て来る。

「約10億匹。全てがお出かけするまでには、1時間はたっぷり掛かる」
と案内が言う。

10億匹って・・・・誰が数えたんじゃい

あの洞穴の中で、10億匹が順番待ちをしているのかと思うとコウモリって辛抱強いんだなぁ。

当たり前だが、これが毎日だ。

見物人が少ないのは、いつもの事で有り、別段めずらしいものではないのだ。外国人らしい人もみかけない。

サラサラサラとコウモリたちの羽音。
帯は、西の夕日に向かって伸びていく。
帯は蛇行する。 上下に左右にふわりふわりと。
帯は、しだいに西から南方面へ、そしてゆっくりと私達の頭上を通り過ぎて東方面へ。

頭上に来た時はあまりにも近くて、かすかに興奮する。

ボケ―っと、口を開けてみていると
うんこが 落ちて来るよ。」と、息子。


帯の先は遠すぎて細く見えない。その先は空や町や山や野原に溶けていくんだろう。
これが1時間ほど続く。
時間が経つにつれ、空も青から赤くそして紺に変化してく。

帰りはトワイライトタイムらしい。
どうやってかえってくるのだろう。
バラバラなのか?また帯になって帰ってくるのだろうか・・・・。
そう話している間にも、帯はまだまだ出続ける。

そして、
人間は、話もつき、ビールも切れて・・・飽きてくる・・・・。

ネットニュースで
「新型コロナウイルスについては一部で『タイに生息するコウモリが起源である可能性がある』と説が出ている」 

の話。

私は、まだ無事だ!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?