見出し画像

バンカーについて考える 4

  次にバンカーが苦手な方にエクスプロージョンショットでバンカーを打たないといけないと思っている方についてです。

 私がバンカーが苦手になってしまった理由の一つにエクスプロージョンショットでバンカーから出すと言う言葉と意味を理解できなかったのと、勘違いです。

 始めた頃に皆から、バンカーはエクスプロージョンで爆発で出すと言われ、爆発させないといけないと思い込んでました。もちろん今でもエクスプロージョンショットで出しますが、爆発するのであって、爆発させてる感覚はありません。
 この感覚が非常に難しく、とにかく砂を爆破させるには強く打ち込まないといけないと言われ、強く打ち込んでました。それでも上手く行かない時には、手前を叩き込めと言われ叩き込んでましたが、クラブが砂に潜るだけで全く出ません。
 そのうちトップしてバンカーが怖くなるか、嫌になります。一番嫌なのが人に当て怪我させそうになる事で、一度その経験をするとバンカー恐怖症になってしまいます。私も何度か当てた事があります。打つ前に打つよと言うのですが、ここは関係ないでしょうみたいなとこに飛んだり、ここまで飛んでこないでしょうみたいなとこに飛ぶので、気にしてない人に当てた事があります。こんな経験が続くと最後はバンカーイップスです。

 私の経験からするとこのネーミングが悪いと思います。「爆発で出す。」
 砂とボールを一緒に出すだけで爆発で出してる感覚はありません。
 ここで勘違いしていたのが、爆発させる事でボールが出て行くと言われ一所懸命に爆発させていましたが、全く爆発しません。そもそも爆発なんかしないと思っていないと、ただ手前を強く打つなり、叩いてしまうので出ないのです。

 私がどうやってエクスプロージョンと言う言葉から解放され、砂とボールを同時に出せる様になっていったかを説明します。

 そこそこ自分の技術も上がり、感覚的にエクスプロージョンでボールが出せる様にはなっていた時、ある試合の練習ラウンドで以前から知っていましたが、初めてラウンドするプロ達に入れてもらいました。
 練習ラウンドなので皆アプローチしたりバンカーショットの練習しながら進みました。その3人にバンカーがなんとなく苦手だから教えてほしいと話していたら、打ってみろと言われ皆の前で打ったら、いつもの様に3人とも違う答えが返って来ました。
 その中で「打ち込みすぎじゃない」と「ボール飛ばせないでしょう」が気になりました。

 まず「打ち込みすぎじゃない」に関しては全く意味不明でした。軽く打ち込むとか、強く打ち込む事の違いがわからないのです。軽く打ち込めば砂に弾かれてトップしてしまうので、しっかり打ち込まないといけないのと、クラブヘッドがボールの下まで届かないと出ないので、届かせる為には強く打ち込まないといけません。
 この感覚から、打ち込み過ぎず丁度よく打ち込むなんてできるはずがないと言っていたら、「鋭角的に打ち込んでしまうからダメだ、もっと鈍角に打ち込む技術が必要だ」と言われました。バンカーで払う様な感覚で練習してみたらと教えてくれました。
 打ち込みすぎるから出ない、鋭角すぎるから出ない。
 そのラウンド中に何度もバンカーから練習して、感覚的に鈍角を意識していたら少しずつ感覚がよくなって来ました。
 ここで勘違いしていた事が一つ解消していった感じです。
 何を勘違いしていたかと言うと、エクスプロージョンで打つ、爆発させる為には鋭角的にヘッドを入れる必要があると思っていた事です。
 最初に教えてもらった時に、上から打ち込むや、手前を叩けと言われていましたし、それが爆発を作ると言われていたのでその感じでずっと打ってました。練習すればそれでも出る様にはなりましたが、ものすごい砂量と共に出る感じでした。思い切り打ってますからトップするとO.Bになってしまうので、ボールのだいぶ手前に入れてなんとか出す事をやってました。
 砂を打つや爆発させる事には変わらないのですが、もっと緩やかにヘッドを入れないと良い形でボールが飛び出ないのです。
 もう一度同じ事言いますが、打ち込みすぎたり鋭角すぎて爆発が起こせなくなってしまっていました。鈍角という表現は確かに最初は難しかったのですが、払う練習をすると良い感じの打ち込み方が分かります。

 そして「ボール飛ばせないでしょう」が気になりました。座馬の打ち方ではボールが飛ばせないと言うのです。分かっていましたが、飛ばせない事になんの意味があるのかです。飛距離が必要ならAWやPWで打てばいいからSWで飛ばなくても問題がないのでは。
 もちろん番手を変えて距離を打ち分ければ問題は無いのですが、SWだけで距離感を作れないと最終的に、近い距離に落とせなくなってしまうと言う事です。そもそも飛ばせないのですから近くは問題ないのですが、近くにボールを止めれないという事も関係しました。
 私の打ち方や感覚では、近い距離が止まらないと言う事です。とにかく思い切り砂を飛ばすので、近くは確かに無理でした。キャリーが落ちるのですが、ダラダラと転がってしまうのです。
 そこでどうしたら砂と一緒にボールを遠くに飛ばすかと近くに止めるかです。が全く別の事のように感じましたし、聞こえますが、意味合いは似てます。薄く砂を取る方法がありますが、そんなこと出来たら苦労しません。
 ロフトを立ててインパクトする方法(目玉から無理やり飛び出させる方法)これもありですが、これだと飛ぶと言うよりは良く転がると言った感じでキャリーが出る感じではありません。あと結局刺さってあまり飛ばないも起きました。
 答えはフェースをターンさせる事です。
 バンカーでフェースターンさせ砂を飛ばす事です。
 始めた頃にバンカーはフェースターンさせずそのままボールや砂を運ぶ感じと言われていたので、フェースターンはしないものだと決めていました。
 フェースターンをすれば簡単に飛ばせます。これがなんの意味を持つかと言う事ですが、正しい手首の使い方がわかります。バンカーからボールを砂ごと飛ばす為には、正しいフェースターンが必要で、単純にヘッドを振るとか、走らせるよな感覚では出ないのです。
 この感覚がわかるとボールを飛ばさない感覚も出てきます。フェースターンをすれば飛んでしまうのですから、正しくフェースターンをさせない方法がわかります。そして何より、クラブヘッドが砂の中でどう動くかも感覚的に伝わってきます。

 もちろん今はフェースを正しいターンでバンカーを打っています。フェースターンさせないように打ってはいません。バンカー内での正しいターンを説明するのが難しいので、ここでは出来ません。申し訳ないです。

 苦手な方は飛ばない方法で飛ばせないので、出ないのです。それで思い切り振るしかなくなりミスるとホームランになってしまい、バンカーが嫌いになってしまいます。飛距離の出る方法で飛ばさない様に打たないといけないのです。よくバンカーは飛ばないのだから思い切り振らないといけないと言われますが、思い切りの意味が分かってないと出ません。思い切りヘッドを振っても出ません。そもそも思い切り振る必要はありませんが、振るならグリップです。

 バンカーをエクスプロージョンで出す事は間違いでは無いのですが、爆発のようなことが勝手に起きるだけで自ら起こしている様な感覚や、考えは必要ありません。

 フェースターンをして砂を遠くに飛ばす練習をすれば、感覚がつかめると思います。

 次回に続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?