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真面目より、いい加減

昔から真面目だねと良く言われてきた。

性格もあると思うのだが、環境的に真面目にすること、いわゆる、良い子でいなければいけない状況だったかもしれない。

だから幼い頃は、真面目だね、素直だねって言われる自分が嬉しかったし、少しでも認めて貰えていることに喜びを感じていたかもしれない。

でも、心の何処かに、違うと思っている自分がいて、大人になるにつれて、その思いが積み重なり苦しい気持ちが増えていったように思える。

そして、真面目な人は自分を大切にしないという言葉に触れた時に、その苦しい気持ちが、爆発したように心に突き刺さったと思えてならない。

自分を最優先に考え、大切にしていこうと思って過ごしていた日々。

でも、その真面目さで、他人を優先して自分を大切にしてこなかったこと。

だから、その真面目さで、人を見下し人を傷つけていたこと。

そして、その真面目さで、自分を責めて、苦しくなっていたこと。

真面目に生きてきたことでの弊害を、改めて感じた今、自分を大切にしてこなかったことで、人からも同じように大切にして貰えなかったことが分かったような気がする。

だからこそ、真面目より、いい加減なくらいで、生きていこうと思う。

真面目に生きてきた後悔より、自分を大切にしなかった後悔の方が大きいと感じた今、いい加減なくらいの気持ちで気楽に考えて、自分を大切にすることを優先して生きていきたいものだ。



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