見出し画像

20040321 コンタクトレンズの発明

 コンタクトレンズ$${^{*1}}$$は誰が発明したのだろうか。コンタクトレンズの原理を発見したのはレオナル・ド・ダビンチ$${^{*2}}$$と言うことになっているらしい。半球状のガラスの器に水を入れて、顔を浸けて下の方を覗くという実験$${^{*3}}$$をしたという記録があるようだ。

 デカルト$${^{*4}}$$もコンタクトレンズの元となるような事を考えていた$${^{*5}}$$ようだ。1637年に刊行されたデカルトの本にそんなようなことが書いてあるという。

 1637年に出た本といえば「方法序説$${^{*6}}$$」である。方法序説$${^{*7}}$$の実践編である三つの著作「屈折光学」「気象学」「幾何学」のうち「屈折光学」で述べられていると思われる。

 web上で屈折光学$${^{*8}}$$を見つけた。目玉の断面$${^{*9}}$$の挿絵$${^{*10}}$$が出てくる。どこにコンタクトレンズの事が書いてあるのか探そうとしたが、フランス語なのでよく解らない。自動翻訳サイト$${^{*11}}$$で英語にしてみたが、英語の読解力不足も手伝ってかそんな記述は見つけられなかった。

 これの第7章に「視力の改良方法 Des moyens de perfectionner la vision$${^{*12}}$$」とあるので、ここに書いてありそうだ。見つけたweb上の文献では、第7章は「抜粋(extrait)」になっている。全文を読めばコンタクトレンズのことが出てくるのかも知れない。

 レオナルド・ダ・ビンチのコンタクトレンズの実験$${^{*13}}$$は何となくこじつけのような気がしないでもない。この実験で水が眼球に接触しているから「最初のコンタクトレンズ$${^{*5}}$$」というのは飛躍しすぎだ。コンタクトレンズは視力の矯正が目的なので、ダ・ビンチがその目的でこの実験をしたのであれば確かに最初のコンタクトレンズになる。しかしこの「水に顔を突っ込む式」では常に下しか見られない。ダ・ビンチが活躍していた頃には眼鏡は既に発明されていた$${^{*14}}$$ようなので、本当に視力矯正を考えていたなら小型レンズを目玉に接触させるという発想は出来たのではないだろうか。

 それにしてもどんな実験だったかもっと知りたくて、web上のダ・ビンチが残した絵$${^{*15}}$$を探したが見つからなかった。

*1 20040320 ソフトコンタクトレンズ
*2 NIDEK 目にまつわるおはなし コンタクトレンズはいつごろ誕生したの?
*3 ダ・ヴィンチとコンタクトレンズ – The DaVinci Institute
*4 Christiaan Huygens René DESCARTESハ (1596 - 1650)
*5 Contact Lenses History
*6 20010807 句読点付き題名
*7 方法序説
*8 La Dioptrique
*9 20000828 目玉
*10 La Dioptrique Discours troisiéme De l'œil
*11 AltaVista - Babel Fish Translation
*12 La Dioptrique Discours septiéme (extrait) Des moyens de perfectionner la vision
*13 Yahoo!きっず - 総合学習パビリオン - コンタクトレンズとひとみのおはなし 実験!大昔のコンタクトレンズ
*14 目の事典・メガネとコンタクトレンズ
*15 the drawings of Leonardo da Vinci

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?