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好きなコトを語ること ②(にわかの話)

前回から「好きなコトを語ること」について、話をしていました。

前回、好きなコトを語る人の話は面白い、ということで、アメトーーク!とマツコの知らない世界のモデルを確認しましたが、今回も引き続きモデルを使って、構図を見ていきたいと思います。

3.関ジャム 完全燃焼

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関ジャムは最近見だしたので、出演者等違ったらすみません。音楽好きなので、この番組は非常によくできた番組だなぁ、と思っています。ゲストは作曲家やプロデューサー等、音楽のプロ中のプロで、それを音楽を生業にする関ジャニや音楽好きの古田さんが受けて、掘り下げていく。さらに、それを音楽では素人で、でも好奇心の間口が広いサバンナの高橋さんが面白がる。

一番左の司会・高橋さんの位置にたいがいの視聴者がいるので、ほーほー!面白ぇ!という感じになりますね。前々回のSpitz特集なんかヤバかったですね。Spitz好きの音楽のプロとして、川谷絵音が出てたんですが、やっぱりこの人は才能あるなぁ、と思うとともに、その川谷さんを唸らせるSpitzの深みにはまりました。

4.中田敦彦のYouTube大学

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最近ずっとハマってますオリエタルラジオの中田さんのYouTubeチャンネルです。歴史や文学、哲学やIT、世界情勢など、幅広いジャンルのトピックについて、エクストリームに(毎回90分÷3=30分程度でザックリ)わかりやすく教えてくれるというチャンネルです。

中田さんがすごいのは、何のジャンルの専門家でもないのに、すごいスピードで本を何冊も読んで自分のものと昇華して、数時間の読書でライトファンの上級くらいの理解をして、それを一般人~ファンの入口の人に教えているところです。そのスピード感とわかりやすさ。本人が「エクストリーム」と名づけているのがなんとなくわかる。(中田さんが、セカンドチャンネルで「教育をエンターテイメントとして提供するのが自分の天命だと思う」みたいなことおっしゃってて痺れました。。。)

補足.「にわか」問題

最後に、この問題に触れる必要があります。「これが面白いからみんな知って欲しい!」「最近こういうことにハマっている」といったことを考えていても、それを表に出せない理由として、「自分はしょせんにわかだ」と思ってしまうところにあると思います。

そこで、もう一度モデルをみてもらいたい。「にわか」というのは、ライトファンを指すのでしょうか?ファンの入口を指すのでしょうか?

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実は、ファン歴の長いヘビーファンから見るとここ数ヶ月でライブに初めていったばかりで絶賛するライトファンはにわかに見えるし、ライトファンから見るとテレビで紹介されて「俺は前から知ってた」という程度のファンの入口の人はにわかに見える、というのが実情だと思います。

それでいくと、仕事にせず趣味に収めているヘビーファンの中途半端な熱量を専門家はにわかに感じることがあるかもしれませんし、その道何十年の人はやっとその道で仕事を始めた専門家をにわかだと感じるかもしれません。

その様はどこまで言っても終わりがないエンドレスにわか構造なのです。

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じゃあ、どの時点で「好きを語っていいか」というのも答えはありません。自分がどの程度のレベル、そのジャンルを極めたか、その先にどの程度の道があるか、というのは、なかなか見えないので(図でいう右方向の矢印はなかなか見えてこない)、見えない右側を恐れながら、見えている左側を叩く構図が出来上がってしまうのだと思います。

また、グラフの横軸をべき乗としている理由とも絡んできますが、となりのポジションの人との距離はいつまでたっても等比だということもこの構図から抜け出せない理由です。(日本があまり上手くない、、、)

何が言いたかったって、「にわか」認定する人だって、その右側にいる人からすると「にわか」なんですよ。だから、そうやって批判するのではなく、面白さや楽しさを共有するのでいいんじゃないの?と思うわけです。

というわけで、自分は「にわか」であることを自覚しながら、その指摘を恐れずにこれからも中途半端な知識で自分の「好きなコトを語ること」をしていきたいな、と思うわけです。

次回、気力があれば、専門家や資格、趣味の話と絡めていきますが、気力がなければ(面白そうにならなければ)この辺で、この話は終わり。

ざれーご 17


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