実録!潜入体験。人生初の解体現場の日雇い単発アルバイト、そこから得た解体現場の必需品と見据える未来

令和元年 10月12日

僕はとある場所に人生初の潜入体験をした。

それは・・・建物の解体工事の単発アルバイト!きっかけは些細な事だ。手持ちのお金が少ないからという安易な発送で何かしらアルバイト無いかなとアプリで調べたら、たまたま現場アシスタントというちょっと今風な名前で募集が出ており、31年生きてきた人生で車のみ触ってきた僕は、建物の解体現場とは無縁の人生を歩んでた。  

経験も得られ、更にお金が貰えるなんで一石二鳥!タイミング合わせて面接受けに行き日取りを決めて本日現場入り。と言っても面接という面接はなく履歴書渡していつ来れる?という流れから怪しい感じが漂っていたが正しく現実に・・・


朝の午前7時、指定通りに事務所に到着。まず4人1グループの内1人が10ほど遅刻。この時点で7時20分、解体現場はここから1時間かかる場所なのだが8時に来てくれとなってたらしい。

この時点で既に到着しても30分遅刻が確定している。にも関わらず電話で「遅れます」と連絡で丸く収まる。「えぇーそんな簡単な報告でいいの?」と内心思いつつ現場へ向かう。やばい匂いしかしないのだが・・・・・・

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現場に着くや否やヘルメット被って目の当たりにしたのは、瓦礫が散乱し今正にショベルカーの爪の部分をグラップルという挟むタイプに交換してある重機が解体してる最中。物凄い土煙と埃で目が開けてられない。挨拶等もなく作業員の第一声が「コッパを拾え!」。あーハイハイなるほどなるほど、状況見て慣れて覚えろってやつね、、それで作業員の動きを見たらどうもコッパは木っ端、つまり小さい木の破片を拾う事。

用意されたコンテナに重機では拾えない小さな木片を拾い集める事を指してたので見よう見まねで拾い集める事に。

そんな僕らをお構い無しに重機がグラップラーを振り回し物凄い大きな支柱や鉄骨をバキバキ砕いでいく。常に周りを意識してないと大事故になりかねない状況下でのサポート作業、イメージとしてはこんな感じ。

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グラップラーを用いて解体しでかい木材を皆がお構い無しに1箇所にホイホイと投げ入れてたので僕も同じくせっせと投げ入れてたら重機のオペレータがドアを開け、


「適当に並べたら掴めんやろがぁ!!!!綺麗に一方向にせぇやぁ!!! お前も指示せろて!!!馬鹿が!!」(方言丸出し)


後に話して外国人と分かったベトナム人の作業員と僕らに怒鳴り付く。ただでさえ日本語が上手く話せないのにそんな方弁丸出しで叱責されるベトナム人に同情しつつ「はい!すみません!」と勢いよく材木を掴んだ瞬間手に激痛が。

「痛ってぇ!」と瞬間に手を離し見ると、、釘が飛び出してる。一瞬破傷風が頭を過りある程度血を出して、手袋し直し作業再開。すると暫くして今度は足に激痛が。釘が靴を貫通してきたのだ。

幸い先端だけで深くは刺さらずにすぐ抜けたがこんな危険な場所とは思っていなく、また靴底まで鉄板が入ってる安全靴を履いてくださいとの説明もなかった。

車関係の仕事上安全靴は履いてたし事前に予測してラバー製の手袋はよういしてた。もしこれが普通のスニーカーに手袋も何も無しで現場入りしてたらと思うとゾッとする・・・・・・。

こうして8時30分から12時までノンストップでの解体作業。日本語があまり話せないベトナム人と気が立ってる重機のオペレーターとアイコンタクトやハンドサインを送り合い何とか、言いたい事を理解しながら午前中の作業を終る。この時点で既に疲労困憊。。。帰りたい。。。


昼食を終え1時から3時、30分休憩挟み午後5時に作業終了。午後からは要領も理解し大部分の瓦礫をトラックで運び終わった後なので残った中規模な瓦礫撤去だった為、午前中よりかは少しばかり大丈夫ではあったけどそれでも心身共に疲れ果てた。

ベトナム人のチーさんと言う方は僕らが、へばってる横で放水して埃が立たないようにしながら勢い落ちることなくせっせと木っ端集めしていた。彼の仕事に対する姿勢は見習わなければならないと痛感してしまう程テキパキと作業をこなしていた。。。

作業終了後に軽く挨拶をベトナム人のチーさんとオペレーターの人にし、また1時間の時間をかけ事務所まで戻り業務は終了。紙に名前を書き報酬を現金で支給された。給料明細とか何も無く現金手渡し、しかも裸銭、これが解体現場バイトの現実。明細等も無しのその場のやり取り。

気になる報酬額は・・・・・・・・・・・・


7500円だ。場合によっては死ぬかもしれない、危険な釘やガラス片や木片が散乱し足の踏み場もままならい、小さな怪我は日常茶飯事で命と体力を削り、全身埃まみれで鼻の穴はや顔は真っ黒になりながら得れる金額だ。2回目以降は8500円になるそうだがそれでも8500円だ。この金額をどう捉えるかはその人によるし一概に高い安いとは言えない。しかし現実に自分が受け取ったこの報酬額、皆さんはどう受け取るだろうか。時間の切り売りには限界がある。一時的には小金は得れてもそれ以上は上がらない。時間を切り売りしている以上それ以上は何も変わらないし貴重な時間をはどんどん減ってゆく。。。


そしてもし、ちょっとした事から解体現場の日雇いバイトに興味があって行ってみようかなと思ってる貴方へ。僕の経験から学んだ必需品を書いておこうと思う。

・作業服 上下セパレートタイプ ワークマンで全然可。

・防塵マスク  現場では想像を絶する埃が発生する為

・革手袋  ラバータイプでは持ちやすいが釘等で貫通して怪我した為、少しでも怪我を防ぐ為に

・靴底鉄板入りの安全靴   これを履かないと本当に危険


そしてさらに感じた事はどの現場に行っても当たり前のように東南アジアの人達が僕らより遥かに安い賃金で僕達以上の働き方をしている。ある意味日本の行く末が見えてるかもしれないとそう思わずには居られない体験レポートを終了する。


但しこれだけはいわせてくれ。。肉体労働後に飲むコーラはビールにも勝る








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