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20001125 デジタルカメラ

 とうとうデジタルカメラを買った。「とうとう」と言うのは今まで写真のデジタル信号化にはフィルムスキャナ$${^{*1}}$$を使っていて「デジタルカメラ不要論」を唱えていたからである。所有しているフィルムスキャナでポジフィルムの画像を取り入れると最高画素数で3500*2300ピクセルとなり、デジタルカメラのCCDの画素数にすれば800万画素になる。普及版のデジタルカメラで800万画素のものはそうそうには出ないだろう、ということで要らないと言っていた。

ある日、新聞の折り込み広告でデジタルカメラの売り出しが載っていた。限定10台で定価128,000円の富士フイルムFinePix4700z$${^{*2}}$$が16MBのスマートメディア$${^{*3}}$$、パソコン用ソフト及びUSB$${^{*4}}$$ケーブル付きで59,800円(税別)であった。広告には432万画素と書いてある。432万画素ならば800万の半分ではないか。物欲$${^{*5}}$$が沸々と湧いてきた。ポジフィルム$${^{*6}}$$のスキャンの手間に比べたらデジタルデータに直接変換するデジタルカメラは格段にいい。本業のサイト$${^{*7}}$$で公開する写真であればこちらの方が楽である。

 もともとは30数年前の数百枚のポジフィルム$${^{*8}}$$を修正して電子的に保存$${^{*9}}$$するためにフィルムスキャナを購入した。これらのポジフィルムは非常に保存状態が悪くフィルム$${^{*10}}$$にカビが生えてしまっている。フィルムのカビは一旦生えてしまうと物理的にも化学的にも除去が不可能になる。カビを無理矢理除去すれば画像も除去されてしまう。従ってカビの生えた画像自体を修正するしかない。しかしこの作業は全く捗っておらず、専ら最近撮った写真の電子化にしか使っていない。

 広告を出している店に開店30分前に到着した。既に30人ほどが列を作っていた。その日の売り出しはデジタルカメラ以外にも数品目あったので、おそらく買えると思った。開店10分前ぐらいになると店員が整理券を配りだした。私はデジタルカメラ購入希望者の4番目であった。

 早速、家に帰ってカメラを試そうとしたが、付属のニッケル水素電池$${^{*11}}$$は充電がされていないので今から充電しなければならない。完全に充電するためには13時間かかると説明書には書いてある。家庭用100Vをカメラ用の電源に変換するACアダプタ$${^{*12}}$$は別売りとなっているので、すぐには全く使えない状態なのである。仕方がないので説明書を読んで、パソコンにデータ取り込み用のソフトをインストールしている間に電池が少しだけ充電されるのを待った。電池をカメラに装填して写真を撮ってみた。数枚撮ると電池切れになり写真が撮れなくなった。写した写真をパソコンに取り入れて見てみた。綺麗に撮れる。これなら十分使える。写真はこんな感じ(A)$${^{*13}}$$ (B)$${^{*14}}$$である。

*1 Polaroid - POLASCAN 35 Ultra
*2 FinePix.com
*3 SSFDC FORUM
*4 USB.org - Welcome
*5 19990804 諸橋大漢和
*6 FUJIFILM Professional Film Guide
*7 遺構探訪
*8 OCT63.jpg
*9 古いスライド画像の修復 - Harano Kazunobu Web Site
*10 フジクローム ASTIA 100F プロフェッショナル[RAP F]
*11 20000615 電池
*12 UNIFIVE CO,.LTD.
*13 DSCF0019.jpg
*14 DSCF0038.jpg

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