SINKA LIVE SERIES EP.Ⅱ幸祜 2nd ONE-MAN LIVE「PLAYER Ⅱ -神椿市肆番街-」ライブレポート③
皆さんおはこんばんにちは~~、①②引き続きの方は改めてどうも~、残機0です。
今回がPLAYER2ライブレポートの最後、第三部の部分となります。うおおお気を引き締めていくぞ!🐟🐟🐟‼️付いてこい!✋
第一部・二部の記事はそれぞれこちらからどうぞ~ᐢ⩌ ̫ ⩌ᐢっ
4.第三部-肆番街セントラル-
ポエトリーリーディング③
わ~~~~~~~というかもう新衣装嬉しい~~~~~~~~~~~~…………めちゃくちゃ良くないか…………Alnairは可愛さ極振りポニテスカートうわああああああという感じだったけど、Betelgeuseめちゃくちゃオシャレんッヌッッ……😭
言っちゃうとSWAV先生ご謹製史上作画コストが少なめ(でもむずい)な衣装(Alnairもまぁそうだ)で、ライブ終わってから数日間はとにかくFAが描かれに描かれたのでとても嬉しかった……。
SWAV先生のデザイン画、そして新衣装の変身ムービーを手がけてくださった方々を以下に添付しますので、ぜひ、是非見てください……。。。(新衣装のおかげで【神椿ネイル同好会】が発足したの、奇跡)
佐々木さんはこの後のエンドロール・告知映像制作にも携わっています、いつもありがとうございます!
ナナシノウタ
さて、第三部に入り、新衣装もお披露目したことで遂に16曲目!なんと新曲『ナナシノウタ』です!
初めて聴いた時に「沼パさんぽいな…?」とは思っていましたが、ほんとに大沼パセリさんが手がけてくださったのでした!
その後のMCで明かされたのですが、なんとこの曲は1st PLAYERのド終盤にお披露された『此処へ』と同じく、沼パさんが幸祜ちゃんへのインタビューを元に制作したものだったそうです。リアタイした時にその部分が通信障害で飛ばされてしまったのか、はたまた展開的に頭がトんでいてMCが頭に入っていなかったのかは分かりませんが(前者と信じたい)、ライブを2周目に観た時この事にめちゃくちゃビックリしました。
ひとまず、沼パさんが幸祜ちゃんの曲を手がけてくださったのは『TIME』ぶりだったので、この曲の重要性も相まってめちゃくちゃ嬉しかった………!😭😭
そして、此処へと同じ経緯なので益々歌詞が重要になってきますよね。ということでこちら歌詞起こししたものです~~。
(あんまりお求めじゃないかなと思い、出典の方に書き連ねてる、見にくくてゴメン♡)
ナナシノウタ、マジで好きなんだよな。はぁ。。。、、もう全部好き。俺に言えることは無いよ。聴いてくれ頼む。
この曲もピアノの味付けが強くていいなぁー!!タイトル出る瞬間のスクラッチ音好き。それとその後に続くギター音!
もう全部好きだからここが好き!ここが好き!って言い出すとキリがないんよな。2番目入の沼パさん節、いわゆる軽いラップパートの部分、歌い方変えてるマジで良いよな……。2番の『後悔とNIGHTの記憶』の歌い方大好き。
というかもう『ナナシノウタ』っていうタイトルが好き。幸祜ちゃんの曲ではあるのだけれど、名無しの存在にも捧げられる、捧げてくれるようなそんな曲にもなっているし、先程のポエトリーが『あなたの名前を 教えて』からの『ナナシ』は展開的に超天才。
TIMEのようなガチガチに(?)振り付けがある曲というより、軽快でつい体を揺らしたくなるようなダンスナンバーだからすごい楽しい曲だなって思う。もうそれこそ、幸祜ちゃんの歌声、振り付け、バンドアレンジ、ステージ等々五感で楽しんでくだされというような感じだ……。観てくれ……。俺の言葉では良さを伝えきれない。良さの晶子……。。
the last bullet
さぁーー!!!!!!来ました17曲目は『the last bullet』!!!!!通称ラスバレ!!!!!
うおーーーーー最高だ~~~!!!!!!!この展開は~~~~~~ー!!!!!!!あああああ~~~~!!!!!!
このまま黙って電車乗って目的地に着くわけが無いんだよな……。まさかの車両がパッカーンですよ!制作陣は僕と握手!天才すぎる……。というか外の様子見たら結構スピード出して走ってたの笑った。幸祜ちゃんの体感が強すぎる。軽トラの後ろくらいなら立ってても行けるべ!とか考えてた幼い頃の私くらいやばい。吹っ飛ぶ。
もうラスバレは幸祜ちゃんの『ロックシンガー』を体現するDIVELAさんの最強ソングで……。内外ともに高い知名度とMVの再生回数を誇っている、幸祜ちゃんの代表曲です。
同じ車両に同乗し喚き散らしていた幸祜ちゃん大好きおじさんによれば、「ラスバレ嫌いなやつ居なくないかァ⁉️本当の事だからだ‼️」と唾を飛ばし叫んで泣いていました。色んな人が、居ますね。
そりゃあもうラスバレは代表曲なので披露すれば間違いなくブチ上がり、様々な機会で披露されてきましたけども、いや~~~~~今回は……ヤバい。
まずさ、普段とは違うアレンジでイントロを長く取る手法、マジで好き。ピアノ良すぎ。で、ドラムが来る!!!!そして幸祜ちゃんのフェイクとギュウウウンンギター!!!、間を置いて……、ガチイントロ!!!!!!ぎゃああああああああカッコよすぎる!!!!!!!!!イントロアウトロのギター良すぎ。
今回はガチでマジなロックバンド編成なので、そりゃあもうラスバレで猛威振るいますわ!Bメロのギター、ヤバい。カッコよすぎる。サビも良すぎ。2番でまた変わるのもいいよね。
幸祜ちゃんに関してはもう普段以上の出力を出している点と、ラスサビの今もう生で歌ってます!!(そりゃそうなのだが)今この瞬間でしか出せないものがある!!!という感じの声の絞り方が大好きだ………!普通に考えてこれ17曲目ですからね。完璧に歌えてるの凄すぎないか???
(2023年9月24日追記)
SINKA LIVEのMV公開は、新衣装後の既存曲にも適応されるとじょちょの前例で予想していたのですが、うおおおおおおおラスバレ公開来た~~~~~~!!!!!!!!
幸祜ちゃんYouTubeオリ曲リストにはMV未制作かつライブMV公開曲も入っているので、この前の『bliss』公開はその枠だったみたいですね。マジで偉い。
夜光はライブ展開上めちゃくちゃ長いし、ラスバレは新衣装後の激アツ展開シーンなのでマジで英断です。うおおおおおおおおおおおおおおお全人類みろおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
MC④
コンストラクト-ユニオンプラザ・ターミナル-
18曲目は『コンストラクト』!メドミアさんの音楽的同位体狐子ちゃんの曲です。SINKA LIVE内での段階を踏む上で、どうやら音楽的同位体とのコラボ枠は欠かせない展開なようなので、いよいよ本当に終盤に近づいてきたという感じがします。
コンストラクトは、r-906さんに始まる狐子ちゃん曲が公式を旗手に作られた、その中での4番目の曲で、当時はもう私ちゃんと追うぞ!という気持ちなのもあって聴きに行っていたのですがもうすごい好きで。MVも狐子ちゃんのイラストも!久方聴いていなかったのでまさかデュエットcoverしてくれるとは思っていなくて、そりゃあもうめちゃくちゃ嬉しかった……。ほんとにステップ踏みたくなるような鍵盤の音なのよね。cover曲なので原曲のURLを一応貼っておきますね。
コンストラクトの歌詞を実際に見てもらいたいんですけど、ポエトリーにもあったように『過去と未来』、そして『今(現在)』の描写があるんですよね。一貫したテーマなんですかね~。
にしても、本当に好きな曲だから歌ってくれて嬉しい。一緒に歌うとやっぱり狐子ちゃんとは違うな~ってのを感じますね。バンドアレンジいいなあ、後半の曲はピアノさんが本当に良い味を出している。
サビの『飲み込んでしまうから今夜』の『今夜』、『置いてこうよ』の歌い方好き。『一番最初何を見たっけ』からのパートはやっぱり狙っての割り振りなんでしょうか、歌い方好き。ラスサビ幸祜ちゃんパート好き!!!!最後の『朝日だけでも見てから帰ろう』の、狐子ちゃんと重なっている分『帰ろう』の歌い方の良さをめちゃくちゃ感じている……!歌ってくれてありがとう……😭
そういえば、『コンストラクト』とは、あるサイトによれば『物事の領域多様性=(自他を)認められる幅を増やしていく』という、心理学的な言葉であるそうです。
ラスサビ歌詞中にある、『僕は歩いた ただただ歩いた 疲れてもずっと眺めてた混沌の街はもう 今意外と嫌いだって思えないな』→『いつかは”そうやって”僕を許していけるならいいなって 思うのは月光のせいかな』という展開にあるように、抜け出そうともしていたこの混沌の街をずっと眺めてたら「案外嫌いじゃないかも。」と思うようになって。じゃあ自分のことも、この混沌の街みたいに段々嫌いじゃなくなっていけばいいな、受け入れられればいいなっていう、「自分を認められる幅を増やしていった」描写に他ならないんだよね。
先程のMCにあったように、今の自分をさらけ出そうとしている幸祜ちゃんにとって、この『コンストラクト』という要素は本人にとっても、そして今から彼女の想いを聞く私たちにとっても重要なことだと思います。
あと、遺伝子工学の分野ではDNAを構築する物質を『コンストラクト』と呼ぶそうなので、ポエトリーにあった『DNAのメロディ/遺伝子の謎/遺伝子の歌』に意味がかかりますね。抜かりない。
破壊少女
19曲目は『破壊少女』!瞑目、レイヴン・フリージアを手掛けてくださった香椎モイミさんの狐子ちゃん曲です。
ライブ開催前、幸祜ちゃんの歌ってみたとして同曲が選ばれていたので、Anima2と同様に披露する曲のどちらかは既に歌っている枠になるのでしょうか?
あと、この曲の内容を知る上で、原曲の概要欄にある文章には必ず目を通して欲しいので、幸祜ちゃんの歌ってみたと併せて貼っておきますね。クロノイさんLove!!!!
あの、歌ってみた聴いた時から思ってたんですけど、瞑目ともレイヴンとも雰囲気の違う、モイミさんの恋に関する曲歌ってくれるのハオすぎる。破壊少女ではもう特に伸びの良い突き抜ける真っ直ぐ綺麗な声が映えまくりで好き好き好き。イントロからもう良すぎじゃん。
狐子ちゃんが歌う横で英語の部分歌うのも良さ。そういう分担だからそうなんすけど。サビ好きすぎる~~~~!!『偽り~~~~~無い愛も~~~~~』、ここ、もう、なんて形容すればいいのか分からないんだけどめちゃくちゃ好きやねん……。伸びよすぎ……。サビ終わりの『破壊衝動!』の『衝動』の歌い方好きだ……。間奏の『ha~a~~aaa~~~』好きだ~~………。好きしか言うとらん、語彙どこ……。
『仇花』、『大道』、『Don't be shy もっと食べさせて』、この辺りのゾーン雰囲気変わるから好きじゃ~~~歌い方。天誅のcoverを思い出すなぁ。Cメロのヴァイオリン、ほんとにモイミさん。好き。
バンドアレンジ、コンストラクトもそうなんですけど原曲のリスペクト的にやりすぎることはせず、かと言ってちゃんと耳を澄ませると良いアレンジしてるんすよね。サビのピアノ、Bメロサビのギターとか。え、サビのピアノ良すぎないか??デュエットはラスサビも良いし、もう全部良いよ。狐子ちゃんも一緒に歌ってくれてありがとう。
肆番街セントラル-ハイライズ・テラス-
私を纏う
テラスにあるステージに移り、20曲目は新曲『私を纏う』!歯車、ミラージュコードに引き続く廉さんの提供曲になります。
もうなんというかこの曲は、その後の展開を見て聞いて知ってから、その状態でもう一度見返すと味が更に出てくる点と、この歌詞を読み込むことがすごい大事になってきます。泣きます。
私を纏う……色々考えさせられますよね。この”私”っていうのは、幸祜ちゃんにとっての『幸祜』という存在のことだと考えられるな~ってひとつ思っていて。
幸祜ちゃんがよく言うのは、『幸祜』で居る時の方がより素を出しやすい、という話です。歌詞に沿うなら『自分の色』とも言えるでしょうか。
『伝えることが苦手』という彼女にとって『幸祜』という存在は一種の『鎧』だと感じたそうで、より自分を出すことの出来る『鎧を纏う』、つまりは『”私”を纏う』という風にも考えられそうです。
他にも、『悩ましき青春と青い日々』という歌詞から、何故今回の新衣装『Betelgeuse』が本来の星の赤色ではなく、ベースが青や白色なのかの理由についての1つのヒントになりそうです。
先程のちいさ~~い文字で書かれた考察をベースにするなら、幸祜ちゃんが『煌くばかりのセンス』を存分に発揮できるのは、『私だけの色』を確立したから。そしてそのベースには、『悩ましき青春と青い日々』にあると思うんです。
その期間は、『私だけの色が此処』にある、と確立するまでの紆余曲折の日々。そしてその苦しさの中にはほんの少しだったとしても楽しいことがあったはず。
そんな青さを彼女は纏っているんじゃないかなぁとも。
そしてベテルギウスと言えば、赤色。赤く見えるのは星の表面温度が低いから。赤い星は質量の小さい星か、年老いた星だとされていますが、ベテルギウスは後者。超新星爆発が差し迫っているとして、星の死が近いと注目されている存在でもあります。もちろん、星の寿命のスケール的に生きている内にその現象が観測できるかは甚だ謎ですが、市井にそのイメージを持たれてしまっている分、不本意とはいえ赤色はやや不吉な色にもなり得るのでしょう。
そんな『真っ赤な未来』は撃ち抜いてしまえばいいし(ラスバレ)、まだ彼女は年若く、熱いモノを抱えて生きている。すなわち魂としてのロック。幸祜ちゃんは青白く輝いてこそ、です。(今後赤い衣装が出たら赤だけに赤っ恥である。)(アブボは別案件です) また、デザインしたSWAV先生が衣服であんまり赤色を主体として用いないイメージがある、という点もあります。
話を戻して、そして言わずもがな、曲も最高です。廉さんの最強編曲をベースにバンドアレンジが最高すぎ。というか待って。個人的な解釈をしてから観ると幸祜ちゃんの歌声で涙止まらん。どうしよう、言葉が出てこない……。
やっぱりサビ開口一番の『春風』が良すぎるなぁ。。幸祜ちゃんてあんまり春というイメージがつかないんだけど、こういう曲を歌われてしまうと……。🥲春という暖かみのある季節感である一方、『冷え切ってしまった心の温度』という箇所が幸祜ちゃんの歌声も相まって、一層対比感があるなぁと感じる。
演奏最後のパフォーマンスなんてまさにもう、幸祜ちゃんの色の体現だよね。右手左手を上げて上に掲げ、ゆっくり横に一回転、小走りで横数回転した後片腕を振り回し、片腕だけ上げてもう一回転、片腕を掲げ~ドラムの音に合わせて左右の腕を振り~両腕を上げて~振り払い~もう一度上げて~広げて~閉じる。は~~~~かっこいい。口で言っても分からないからもう全部見て。ライブの最初から。待機画面から。うん。
ここでもドローン含めた照明が映えていて、先程の光を纏わせるかのようなライトの当て方、照明で幸祜ちゃんを『彩る』かのような演出でとても良かったな、と。と。
『私を纏う』のタイトルロゴ・リリックデザイン、リリックモーションを担当していたのはこの方々です!柊綴さんとても良かった……🫰
夜光を呼ぶ
21曲目は『夜光を呼ぶ』!瞑目、ラスバレの間に位置する、player企画第2弾の楽曲でもあります。披露は去年のシンギュラリティライブ2での狐子ちゃんとのデュエット以来となるでしょうか?
『私を纏う』では『Bask in Light』、『夜光を呼ぶ』では『Recall Me』となっており、私が”Light”、夜光が”Me”と訳されているのは興味深いですね。
そして、このライブも遂にラストへ近づき、肆番街の方も随分と奥に足を踏み入れて、クライマックスの予感がしつつあります。そんな中の、この夜光を呼ぶのアレンジですよ!素晴らしすぎるという他ないです。
第一部の方で瞑目・bliss・(Dear)といった、幸祜ちゃんのしっとり系楽曲のカードを切ってきた中、同曲はしっかりと温存されていたイメージ。ラスバレに続くトリの役割を感じますね。
まず、さっきから言ってるけどやっぱりライブの後半はピアノの味が良すぎますね。このイントロアレンジのピアノメロが良すぎる。そこからサビで始まるアレンジよ。AメロBメロで鳴っているアレンジのメロディがめっちゃいいですね。
というかサビ前溜めるアレンジ、嫌いな奴いないだろ。1番サビのドラムの小刻みな音が良くて、焦る気持ちを抑えるかのような、これからの邂逅への予兆思わせるようなリズムで良いし、そこから間奏で一気に音を上げるにあたり一段強い音を叩く瞬間が好きすぎる。間奏で一気に盛り上がるの最高すぎない??????
2番入のピアノのテンテンテンテンて音ずっと好きなのよ。個人的にギターがAメロは弾いている分、2番Bメロで原曲の特徴的なメロをあえて弾かないの好き(使用してるギター的に合わない、ということもあろう)だし、サビ入りでギュゥゥウン(でも音抑えめ)てするのも好き。
というか今回突出すべきはもうアウトロのバンドアレンジよ。曲中控えめにしていたギターだからこそ、ギターソロめいた独走メロディがマジでカッコよすぎる。涙出る。幸祜ちゃんが再び英歌詞歌い出す部分の後ろでもえげつない音奏でてんのヤバすぎるし、ピアノも良かった。
それでいて、最初に創り出した厳かな雰囲気を最後また生み出すの大好きすぎ。この最後の方の音なんて形容すればいいのか分からないんだけど、めっちゃ良い。
おれ、こういうバチバチのロック!!!!と、厳かな、しっとりめな対比がめちゃくちゃ良いなと思ってて。今回、『高層ビルの谷間で 私は歌うよ』っていうポエトリーが凄い印象的だったんだけど、ロックシンガー KOKO~!!の世界観ってやっぱり高層ビルガシャンガシャンみたいなところがあって、そういう要素とロックってどういう親和性があるのかわかんないけど。まぁギラギラしてるじゃん、激しそうで。
でも逆に、そういう厳かな、しっとりとした雰囲気も彼女の世界観が土台となっていて、でもイメージすることが違うというか。ビルの谷間にふく風にあおられ、逆境の中彼女は雷鳴を響かせるかもしれない。でも、その風から身を守るように切なく、聴く人を守るかのように優しさで包み込むこともあるし、高層ビルの屋上から人々に問いかけるように、祈るかのように歌うこともままある。
いやもうなんか何を言いたいのか分かんなくなっちゃったのだけど、今回のこの夜光を呼ぶアレンジはめちゃくちゃ良いなってことです。『幸祜』が特にギュッッッと詰まっていると言ってもいいと思う。
そして肝心の幸祜ちゃんなんだけど、もう、好き。イントロからもうずるいじゃん。ついふと1st PLAYER前のカウントダウンで、ゴスペラーズ風に歌っていた夜光を呼ぶのことを思い出して、あぁ、すごい良い雰囲気を練られているな、至高の領域に近い(猗窩座?)なって思って、こう思わせるこの彼女の歌声を一体どう表せばいいんだろう?って頭を抱えます。アレンジとの組み合わせの賜物かもしれないんだけど、この威厳さはなんなのだろうか…。
最近はアブボの普及(普及?)もあって英歌詞メインの曲も出張るようになったけど、やっぱり間に英歌詞が挟まれるくらいの塩梅もいいよなって思うところ。アブボは英語で歌った方が絶対いいものになるとフェリさんに言われていたそうなので、夜光を呼ぶにある英歌詞についても、何らかの効果を狙って差し込んでいると思うんすよね。本当にいいなぁと思う。
2番目からも良良良い。『離された手』が、手~じゃなくて手ェって伸ばさずに歌うの好き。『そう手繰り寄せた鎖でェ!』の歌い方も好き。
Cメロの歌い方も好きだ~~。『救世 幻想から』は良くアレンジされて歌われる箇所な気がしてるんだけど、今回は原曲寄りでこちらもとても良かった。そしてもうこれよ。『街の 慟哭に揺らぐ~~~⤴︎⤴︎!』、ここ好きすぎる。通常なら、『街の 慟哭に揺~~~らぐ~~~』みたいな感じなんだけど、アレンジ力良すぎるし音程高いのにまじスゴすぎる。
やっぱり夜光の最後の部分は印象的だよね。『自由になった』のところで、やや羽を羽ばたかせるような動きをしていたの好き。ただ、ここに在るんだよなぁ。
そしてもうアウトロの英歌詞のアレンジ力よ。『ha~~a~』はさることながら、『calling you back back…』『just be recall your ”promise words” words…words…』。ヤバくないか。特に”promise words”で低音から高音に切り替えて歌うアレンジヤバすぎる。
こういうライブの場で、じゃあこういうアレンジをしたらいいんじゃないかな?っていう事前の計画性、発想力と、それについて来れる努力と歌唱力とセンスを持ち合わせているの、いつもアレンジ良すぎ!!と狂ってる自分としては整理して冷静に考えるとヤバすぎることがこの瞬間起きてるんだなって改めて思う……。
『夜光を呼ぶ』の映像演出を手掛けてくださったのは、『この世界に口づけを』と同じくkoshi-kunさん!ありがとうございました~!
MC⑤
深化Alter1,2,3.
ゲンフウケイ
22曲目、PLAYER2の最後を飾るのは『ゲンフウケイ』。作詞は幸祜ちゃん、作曲は及川さんとの共同、編曲は及川さんが手掛けています。
……、このクライマックスの中、正直、タイトルが出てきて『作詞・作曲』に幸祜ちゃんの名前が載っていたことにとても驚愕したのと、しかも共同の作り手が及川さんという、音楽が本当に好きでガチな幸祜ちゃんにとっての最高の人選びをしたな、というのが感想のひとつ、でした。
これまでV.W.Pメンバーの中で自身が作詞作曲を行ったケースは、言わずもがな花譜ちゃんと情緒ちゃんですが、他のメンバーである理芽チと春ちゃんも作詞をしたいみたいな、そういう話を耳にしたことはあります。
幸祜ちゃんも恐らくそういうお話をされていたことが記憶の限りだと、もしかしたら1.2回くらいあったかも…、かな?とは思うのですが、前例と同じくいつだってその披露される機会というのは突然の出来事です。本当に、本当に。
曲や音作りをするイメージはあっても、幸祜ちゃんが作詞をするだなんてもう予想だにしていなかったので、もう、もう、ああああああああああという感じです。叫ばずには、泣かずにはいられない。歌詞が真っ直ぐなんです。読んでください。彼女が苦しみながら掴んだその一語一句を。
本当にもう、何か言うまでもない、この歌詞が全てですとしか言いようがない幸祜ちゃんの純粋な地の文です。
PLAYER2におけるポエトリーリーディング②の『音色に乗せて 少女は過去と未来の旅に出る』、③の『過去と未来が融合する響きの中で』、その他これまで披露してきた曲の中ではそれぞれ『過去と未来』というフレーズが散見されるなど、この言葉は肆番街入りしてからの全体的なテーマになっていると感じます。
その点、この『ゲンフウケイ』とは、幸祜ちゃんの『過去』について触れるものであり、そしてこれから『生き延びてまた見たい景色のために』、MCにあるように「忘れられない景色をみんなと作って」いくために、『恐れずに踏み出して』いくということ。つまりは『未来』への歩みを始める曲でもあり、このライブを締めるにふさわしいものなのです。本当に、もう。
歌詞について少し考えるなら、まずは1番Aメロの『過去の僕』に言いたいこと(『許せたら 愛せたのなら 言えるかな・・・』)。1番サビ終わりの『嫌いだ』に対して考えるなら、『好きだ』ということ、愛しているということ……、過去の自分を受け入れたい、肯定したいような気持ちを感じます。
2番Aメロは歌い方も相まってグッとくるのは、『人のため?自分のために 愛してみようかな』。人の顔色を窺い、自分を守るために相手の態度を優先してしまうそんな彼女が、『人のため』なんかじゃなく、『自分のために(自分を)愛してみようかな』という意志の選択。まさに自分という存在に「愛を加えた」瞬間、その描写です。それに続くBメロは、自分には音楽しかないと言わしめる象徴的な歌詞です。
Cメロの『回り回っても』という歌詞は、下記ツイートの言葉を思い出しました。
『回り回っても 結局は帰るんだろう』、まさに輪廻のような縁です。
落ちサビ。『過去を殺してみたかったんだ』。我々観測者としてまず浮かぶフレーズは『過去を喰らう』ですよね。この場合、『あの頃に今も戻りたいよ』なんてことはなく、『殺してみたかった』という違い。
ただ、注意すべきなのは『過去』そのものではなく、過去の自分という点。その後に続く『産まれ変われる』という歌詞からも、【誰かが自分のことを知っている世界】から【誰も自分のことを知らない世界】へ環境を変え続けた幸祜ちゃんの経緯が念頭にあります。つまり、過去の自分を殺して、産まれ変わろうとした。そういうフレーズのように思えます。
そして、その過去を殺さずに「誰も知らない 私のストーリー」として私たちに開示してくれたこと。その過去を幸祜ちゃんが辿らなければ、もしかしたら巡り巡ってこの世界に来ていなかったということ。1st PLAYER後での、Pさんがそういった経緯は無駄ではなかったとの言及。なにより彼女から、『原風景があったから、現風景が色鮮やかになりました。』という言葉を聞くことができたという点からして、MCにあった『過去の自分を受け入れて、好きになりたい』という想いとの駆け引きが、この『過去を殺してみたかったんだ』というたったのワンフレーズに込められていると強く思います。
『原風景』と『現風景』。曲のタイトルがカタカナなのは、両方に当てはめることが出来るからなのですね。
そして落ちサビでは、『僕』という登場人物の他に、新たに『君』が現れます。『産まれ変われるよう 強さを 君と出会えた事で』。『幸祜』としてデビューをし、産まれ変われるような強さを、君と出会えた事で手にしたということ。つまり『君』とは、私たちのことです。
この展開は、新曲として当時披露された『ミラージュコード』のCメロを思い出し(『孤独な世界に 君が現れたんだ』。)、大いに号泣。
もしくは、『僕』が『幸祜』に出会えた事で産まれ変われるような強さを手にした、という風にも捉えられます。この場合、『此処へ』と同じ手法で、『幸祜』のビジョンから私たちを見ているということも想像できるので、『君』は一元的なものではなく、多元的な意味を含んでいると思われます。
ラスサビは、声を叫び『この場所に立ってるんだ』という高らかな存在証明。『始まる声』は産声のようにも感じて、🥲。
そして最後。『恐れずに 踏み出して 僕らは「終われないから」』。このフレーズは、ライブ前の告知動画で『私たちは 終われないから。』という言葉にも同様に確認でき、幸祜ちゃんがデビュー時から絶えず用いている代名詞『to be continued.』という要素にも直結します。この先の道に、未来に続いていくためには、今終われないだろうという強いメッセージ性です。
このクライマックスに至るまで何曲も歌い上げていたのに、幸祜ちゃんの歌声が引けを取ることを知りません。マジでもう頼むから聴いて。泣くから。
まず、劇場内で歌われているから、歌詞を表示するフォントが吹き替えのようになっていて、愛。KOKO's BANDも音で寄り添います。間奏とアウトロのかき鳴らされるギターがめっちゃいいし、2番Bメロの右耳から聴こえてくるのも多分?ギターなんですけど、この音がめちゃくちゃ良い。
ピアノは本当に何度も言うんですが、後半からキーパーソンになっているの本当に好きです。1番AメロBメロで幸祜ちゃんに音で寄り添うの大好き。『君と出会えた事で』の盛り上がる瞬間、ドラムのシャンッ…から始まるの本当に好き。こんなの出会った瞬間を表してるじゃん。
幸祜ちゃんの方はもう、なんて言えばいいんだろう。自分で書いた歌詞だから、より感情が乗っかっているんだよね。1番Bメロ前のハミングが好きだ。さっきも言ったんだけど、サビへ入る流れがもう滴る涙を隠しきれない。不思議だ。。
2番は『人のため?』で少し溜めてから、『自分のため』と歌うのが、この選択を表す歌い方だよなぁと…。『愛して……みようかな』と歌うのが、もう。
『だから~~~』が好きだし、その後に続く『La~La LaLa~』が本当に綺麗で涙。Cメロの歌い方が、、『叫んだ 僕は~~……あぁ……』、ここ………。『君と出会えた事で』からの『Ah~~~~~~~!!!』がもう、クライマックスで、、、ううう、、。
ラスサビ、もう、泣くしかないだろ!!!!!!感情が追いつかないよ!!!!!なんて言葉に表せばいいんだよこれ!!!!無理だよ!!!!!!『この場所に立ってるんだ』!!!!!!うううううううう、、、、、この部分、感動に引っ張られて地味に見落としがちなんだけど、しっかり高音パートなのよね…。
『僕らは「終われないから~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~Ah~~~~~~~!」』、ウルトラスーパーハイロングトーンなのにこの歌声の綺麗さを維持しつつ、しかも最後に音程をあげるのヤバくないか?????こんなの、ロングトーンを歌い上げることで『終わらせない』ことの証左でしかないじゃん。フェイクも健在だし。またロングトーンかますし。もう。無理だよ助けてくれよ。
もう、頼むから自分の目で見て。聴いて。感じて。やっぱりこういう場面になると各々が感じたことに委ねられるから。なんか色々自分のことも書こうかと思ったけど、内容がすっ飛んでしまったからまた今度!
あと、『ゲンフウケイ』の解像度を上げるために是非デジタルパンフレットを買ってください。今まで作詞等を自分の手で手掛けてきた子達(花譜ちゃん、情緒ちゃん)はいるけど、実はその制作模様って本人の口から語られることってほぼなくて。
私がメン限に入れてなくて追えてない情報があるかもしれないのですが、その分幸祜ちゃんに関してはこのパンフに楽曲制作にまつわる話が赤裸々に語られています。その他にも様々な内容を堪能することが出来ますので、オススメです。デジタルなので通年で買えますよ!
そして、『ゲンフウケイ』を共作してくださった及川さん、本当にありがとうございます……!
V.W.Pでのバンドメンバーとしてのみならず、幸祜ちゃんに関してはカバーライブ・1st PLAYERのアレンジメントとしての関わりがあり、素敵な縁が形を成したものでもあると思います。
リリース版の方も楽しみです!
ED
緒方さんを筆頭にライブクリエイターの方々も本当にありがとうございました……!𝕏に告知ツイートを貼っている方に限るのですが、以下にご紹介させていただきます。
ティザームービー
ティザームービーを制作してくださったのはこの方々です!
KOKO information
おわりに
以上、『SINKA LIVE SERIES EP.Ⅱ幸祜 2nd ONE-MAN LIVE「PLAYER Ⅱ -神椿市肆番街-」ライブレポート』を3つにわたってお送りしてきました!
初めてライブレポートを完遂できそうだとはいえ、ただの自己満でお送りしてきた本稿はいかがだったでしょうか?今回は考察を控えめに…というかそれよりも優先することがあったということもあり、その他諸々新たな視点を提示できたかどうかは分かりませんが、当時の熱をこういった形で保存することが出来て、とりあえず満足です。
今回のライブは、最後の方多用してきた語句である『過去と未来』、そして『to be continued.』。そんな言葉で言い表せるんじゃないかなって思います。幸祜ちゃんの特性である『秘密』を徐々に開示していくのはやはり『PLAYER』の特徴なのでしょうね。多段式ロケットのように秘密を切り離して彼女は彼方を目指していく。でも、切り離された部分は決して無駄ではなくて、今では彼女の風景を色付かせる絵の具のひとつになっている。暗い色だって、名画の中に必ず用いられているはずなのだから。
…ちょっとカッコつけようかと思ったけど、今回言葉のキレがあんまり良くないっすね?私も、幸祜ちゃんの現風景を彩るそのうちの1つの要素、色になれているのかな。
あと最後に、今回ちょっと感じたのは、ポエトリーにある『星々が私を見守り 音楽が私の声となる』の一節。私は、幸祜ちゃんが星の名を冠する衣装を纏うから、そのイメージに引っ張られて幸祜ちゃんを『星』のようだとそれぞれ捉えていて。その星を観測するのは、必ず下から上を見上げる行為が必要だと感じていました。
でも幸祜ちゃんは、振り返れば、とか、隣に、というフレーズからして視線が前後左右なのよね。私は上下。交わることなどなく、私が天に昇って星と並ぶことなどないと思っていたのだけど。
星々に見守られているのは幸祜ちゃんも一緒なんだね。だから、私達と同じ地上に立っているんだなと、あの一節を聞いてはっとしました。
『振り返れば、私が居ます。』と言ったあの日から時は巡り、幸祜ちゃんは私たちの隣にいるような存在になっているんだと、今回のライブ開催より前から兼ね兼ね思ってはいましたが。
幸祜ちゃんはストイックだから、自分が納得する領域へ行かないとそれを認めることはしないんです。だから今回は、その域に達したのだからこそ自身の立ち位置を『隣で一緒に立っているような距離感』に求めるようになった。
でも今度は私の方も厄介なので、寄り添われるとこちらが「果たして隣に居られるような存在なのだろうか?」という疑念を自分に向けるようになる。こうなると泥沼なのです。なので、今度は私の番なんだ。彼女の隣に立って胸を張れるような、1人のplayerにならなきゃならない。
数日後には瓦解してしまうような弱々しい決意でも、これから胸に刻むべきものだと思いました。
ハイ、ちょっと固い話ではありましたが。こういう締め方で良いんですかね?いつも締まりが悪いんですよね。
ということで!ここまで読んでくださった方、ありがとうございました~~~~!!!!!!!!!!ライブのアーカイブがまだ残っている方は存分に楽しんで!!まだ観てもないのにもし読んでしまっている方がいたら、少しでも食指が動いてアーカイブの購入に繋がったら嬉しいことこの上ないです!
うおおおおおお残機0でした!またね~~~~!!!!!!!!(こういうのは勢いが大事)(振り切っていけ)
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