#228 個人の金融資産・現預金 - 今日のざっくりReturns

おはようございます!
先日、この4-6月に個人の現預金が30兆円増加したというニュースがありました。もともと現預金が多いことは知られていましたが、コロナ禍において人口一人あたり25万円ほども増加していたということで驚かれた方も多いかと思います。ということで、今日のざっくりは個人の金融資産・現預金についてです。

2020年3月末の家計の金融資産は1828兆円。金融資産の年次推移をみてみると、リーマンショックの前後の2007年(1545兆円 前年比0.5%減)、2008年(1410兆円)と連続して減少しましたが、以後は年々増加していて現在に至っています。

●家計の金融資産ざっくり1800兆円(2007年から18%増)

そのうち現預金は999.6兆円で金融資産の54.7%を占めています。。

●家計の現預金ざっくり1000兆円(金融資産のざっくり55%)

2020年6月末時点ではそれぞれ金融資産は1883兆円、うち現預金は1031兆円となっていますので、3ヶ月で金融資産全体で55兆円、現預金で31兆円ほど増えています。

●コロナ禍(4-6月)で金融資産55兆円増、現預金30兆円増

アメリカ、EUエリアと比べると、家計の金融資産はアメリカ9135兆円、EU3087兆円となっていて、アメリカは日本の5倍、EUは日本の1.5倍ほどの規模になっています。

●家計の金融資産 米:ざっくり9000兆円(日本の5倍)欧:ざっくり3000兆円(日本の1.7倍)

金融資産の多いアメリカですが、内訳を見てみると現預金は金融資産の13.7%程度なのでざっくり1252兆円、EUは34.9%なので1077兆円となり総額では日本とあまり変わらない金額になっています。

●現預金 日:1000兆円(金融資産の55%)、米:1250兆円(同14%) 欧:1100兆円(同35%)

アメリカは株式の比率が32.5%で日本の3倍以上(日本は9.6%)、EUエリアの2倍程度(EUは17.2%)となっています。

人口あたりでみてみると金融資産は、日本が1451万円、アメリカ2875万円、EUエリア908万円となっています。

●人口あたりの家計の金融資産 日:1450万円 米:2785万円 欧:908万円

アメリカは日本のほぼ2倍なんですね。EUが日本に比べてこれほど少ないのは意外でした。

GoTo トラベルの東京解禁も決まりましたし、Go To イート、イベント、商店街と続いていきますので、ちょっと財布の紐を緩めてみてもいいかもですね。

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●家計の金融資産ざっくり1800兆円(2007年から18%増)
●家計の現預金ざっくり 1000兆円(金融資産のざっくり55%)
●コロナ禍(4-6月)で金融資産55兆円増、現預金30兆円増
●金融資産 米:9000兆円(日本の5倍)欧:3000兆円(日本の1.7倍)
●現預金  日:1000兆円(金融資産の55%)、米:1250兆円(同14%) 欧:1100兆円(同35%)
●人口あたりの金融資産 日:1450万円 米:2785万円 欧:908万円
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Soruce:
日本銀行調査統計局 2020年第2四半期の資金循環(速報)
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf

日本銀行調査統計局 資金循環の日米欧比較
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

日本銀行 統計 資金循環 年度計数 2019年度
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/index.htm/

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