日暮栄光

古本まみれ。食べることは生きること。

日暮栄光

古本まみれ。食べることは生きること。

マガジン

  • 食うを味わう文章

    食べ物エッセイ、有名な店だけでは計れない。

  • 読むこと、聴くこと、観ること

    本の紹介をしていきます。文学はオワコンか……紙の本で読んだ感想を文にしたら何が生まれるのだろう。映画や舞台の感想なんかも書くことがあります。藝術って何のためにあるんだろう。

  • 夏を感じて海を聴いて

    海が好きだ。見るのも好きだし、入るのも、そこに住んでいる生き物たちも好きだ。「好き勝手に海の話をしたい」ただそのためだけの連載です。

  • 日本語採集辞典

    書を捨て、自分で見つけた日本語でいつか自分だけの辞書を作ってみたい。そんな想いから日本語探しの旅へ出た。

  • 日々を小説にしてみたら

    日常にあったちょっとした幸せを小説にしてみよう。ふと思いついた妄想でもいい、きっとまた違う色に輝くはずだ。

最近の記事

  • 固定された記事

おしらせ

皆さんお久しぶりです。 最近本当にサボりがちでしたね。毎日更新するとかプロフィールに書いていたときもあったけれど、ぜんぜん続きませんでしたね。反省しております。そんなこともあってちょっと自分も気持ちを入れ替えてがんばりたいなって思って「おしらせ」という形でいま筆をとっています。 それで……、 おしらせというのが何かというと今度こそnoteちゃんと更新できる習慣を持とうと決心して(何回こういうこと今まで人生でいってきたんだろ……)九月の末日までは毎日更新します!!! 短

    • 岩井俊二監督作品『スワロウテイル』観た感想

      ・純粋な映画評のようなものを望んでいる方はここから読むのをやめてください。 今日は仕事が休みだったので、久しぶりに昼まで寝て、家事を済ませたあと映画でも観るかと軽い気持ちでタイトルだけは知っていた岩井俊二監督のスワロウテイルを観た。 観終わったあと、『しまった』とすぐに思った。軽い気持ちで観るような映画ではなかった。 音楽、映像、展開、どれをとっても私には好みのものばかりで架空の世界で起こっている出来事なのにいつしかその世界に魅了され、魅入ってしまった。 誰でも言える

      • 文学フリマに初出店した話

        昨日、文学フリマに初出店した。 本当に多くの方が出店されていて、こんなに創作している方が、文章で表現している方がいるんだ。ということに強く励まされた。 今年は日常生活に翻弄されたり、空いている時間に創作に集中して取り組むことができずに歯がゆい思いを重ねてきた。今回も新作は書けなくて、前に書いたものと掌編だけの出店になってしまって、後悔しているけれど、今回自分の書いた文章を実際に手売りした経験はこれからに生きてくんじゃないかなって思う。 ほんとにね、今年はお金も時間もなく

        • お知らせ

          今月の11月25日に東京流通センターで開催される文学フリマ東京にサークル名『夕凪』で出店します。 過去に作った冊子とコピー本を販売予定です。 当日はD-23ブースでお待ちしております。 #文フリ #同人誌

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        おしらせ

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        • 食うを味わう文章
          1本
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        • 日々を小説にしてみたら
          9本
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        • 僕が考えた意味のないこと
          11本

        記事

          岡山にて、看板

          岡山にて、看板

          今日は実質サボり

          最近、精神的に落ち込んでいる。 それは僕の親しい人と僕の間に起こる齟齬が原因でもあるし、僕自身が我慢できないこと、相手が我慢できないことが衝突するからでもある。僕自身、実際とは別に自分が折れることが多いと思ってしまう節があるし、これ以上自分が折れると自分の核を見失ってどうしようもなくなってしまう気がするので、これ以上誰かに合わせることができない。 これは甘えかもしれないが、人に合わせるというのは疲れる。他人の常識に付き合うことは骨が折れるし、それになれるかはわからない。

          今日は実質サボり

          自分の好きなものを語れる人といっしょにいたい。

          自分の好きなものを語れる人といっしょにいたい。 僕が常々考えていることだ。人それぞれ大なり小なり好きなものや嫌いなものがあると思う。けれど、それについて熱意を持って語れるかというとまた別の話になってくる。 相手の反応を伺ったり、話が合わなかったらどうしようという躊躇いが起こったりする。そういうのを飛び越えて『好き』を伝えられる人は強い。 何が好きかという話を前のめりで話してくれるような人には、自分を表現することに躊躇いのない人が多いし、そういう人たちといっしょにいると自

          自分の好きなものを語れる人といっしょにいたい。

          我慢を我慢と思わない人の強さ

          今日は短めに、誰かと誰かの意見がぶつかったときには必ず一方が引かなければならない。 納得せずに自分の意見を押し殺してしまえばその人はずっと心のうちにたまったもやもやに苦しめられることになるだろう。 だからそんなときに必要な力は『そこまでいうならあなたのいう通りにしてみましょう』と考える力だ。それでうまくいかなければ、その人と縁を切れる場合は切って、うまくいけば相手を賞賛すればいい。 しかし、大抵の場合は相手の意見を尊重して、こういう方法もあるのではと相手の意見に沿う形で

          我慢を我慢と思わない人の強さ

          まだまだ夏を感じたい、音楽の話。

          夏が好きだ。 ・もうそろそろ残暑と呼ぶべき時期だろうか。東京の空からは徐々に入道雲が去りつつある。 ああ、夏も終わってしまうのだな。 空を見上げる度にふと寂しく思う。そんな調子だから、僕は最近移動中はずっと夏を唄った曲ばかり聴いている。それはあるときはYogee New WavesだったりJack Johnsonだったりする。 それらを聴いていると僕は寂しくありながらも、一時夏本番に帰ることができる。ああ、海を見にいきたい。その衝動に駆られて思わず江の島に繰り出してし

          まだまだ夏を感じたい、音楽の話。

          猫のいる生活

          ・猫のいる生活について考えている。 実家では僕が小学生の頃から猫を飼いはじめ、去年の年明け頃になくなった。 猫との生活で学んだことはいろいろあるけれど、特に大きなことは言葉だけがコミュニケーションじゃないということだ。僕は猫と暮らす中で近くにいてくれるだけで触れ合えるだけで心が安らぐということを猫から学んだ。彼ら彼女らはとても賢い。誇り高く、情が深い。嫌なことはしないし、たぶん話せたとしたら飼い主に反抗だってするけれど、猫たちはいつも私達のことを見て、わたしたちが猫たちに

          猫のいる生活

          咽返るような痛みに名前があったらもう少し楽に慣れただろうか。

          ・久々に発作が起こった。今日は少し過激になるから精神に余裕のない人は読まないでほしい。精神安定剤を二錠飲んで今は少し落ち着いてきたけれど、まだ手先の痺れはとれていない。吐いたせいか少し胸と胃に違和感がある。 今日もいちおう公開するけれど、今日は心の叫びだと思ってほしい。 もう何でこんなに辛く感じるのさえわからなくなってしまった。涙が出ていた時期はだいぶ昔に過ぎた。今は発作が起きると大量に汗を掻き、心臓が痛む。足先から冷たさが全身を貫く。この感覚は毒に侵されるというよりは自

          咽返るような痛みに名前があったらもう少し楽に慣れただろうか。

          池袋のオアシス

          上京して初めて訪れた東京の繁華街は池袋だった。 今でこそ慣れてしまったので小洒落てなくて落ち着く街という印象を持っているが、上京した当初はまだ違って見えた。 駅前で夢を追う若者が歌っていたり、夜にも大勢人がいたり、高い建物も多くて活気のある街。実際よりも巨大にこの街のことを捉えていたように思う。 上京するまでめったに都会に行くようなことはなかったし、当時の自分は本当に同学年の子たちと比べても生きている世界がとても狭かったので、親元を離れての生活はとにかく今までの常識が通

          池袋のオアシス

          青春にはいろんな形がある

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          青春にはいろんな形がある

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          僕も継続することが苦手

           どうしてこんなにも継続するのが苦手なのだろう。 毎日なにかしらのnoteを書くといっておいてすっかり日付をまたいでしまった。昔からそうだ。言われたことを真面目にこなすことばかり考えすぎてしまって、ぜんぜん自分で決めたことは長続きしない。 最近変わりたいとよく思う。無意識的ではなく意識的に。抽象的にいえば人間的な魅力のある人になりたい。人からよく誘われる人間になりたい。知り合いの集まりにいったら喜ばれる人間になりたい。  けれど、やっぱり向いてないんです。 頑張ってあ

          僕も継続することが苦手

          りょうちゃんとりょうくん

           一週間にいちど会う君のことを思い出していた。 「あれ……」  その日は残業から帰ってきて洗濯機をまわしたらガッゴンガッコンという音ともに洗濯機さんがへそを曲げた。仕方ないので近所にあるコインランドリーに向かうと君と出逢った。  黄色い尻尾が茂みからひょこひょことこちらを手招きするみたいに上がったり下がったりする。僕は気づかれないようにそっと近寄ると、その尻尾に触れた。  君はなんといったのだろうか。とにかく突然に声をあげて僕の肩に飛び乗った。そのまま洗濯が終わるまで

          りょうちゃんとりょうくん

          夜の水族館

           飼育員が照明を落とし、あたりは常夜灯のほのかな明かりに照らされる。

          有料
          100

          夜の水族館