1人でやるなら腹くくれ

ここ数年の話ではあるけど、このニッチェストな業界に次々と新風が吹きましたね。強風ではなく扇風機の「弱」くらいですが確かに吹いた。吹奏楽メインの出版社が4つも新たに設立されたんである。おったまげである。

なぜこのニッチェストな世界で敢えて勝負しようと思ったのかは人それぞれだろうけど(僕もそうだし)、10人とか人が集まって「さあ行くぞ」っていうよりも、一人合同会社でバシーンと立ち上げた感が共通点としてあるのが興味深いところ。元手となる資金とか売上がそこそこあったとかで徐々に人を増やしているところもあれば、どうも人手が足りてなさそうなところもある。

いずれにしても、経営者が表に立つことになり、まだチームとして機能している印象はない。経営者次第で一寸先は闇、そんな雰囲気。もちろん経営者次第では未来は明るい。

それぞれの経営者と程度の差はあれども交流があって、話を聞いたりメールでやりとりしたりということもあったし、コンサルタントとしてガッツリ立ち上げ時期に食い込んでた会社もある。

どの人ももともと業界にいた人だったり、吹奏楽経験者だったり、そんな感じなので、まったくの専門外からやってきた人はいないから、そういう意味では新風とはいえ「弱風」なのは仕方がない。業界を大なり小なり知ってしまってるからこそのウィークポイントというのもあるわけで。

外から見てて言えるのは、これは僕もだけど、経営者がどんな媒体でどんな発言をしているか、裏でどんなことを言う人なのか、ということが商売にどれだけ影響するか、ということをまだ分かってないような感じがある。僕は会社員時代から「ミスター出る杭」なので失言続きの失敗続きを経て、なんとなく最近ようやく「これは発信したらあかんヤツ」とかわかるようになってきたけども、その辺りはほんと、気をつけて頂きたいなと思います。昔からの友達コネだけでもやっていける業界なので経営が傾いたりとんでもないクレームに発展したり、そういうことがない限り気づかなかったりするんだけど。

あとは他社さんも個人のお客さんも「会社」として見ていて経営者個人を見て取引するわけではないので、そういう面で他の会社と遜色ないビジネスマナーが求められますよね。

だけど特に音楽業界だからというわけでもないだろうけどメールがひどい。反応遅いわ文体ひどいわ、ということがままあります。

その経営者の判断一つ、メールにどれだけ早く返信できるか、どれだけ丁寧に相手のことを考えられるか、というのも零細企業にとっての生命線だと思うので、早く改善した方がいいんじゃないかと思う。

メールにせよ電話にせよ対面にせよ何にせよ、零細企業は経営者を含めたそこのスタッフ一人一人にかかる責任が大きいのは言わずもがなです。

特に一人会社の場合、風邪をひいて休んで出荷が遅れることも許されないし、とても休んでいられる状況にない中でも休息を確保しないと倒れてしまうし、心身両面における自己管理能力が会社の評価に直結してしまう。

一人でやれる自由はあるけど、自由には責任が伴うということを(僕も含めて)あらためて考えて、それぞれのミッションだのビジョンだのに向かって邁進して、結果的に「あの頃出てきた人たちのおかげで業界はこんな風に良い変化があったんだ」と言われるように、派手ではなくとも丁寧な仕事を心がけたいですね。

別に業務提携とかしなきゃいけない理由もないですが、既存の老舗も含めて、それぞれが最善を尽くすことで、結果的に一緒に盛り上げていければいいなあと思う昨今です。

ちなみに別にみんなと仲良くしたいわけではないです。群れたりズブズブになったりするのが最も嫌いなので、すんません。

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ありがとうございます!

梅本周平

ONSAの屋号で個人事業主として吹奏楽や管楽器打楽器を中心に、情報サイト「Wind Band Press」、楽譜出版の「Golden Hearts Publications」、セレクトショップ「WBP Plus」などクラシック音楽関連の事業を行なっています。
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