アナカラーGジョラゴン

0.序文

小判です。

〖注記〗
本記事は一定水準以上のデュエルマスターズの知識を持っている前提で話が進みます。知らない人にも分かるよう表記したつもりですが、あらかじめご了承ください。

本記事では、カードの名称を《》、デッキ名を「」で表記します。
本記事では、カード名を一部簡略化して表記します。

以降の項目から文章全体の見やすさのため常体を用います。

本記事は意見・感想・指摘等を受け付けております。筆者のTwitterのDMまでお越し下さい。
本文中で使用するデッキ画像は、デッキメーカー様を利用しています。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。

以下本編です。


1.仮説

「アナカラー基盤の可能性を追求したい。」

《天災デドダム》という他のカードと比べてカードパワーのズバ抜けたインフラカードの登場により、アナカラー色で構成されるデッキ、アナカラー色を多く含むカードはその価値を変え、現在では彼を初動として携えたデッキが目白押しの環境となっている。

そんなアナカラー基盤のプッシュアップに拍車をかけたのが、《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》と《CRYMAXジャオウガ》の登場。
前者は《デドダム》から繋がりつつ不安定な3色基盤を固める役割を持つ。その癖プレイすると恐ろしく強い。
後者は《デドダム》を採用する際に必ずブチ当たる『黒単色弱い問題』を解決し得る最も有力な1枚である。

この事に関して思うのが、《デドダム》と《オリフィナ》、そして《ジャオウガ》。この3種の内2種程度あれば何でもデッキになるということ。
それだけに拡張の幅と選択肢は膨大であり、インフラが優秀だからこそ成立する事象だと言える。

では、この基盤を最も強く使う方法は何か?

《デドダム》&《オリフィナ》は「山札を掘り進めつつマナ域を拡大させる」のが特に強力である。
この性質を余す事なく活用できるのが好ましい。
「マナが伸びること」と「コンボパーツを集められること」、この2点が密接に関わって勝利に結び付くようなギミックに1つ心当たりがあった。

明確にマナが伸びる事に意味がある2枚コンボ


2.問題点

・3-5基盤と6マナ起動のギミック

《デドダム》&《オリフィナ》は3,4ターン目のアクションとして採用されるのが普通である。
しかし《ジョラゴン》着地の最大値は当然2-4-6と動く事であり、この点で不和が生じる。

これはデッキ内に2-4-6のマナカーブと3-5-8のマナカーブが共存することを意味しており、詰まるところスロットを大きく圧迫する。
また同時に、2種類のマナカーブを併用するのを合理化させる必要があった。

ここで考えたのが2-4-6で《ジョラゴン》&《ハザード》が出来たとしても、これだけで勝つ訳ではないため、その先の息切れをリカバリーする術が必要なこと。そして3-5-8のマナカーブと2-4-6《ジョラゴン》の次ターンにマナ域が初めて一致することに気付いた。
この事から、マナカーブズレの終着点である7-8コスト帯のゲームブレイカーに問題の解決を委ねる事とした。

・《ジョラゴン》と《ジャオウガ》

「スターMAX進化クリーチャーは2体並ばない。」
7コスト程度のゲームブレイカーとして名高い《ジャオウガ》も《ジョラゴン》の共に戦場に降り立つ事はできない。

《ジョラゴン》でコピーすることは可能ではあるが、登場時の盾焼却があるとないとでは出力がまるで異なる。
そもそも《ジョラゴン》&《ハザード》で1ターン稼いでも《ジャオウガ》着地で勝てる訳ではない。

そして《ジャオウガ》は盤面にある程度クリーチャーが並んでいて初めて輝くカード。
序盤をマナ加速呪文を連打することがほとんどであるこの基盤と《ジャオウガ》は仲が悪い。

アナカラー基盤なのに《ジャオウガ》に頼ることが出来ない。
そのため、別ベクトルでの黒のパワーカードの探索が必要となった。

果たしてこの2つの問題点を解消するカードがあるのか…

あった


3.構築

またガイアッシュロスト?は禁言

・終着点、《ロストReソウル》

2つのマナカーブが共存するこのデッキの〆となるポジションとして《ロスト》を採用した。
《ジョラゴン》着地後のラグを《ロスト》で解消しつつ、《ロスト》で稼ぐターンで《ハザード》や《ジウォッチ》に繋げ、速やかにゲームフィニッシュに繋げるという流れが完成した。
《ジョラゴン》の弱点を埋める役割も担うが、それ以上にデッキ全体との親和性が高い。

例えば、《ガイアッシュ》をメタカード及びサブエンジンとして採用しているが、《ガイアッシュ》によるコスト軽減の恩恵を受けるフィニッシュカードが多めに採られているために着地できた際のメリットが大きい。
《ガイアッシュ》の着地は基本的には優先的にケアされるが、見えない《ガイアッシュ》に怯えて甘えた動きをすると、そこに《ロスト》が突き刺さる。
反対に《ロスト》を警戒してアグレッシブな動きを取っても、半端な攻撃なら計13枚搭載された受けでキャッチが可能であり、そこに《ガイアッシュ》突き刺さる。

G・ストライクという最低限の受けも、《ジョラゴン》&《ハザード》が決まれば、相手の攻撃は《ジョラゴン》に吸収されるため、1ターン耐える意味合いが大きい。

《オリフィナ》と《ロスト》、そして《ジョラゴン》の3つが中心となって、仮説はデッキになった。


4.デッキ解説

このデッキの基軸となる動きは2-4-6,3-5-7のアナカラー基盤から対面毎に最適解となるカードにアクセスし、コントロールするというもの。

《ジョラゴン》&《ハザード》が中心になっているとはいえ、常にこのコンボを成立を狙う訳ではないというのは、◆ドラ焼き選手の記事にて詳しく説明されているため、そちらを一読していただければと思う。

※該当noteはこちら

基本的には時間稼ぎのギミックなため、時間稼ぎの先が必要だということは押さえておくべきである。
先述の《ロスト》もこの時間稼ぎのためのカードであり、どの対面に対しても共通しているのは、最終的には真のフィニッシュカードである《ハザード》本体、《ジウォッチ》へアクセスすることになる。

序盤マナ加速エンジンとして採用されている《聞け》、《オリフィナ》は山札を掘り進める段階で特に優先してプレイされるカードであり、いずれも《ハザード》のロック性能をより高める役割もある。
これらのメインエンジンが余裕さえあれば打ち続けることでリソース差とボード差を少しずつ付けていく、というのが基本的な戦い方となる。

デッキコンセプト上、どの対面でどのカードが優先されるかをメモ程度に記載する。


①4c邪王門
優先:《ジョラゴン》、《ロスト》、《ジョー星》

《ハザード》の刺さりが良いが最近になって《吸い込む》や《イデア》の採用が増え安心ができなくなってきた。《ロスト》と《ジョー星》はほとんどのケースで1-2ターン稼ぐため《ジョラゴン》と《ハザード》を揃えに行くよりも優先される。

②アナカラージャオウガ
優先:《オリフィナ》、《ガイアッシュ》、《聞け》

手札を増やせるカード自体はそこまで多くないため、《ガイアッシュ》を盾にリソースの拡大とメタカードへの対処をする。

③アビス
優先:《オリフィナ》、《ジウォッチ》、《旧王》

《ハザード》はアビスラッシュ連打でマナを伸ばされるため、あまり有効ではない。
《オリフィナ》連打で《ジャシン帝》が生き残らないよう立ち回る。タマシードクリーチャーに触れないため《ジウォッチ》着地後も除去札をある程度抱えておく。


∞.総括

文字書きたい欲がすごかったので、久しぶりに文章を書けて良かったです。
本来ならもっと時間をかけて書き上げるものですが、何せ時間があまり取れないので簡易的なまとめ方になってしまいました。

さてデッキの話ですが、流石のアナカラー基盤というべきか、メインエンジンが非常に優秀なので立ち回り方や採用カードの幅が広く、簡単だけど奥が深い、使ってて非常に楽しいデッキになったと思います。

現環境でも通用するように組み上げているので、是非触れてみてくれると嬉しいです。

また変なデッキを考えているので、いずれアウトプットの機会を設けるかもしれません。

読んだ記念にTwitterをフォローして下さい。
承認欲求の阿修羅ですので。

さようなら。

小判



~SP thx~
チー七
みうらちゃん愛好会

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