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20030321 愛知県内の本土決戦用大砲陣地遺構(2)

 久々に$${^{*1}}$$本業である「遺構探訪$${^{*2}}$$」を行った。一年前と同様に砲台研究の大家であるネーモン氏$${^{*3}}$$と、今回は戦争遺跡の専門家である隊長氏$${^{*4}}$$が加わって、三人で探索を行った。

 今日21日は豊橋市及び渥美町の遺構を探索した。二日目22日は晴れれば篠島もしくは神島、雨であれば三重県香良洲(からす)町へ行く予定である。

 最初に豊橋市大岩町火打坂付近$${^{*5}}$$の砲台を探索した。この場所は去年探索した場所$${^{*6}}$$とそれ程離れていない。この近辺にはアメリカ軍の日本本土上陸に備えて作られた砲台が三箇所残っている。去年、今回でその内、二箇所を探索したことになる。

 この砲台には榴弾(りゅうだん)砲$${^{*7}}$$が設置されたらしい。「榴」とは柘榴(ざくろ)$${^{*8}}$$という意味である。砲弾が柘榴のように炸裂するようになっている$${^{*9}}$$ところからこの名前が付いたらしい。

 砲台陣地は山の中腹に作られており、山の向こうの海から上陸してくる部隊を狙って、山の陰から榴弾を発射するようになっていたらしい。榴弾は山を越えて相手の方に飛んでいくことになる。

 この砲台を二時間程度探索した後は、少し離れたところに残っている戦闘指揮所に向かった。

*1 20020209 愛知県内の本土決戦用大砲陣地遺構
*2 遺構探訪
*3 米軍のコロネット作戦に対する日本軍の防衛
*4 戦争遺跡見聞録
*5 愛知県豊橋市大岩町付近
*6 愛知県豊橋市大岩町北山 二川トーチカ
*7 ★陸奥屋★ 四五年式24(20)サンチ榴弾砲
*8 インターネット植物図鑑 ザクロ
*9 大砲と装甲の研究 榴弾[High Explosive]

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