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20001227 プローブ

 先日、アポロの月着陸船について書いた$${^{*1}}$$。月着陸船$${^{*2}}$$に付いている4本の足の先にある皿の更に先に付いている棒のようなものはLunar Surface Sensing Probe$${^{*3}}$$(月面センシングプローブ)とも呼ばれるらしい。

 このプローブで月面に到達したかどうかが判るようになっていたようだ。先日の記事では着陸船のロケットエンジンが自動的に止まると書いたが実はそうではないらしい。

 この棒状のものは月着陸船$${^{*4}}$$の4本の足の内3本に付いている。宇宙飛行士が操縦室に上り下りする梯子の付いた足には、プローブが付いていない。

 月面上空から月着陸船がゆっくりとロケットエンジンを下に噴射させながら月面に向かって降りてくる。月面に近づいて来たらそのエンジンを停止させなければならない。月面からまだ距離があるのに早めにエンジンを停止すると月の引力で宇宙船が月面に衝突してしまう。ぎりぎりまでエンジンを噴射し続けると、エンジンから吹き出た噴射ガスが月面から跳ね返って宇宙船をひっくり返してしまったり、跳ね返ってきた噴射ガスの熱で足や船体を損傷させてしまう。

 そこで月着陸船の足の先に付いた約1.5mのプローブの先が月面に触れると、その圧力で中の宇宙飛行士にエンジンを切る時を知らせる回路が作動するようになっていたらしい。

 そして月着陸船の足が月面に完全に着くとプローブが広がる。それによって月面への到達を示すようになっていたようだ。

*1 20001225 アポロの足
*2 s238.gif
*3 The Lunar Module Descent Stage
*4 s239.gif

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