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20051001 モニタの買い換え

 先々月にパソコン用のモニタを買った。それまで使っていたモニタはケーブルを修理してから全く問題は発生していなかった$${^{*1}}$$が、買い換えた。パソコン屋を覗いたら一万円弱で売っていたので衝動的に買ってしまった。ただし中古品である。更にブラウン管式のモニタである。

 今まで17インチ型のブラウン管であったが、今度は19インチになった。表示面積が一回り大きくなった。以前から買い換えるにしても液晶ではなくブラウン管が欲しかった$${^{*2}}$$。ところがブラウン管式の新品を店頭で見ることは殆どできなくなっている。そういった状況で丁度いいモニタを見つけることができたのだった。ナナオ$${^{*3}}$$のFlexScan T761$${^{*4}}$$という機種である。

 家でパソコンにつないでみると画面の右端の色がおかしい。変な色になっている。磁石を近づけた時のような色をしている。端の方なので使用には殆ど影響しないが、やはり気になる。地磁気の影響$${^{*5}}$$でこういったことが起こる場合がある。地磁気補正機能$${^{*6}}$$を使って調整してみたが、なかなか直らない。

 モニタの右側には筆立て$${^{*7}}$$が置いてある。その中には鉄製のはさみ$${^{*8}}$$が入っている。これを画面に近づけると色がずれてしまう。これの所為かと思い筆立ての位置を変えてみたが、大して良くならない。モニタの右側80cmぐらい離れたところにスピーカ$${^{*9}}$$が置いてある。このスピーカはかなり古い$${^{*10}}$$。今でも生産されているが、発売当時は映像機器と音響機器を組み合わせて使用することが一般的ではなかったため、スピーカをブラウン管のすぐそばに置くということを想定していなかった。スピーカは磁石の塊が入っているのでブラウン管に影響を及ぼす。最近のスピーカは防磁型$${^{*11}}$$といって磁力線が外に漏れないようになっている物が多い。スピーカをモニタから離すと色ずれが少なくなるが、完全にはなくならない。使用に差し支えのないちょっとしたモニタの色ずれでスピーカの配置を変えるのは嫌だ。色ずれは我慢することにした。

 二月後の現在、色ずれが殆どでなくなっている。筆立てやスピーカの配置は変わっていない。一体何が起こったのか。変わったのは部屋の温度ぐらいか。買ったのは真夏だったが、今はかなり涼しくなってきた。温度で何が変わるか。ブラウン管の内部の部品は金属でできているので、これが部屋の温度によって$${^{*12}}$$膨張して精密な寸法$${^{*13}}$$がずれてしまうのかも知れない。来年の夏にまた色がおかしくなったら、原因は室温である。

*1 20041024 モニタケーブル
*2 CRT高画質神話は本当か?──前編:CRT vs 液晶ディスプレイ(1/2 ページ) - ITmedia PC USER ※ナナオの広告記事
*3 株式会社 ナナオ
*4 CRTモニター出荷完了製品のご案内 FlexScan T761
*5 ナナオ、コストパフォーマンスの高い19インチCRTディスプレイを発売
*6 TDK Techno Magazine|じしゃく忍法帳/第23回「方位磁石とナビゲーションシステム」の巻
*7 耳カップ earcup.jpg
*8 20041212 マイノリティ・リポートのはさみ
*9 20010110 電球とスピーカー
*10 Bose®: 101MM
*11 バスレフ型ミニタワースピーカー
*12 液晶Q&A CRT(ブラウン管)と比べてはっきりくっきり見えるのはなぜ?
*13 高精細AGピッチ

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