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20001113 金(3)

 金が安い。1グラム当たり900円の前半である$${^{*1}}$$。金の産出費用を考えるとこれが底値であろう、という見方もある。

 金地金を買うときにはその時の金の市場価格に販売業者の手数料とそれに対しての消費税がかかってくる。

 購入した金を売却する場合は、売却するときの金市場の価格とそれに対する消費税を受け取ることになる。自動車の下取りをしてもらうときに消費税はどうなるのかと聞くと「あっ、それはもう下取り価格に含まれています」と言われたことがある。 消費税$${^{*2}}$$は国内で事業者が資産の譲渡を行った場合に発生する。事業者が個人に物を売ったときは当然、消費税が課せられるが、その逆の場合はどうなるのだろう。国としては税金は平等に取れるところから取る方針だろうから、個人が売る場合でも取り立てそうなものである。実質は特例がある$${^{*3}}$$ので、殆どの人にとって関係なくなるのかも知れない。

 ただ事業者が個人から買い取った物の価格を消費税抜きで資産評価するか、どうかで事業者への課税額が大きく変わってくる様な気がする。一体どういう仕組みになっているのだろうか。

 何れにしろ金地金を売却するときに消費税が戻ってくるとしたら、消費税3%の時に金を買って、今売れば消費税5%が戻ることになる。そして今、金を買って、将来に消費税が10%になればその分儲けることになる。

*1 田中貴金属工業株式会社|月次金価格推移
*2 消費税法
*3 消費税法 (小規模事業者に係る納税義務の免除)

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