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20040619 新しい腕時計(2)

 腕時計の続き$${^{*1}}$$。手にして思ったのは、何となく貧乏臭いことである。安っぽいのである。値段が6000円と安いからに決まっているが、ぱっと見て安物という感じがする。人に譲って今は所有していない$${^{*2}}$$この腕時計$${^{*3}}$$に比べると、大分安そうに見える。

 買った時計の文字盤を仔細に見る$${^{*4}}$$と文字盤の数字がだめなのである。単に文字が印刷してあるだけ、という感じである。実際に印刷してあるだけなので仕方がないが、文字の部分のインクが薄っぺらなのだ。これでは時針と分針とがくっついていて竜頭を回さないと針がまわらない子供用の玩具腕時計$${^{*5}}$$と変わらない。

 印刷で文字盤の文字を作るなら文字のインクを盛り上げないとだめだ。文字のインクが盛り上がっているだけで全然違う。インクの量なんて微々たるものだから、インクを盛り上げても値段なんてそんなに上がらないだろう。

 貧乏くさい意匠とそうでない意匠との差はどこからくるのだろう。やはりその意匠を何度も何度も検討したか、しなかったかの違いだろう。何度も練り直せば良い物ができあがる。それだけ時間をかけるのだから値段も上がってくる。だから素晴らしい意匠の製品は値段が高い。優れたデザイン家$${^{*6}}$$が考えれば短時間でも優れた意匠ができるが、デザイン家がそういった能力を身に付けるためには多大な時間が費やされているので、そういったデザイン家を起用すればやはり値段が高くなる。

 安くて優れた意匠というのは偶然出来上がることはあっても、基本的にはあり得ないのだ。

*1 20040618 新しい腕時計
*2 20030220 Alpinist
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*6 20030601 柳宗理のやかん

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