#195 日本のワイン市場(2017/11/17)


昨日はボジョレーヌーボーの解禁日でしたが、皆さんはもう飲まれましたか?今日は金曜日なので今晩飲むという方も多いのではないでしょうか。ということで、今日のざっくりは日本のワイン市場についてです。

2015年の日本のワインの消費量は370,337kl。ボトルにすると4.93億本に相当します。

・ワインの消費量 ざっくり5億本(およそ37万kl)

40年前の1977年に初めて3万klを越えて1989年には10万klをまで増加、ブームに乗って1998年には29.8万klまで達しますが、以後2004年までは減少(22.6万kl)その後数年横ばいが続きます。2008年から増加に転じ2012年に30万klを越え(32万kl)、現在に至っています。40年間でおよそ12倍、ここ10年間で見てもおよそ1.6倍のなっています。

・ワインの消費量 10年間でおよそ1.6倍

消費されるワインの内、輸入ワインと国内で製造されるワインの割合はざっくり7:3。およそ7割が輸入ワインということになります。1977年には国内製造ワインが7割超を占めていたのですが、1993年に逆転、2012年に輸入ワインが初めて7割を超え今のレベルで落ち着いています。

・輸入ワイン:国産ワイン ざっくり 7 : 3

2015年輸入元の国・地域TOP5(数量ベース)は
1.チリ   5.16万kl(27.8%)
2.フランス 5.15万kl(27.8%)
3.イタリア 3.46万kl(18.7%)
4.スペイン 2.02万kl(10.9%)
5.アメリカ 0.93万kl(5.0%)
となっています。チリとフランスで半分を越えています。ずっとフランスがトップだったのですが、2007年ごろから急増したチリが2015年に初めてTOPになりました。(まぁ、リーズナブルな価格で美味しいですからね)2005年にはフランスワインが全体の46%近くを占めチリは6.4%程だったので、チリの増加は目をみはるものがあります。

ただ、金額ベースでは
1.フランス 497億円(43.5%)
2.チリ   185億円(16.2%)
3.イタリア 181億円(15.8%)
4.アメリカ 110億円(9.6%)
5.スペイン 65億円(5.7%)
と金額ではやはりフランスがトップ。全体の40%を越えています。

フランスワインの輸入量を月別に見てみると、毎月だいたい4000klほどなのですが、11月にはおよそ2倍の1万klほどに跳ね上がります。やっぱりボジョレーヌーボーの影響は大きいようです。

一人あたりの消費量をみてみると、日本の成人人口がおよそ1億500万人ほどなので、一人あたりにすると年間3.5l、ボトルにして4.7本飲んでいることになります。

・日本人一人あたりのワイン消費量 ざっくり5本(3.5l)

一人あたりの消費量を国別にみてみるとTOP5は、
1.ポルトガル  54.0l/年(ボトル72本)
2.フランス   51.8l/年
3.イタリア   41.5l/年
4.スイス    40.3l/年
5.オーストリア 32.4l/年
以下、アルゼンチン、ベルギー、スウェーデン、ドイツ、オーストラリアと続きます。フランスが一番多いかと思いきや、なんとポルトガルが一番なんですね。
ボトルに換算すると年間72本。毎月ボトル6本飲んでいる計算になります。(ポルトガルの大人全員が5日に1本飲んでいることになります)ポルトガルの人は日本人のおよそ15倍ほど飲んでいることになります。日本もまだまだ増えていく可能性はありそうですね。

さて、今日はTGIF。今日もボジョレーヌーボーをいただきますか。(飲み会の予定はないのですが。。。)

Source:
メルシャン 日本のワイン市場
http://www.kirin.co.jp/company/data/marketdata/pdf/market_wine_2017.pdf
東京税関 ボトルワインの輸入(平成28年10月28日)
http://www.customs.go.jp/tokyo/content/toku2809.pdf
→2015年までの輸入

#今日のざっくり
#日本のワイン市場

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