【創作】小島信夫とセミナー構築
株式投資のセミナーをやることになったというのに、わたしは小島信夫ばかり読んでいる。
小島信夫を読むと株のセミナーが作りにくいというのも奇妙な話に聞こえるが、事実だ。
人は、何を読んでいるかで人格が変わるものだ。
その意味では、一見支離滅裂にも思える小島作品というのは、何かを的確に伝えなければならないセミナー構築とは相性が悪すぎる。
にもかかわらず、わたしは、今日も小島信夫を読み続けた。
『寓話』だ。
途中何度も、強烈な眠気から失神しそうになった。
570ページある本を、落としそうになる。
読むのをやめて、昼寝をして、シャワーを浴びたあと、わたしはセミナーの内容を考え始めた。
普通の作り方は諦めて、「原稿用紙に文章を書く」という方法を選択した。
わたしは、作家になったつもりでセミナーをつくっている。
「どんな作品になるかわからない」という感覚を、楽しんでいる自分がいることに気づく。
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