Kiyoko Taniguchi

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初めてアロザレーナを取材した2020年9月の原稿の下書きがあった

2020年9月8日に初めてアロザレーナに取材した。新型コロナで選手に直接取材はできず、全てZOOM取材になっていた時期だ。アロザレーナは7月に新型コロナウイルス陽性反応で、隔離療養していたのだが、8月30日に昇格すると、大活躍して、筒香選手のポジションを脅かす存在となった。 以下は、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した選手のその後の様子、明暗が分かれているという原稿の下書きの一部。ーーーーーーーーー    レイズの若手有望外野手、25歳のアロザレーナも無症状だった

    • 子どものスポーツ、世話役で得をした話

       私の2人の子どもたちは小学生から中学生年代にかけて、地域の競技チームでアイスホッケーをしていました。  ナンバーの取材でコーチやチームの仕事を引き受ける子どもは優遇されるお話をしましたが、うちの家ではスケジュールで有利になるようにしてもらっていた時期があります。(私の子どもたちは親が世話役をしていることでチームのトライアウトで有利になったことはないと思います。これはうちの子がうまいからではなく、本人たちのレベルにあったチームでプレーしたという一言に尽きます)  子どもた

      • 競泳時間 2018年4月に書いた記事の下書き

          以下の記事は、2018年4月に共同通信の「世界から」というコーナーに書いた記事の下書きです。発表した記事はリンク切れになっていて読めないので、下書きをこちらにはりました。 米専門家に聞く。米NBC局が東京五輪に及ぼす影響力。 ▽平昌五輪  今年2月に開催された平昌五輪をテレビ観戦して、申し訳ないような気持ちになった。  私は米国在住。フィギュアスケート、スノーボードの人気種目などは、米国のゴールデンタイム(午後8時-11時)に生中継された。これは、平昌の朝から競

        • 「教員の報酬制度と労使関係 労働力の日米比較」

          教員や外部指導者に課外活動に対する残業代を支払うことで、活動時間を適正にできるか、 私はここ数年、個人的な関心から運動部活動の指導報酬手当を調べています。昨年の今ごろだったと思いますが、メリーランド州モンゴメリー学区の資料にたどりつき、ツイッターでも紹介しました。この学区の資料は、全課外活動の指導に必要な時間数と内容が書かれていて、とても丁寧だなと思いました。そして、誰でもが閲覧できるように公開されていて透明性も感じました。各課外活動の総時間数の記載されている、その前段にも

        初めてアロザレーナを取材した2020年9月の原稿の下書きがあった

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        • たにぐち
          2本

        記事

          雨の日のメモ。コーチから相談役へ

          2年前の今ごろ、私はカナダでカーリング男子の世界選手権を取材していた。 日本のコンサドーレがメダルまであと一歩に迫った大会だった。 コンサドーレには、外国人コーチがひとりいた、私の記憶違いでなければ、ふだんのコンサドーレにはコーチはいない。この大会のためにコーチを雇ったか、この大会の少し前からコーチを雇ったというような話だったと思う。資金の問題でコーチがいなかったようだ。 カーリングファンの方はよくご存知だろうが、コンサドーレの阿部選手は、オリンピックで女子チームのコーチを

          雨の日のメモ。コーチから相談役へ

          個人的な話 祖母とおちょやん

          今、NHKの朝ドラで「おちょやん」というドラマをやっているらしい。私は残念ながら見たことがない。海外でもNHKを視聴する方法はあるのだけれど、お金を払っていないので見ることができない。 昭和46年、1971年生まれの私は、ドラマの主人公である浪花千栄子さんのことを何も知らない。昭和48年に亡くなっているので、当たり前だろう。 浪花千栄子さんをモデルにした朝ドラが始まる前に、この女優さんの略歴を紹介する記事が何本か出たので、それを読んだ。 祖母の子ども時代の話とよく似てい

          個人的な話 祖母とおちょやん

          米国の教員に残業代は支払われているか

          日本の教員の長時間労働が問題になっています。 教員の仕事は、学校の授業を受け持つだけにとどまらず、授業準備なども含まれ、時間で何時から何時までが仕事と区切るのが難しい。どこからどこまでが残業なのかの判断も難しい。 それで残業代を支払う代わりに、給与月額の4%を「教職調整額」として支給しています。 実は、米国でも、学校の教員は「ホワイトカラー・エグゼンプション」の対象なのです。 ホワイトカラー・エグゼンプションとは何なのか。 ホワイトカラー・エグゼンプションの 日本企業への

          米国の教員に残業代は支払われているか

          多様な部活動のありかたについて。

          長沼科研第2回公開研究会 11/15(日)「持続可能な部活動のあり方を考える~2023 年度からの休日の地域展開を視野に入れて~」 昨日、この公開研究会を拝聴しました。 私は、米国でスポーツ報道に携わりながら、米国の運動部活動を日本語で紹介することもしています。(拙著の宣伝です! なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか) 研究会では3つの高校の事例と、NPOの1事例の報告がありました。これは米国では、どういうことに当てはまるか、というふうに比較、考えながら聞いて

          多様な部活動のありかたについて。

          部活動指導は教員の仕事か。米国編

          以下の文章は1991年発行のThe Law and Teacher Employmentという本の 46ページに書かれていた内容を、私が日本語訳したものです。 課外活動の指導がより求められるようになっているが、個人の関心、職業との関連が薄いものや、報酬が少なくなっている。教員たちはこれらは法的に求められる仕事かどうかと疑問を持つようになった。 なんだか、今、日本で問題になっていることとよく似ているのではないでしょうか。教員の仕事が多すぎることが問題になっていて、その理由

          部活動指導は教員の仕事か。米国編

          「マネー・ボール」の著者、親としてユーススポーツ市場を語る。

          10月16日のアスペンサミットで、「マネー・ボール」など多くのベストセラーを生み出しているマイケル・ルイスが父親として、娘のトラベル・ソフトボールチームに関わった経験を話しています。(トラベルチームは遠征試合などを含む競技チームのことです)。娘のディキシーさんはNCAAの3部の大学に進学しています。これはディキシーさんがソフトボールを初めてから大学に入るまでの話です。 トラベルとは文字通り遠征を含むのでお金がかかります。米国では、高いレベルでやるためには、同じくらいのレベル

          「マネー・ボール」の著者、親としてユーススポーツ市場を語る。

          NBAと子どものスポーツに関するアダム・シルバーの話。

          10月13日の米アスペン研究所のサミットでのパネルトーク 参加者 アダム・シルバー、ビンス・カーター、ジミー・ピタロ(ESPN)、 司会  チャイニー・オグワマイク(WNBA、ESPN) NBAファンの方からアダム・シルバーがどのようなことを話しているのかを知りたいというリクエストをいただきましたので、司会者がアダム・シルバーに話をふったところを日本語訳にしています。 テーマは子どものスポーツ、ユーススポーツについてです。新型コロナウイルスにどのように対応をするか、シルバ

          NBAと子どものスポーツに関するアダム・シルバーの話。

          独り言 胸のうち

          子どものスポーツの記事を書くようになって9−10年くらい経つ。 最近は、何人かの人から「いっしょによりよい方向へ変えていきましょう」と声をかえていただくこともある。うれしい。 でも、「子どものスポーツをよりよい方向へ変えていくのが自分の仕事」と考えて仕事しようとすると、なんかエンジンのかかり方が悪いのだ。 無能な私でも、自分なりのレベルで動けるとき、書けるときというのは、 「なんでこんなことになるのか」 「いつからこんなことになっているのか」 「他でもこんなことになって

          独り言 胸のうち

          「金メダル逃す」か「銀メダル獲得か」

          「金メダル逃す」か、「銀メダル獲得」か。スポーツと報道。 スポーツ報道に携わって長い年月が経った。記者になって最初の4年間は日本でプロ野球の担当になり、その後は米国に渡ってメジャーリーグなどの取材をしている。 日本の新聞社・通信社から発注される仕事の内容は主にメジャーリーグでプレーする日本選手を取材し、記事を書くことだ。 野球は集団競技である。その試合の内容を読者に伝えるためには、勝敗にかかわるプレーをした選手たちについて記事を書くのがふつうだ。しかし、メジャーリ

          「金メダル逃す」か「銀メダル獲得か」

          なぜ、こんな本を書いたのか。

          なぜ、『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのかー米国発スポーツペアレンティングのすすめ』を書いたのか。 私事で恐縮だが、先月、上記タイトルの本を上梓した。 最初は『なぜ、スポーツを見ていると力が入るのか』というタイトルで書いていた。 スポーツを見る人を対象にした脳科学や心理学のさまざまな研究結果にたどりつき、ああ、見る人間の心身は、スポーツ観戦中にこのように反応しているのだ、おもしろい!と思った。これを元にして、東京オリンピック・パラリンピックへ向けてこれ

          なぜ、こんな本を書いたのか。

          子どものスポーツ 観客席から変える

          米国で、子どものスポーツ会場になるグラウンド、体育館、アイスリンクなどでは、観客席にこのような掲示をしているところがあります。 私もこれを参考にして、日本語バージョンを作ってみました。 また、米国ではシーズン、年度はじめに保護者と観戦の約束事をしています。これはチームと保護者との約束である場合もありますし、もっと大きいユースリーグと保護者の約束ごとの場合もあります。リトルリーグなどはものすごく規則が長いのですが、私の個人的な好みで短くしています。 もちろん、これはひとつ

          子どものスポーツ 観客席から変える

          保護者と指導者(コーチ、教員など)

          立場の違う両者のためのコミュニケーションガイド 指導者、保護者、生徒の対話ガイド 子どものスポーツの場で、指導者と保護者は両者がうまくコミュニケーションをとるためのコミュニケーションツールとしてお使いください。以下は米国の中学校や高校運動部でよく使われている話し合いのためのルールです。 米国の多くの運動部で使われている手順を元に私、谷口輝世子が作成したもので、日本でも展開・応用可能かを知りたくて公開しています。プリントアウトなどしてご自由にお使いください。 これは

          保護者と指導者(コーチ、教員など)