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20020912 南アルプス市

 ついに中国語以外の外国語を由来とする地名が出てきた。俗称$${^{*1}}$$や駅名$${^{*2}}$$などではいくらでもあるが、地方自治体の正式名称では初めてだろう。

 京都、東京、岐阜などは中国語が基になっている。「南アルプス市$${^{*3}}$$」のアルプスはラテン語である。以前に日本の地名の外来語化は時間の問題ではないか$${^{*4}}$$と書いたことがあったが、こんなに早く現実化するとは思わなかった。ただし、前に書いたのは既存地名の外来語化だった。

 西東京市やさいたま市、東大阪市、東広島市などの安直でにべもない市名に比べれば、ましな方だが、ましなだけでやはりもう少し考えて欲しかったと思う。市名を決定するのに市民の意見などは大きく反映する必要はない。民衆というのは「文章力」や「無洗米」$${^{*5}}$$というような言葉を平気で作り出してしまうのである。市民の意見などは参考程度にしておいて、地域の識者の意見で決めるべきだ。

 普通に考えたら巨摩市、中巨摩市、峡西市だろう。隣の韮崎市には粋な方法で新町名を作り出した清哲町$${^{*6}}$$という町がある。こういうのも参考にして欲しかった。地名は文化なのでアスファルトの道路を造るのと同じ様な感覚で新市名を作るのは止めておいた方がいい。

*1 スペイン坂スタジオのぞき穴
*2 れとろ駅舎 日本ライン今渡駅
*3 南アルプス市 誕生までの歩み
*4 20010126 武蔵国のビターバレー
*5 20020906 文章力
*6 20000727 合成地名

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