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20060405 腕時計の調整

 時計が遅れて仕方がない。日常、はめている自動巻機械式の腕時計$${^{*1}}$$で、一日一分程度進む$${^{*2}}$$。一日一回程度遅らせる。一日中腕に着けっぱなしなので、腕時計の温度は一定になっているはずである。時計が狂う原因が温度である$${^{*3}}$$とすれば、調整さえすれば非常に精度の高い腕時計になるに違いない。一日一回時計を合わせるだけで済んでいるので、特に問題はないが、もっと正確になればなお良い。

 どうやって調整すればいいのか。時計屋に持ち込むしかないのか。調整には緩急針$${^{*4}}$$と呼ばれる仕組みをいじる。件の時計の緩急針の調整箇所はこんなふう$${^{*5}}$$になっている。小さな出っ張りを「+-」に振らすと緩急針の位置がずれてひげゼンマイの長さが変化したことになり$${^{*6}}$$、時計が進んだり遅れたりするようになっている。

 調整するといっても一日に一分程度のずれだから、調整後の確認をしようとすると何日もかかってしまう。1分ずれるのに24時間掛かるから、1秒のずれを確認するだけでも24分掛かる。とにかく時間がかかりそうだ。

 腕時計の秒の刻みを短時間に精密に測定する装置$${^{*7}}$$があるらしい。これを使えばいつでも細かい調整ができる。高そうな装置$${^{*8}}$$なのでやはり時計屋に持ち込むのが得策だろう。

*1 20040618 新しい腕時計
*2 20040908 狂う腕時計
*3 20020605 振り子の工夫
*4 10 Varianten der Feinregulierung | Watchtime.net
*5 adjustment.jpg
*6 機械時計の動力源
*7 WatchTime - Gang und Gangabweichung
*8 Leaflet_wexpertII.pdf

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