ワークショップデザイナーになる!

 まずは「ワークショップデザイン Advent Calendar 2018」への掲載の機会を与えてくれたKatsutaroさんに感謝。何かといつもお声がけいただき、ありがとうございます。掲載する内容は「ワークショップに関することならなんでも」ということなので、まずは自己紹介も含めてワークショップデザイナーになりたい理由を語らせてもらいます。

 今の仕事は勤務18年目。定年退職の年齢は変わっていくやろうけど、現制度の60歳までとしたら定年まであと18年。今がちょうど中間地点。人生のターニングポイントだと自分で勝手に思ってる。
 昨年度は本来業務とは別に新たな施策の企画・立案、研究・活動を行う事業に携わった。普段は一緒に仕事をすることはない複数の部署の職員とプロジェクトチームを形成し、研究・活動を行った。プロジェクトチームのメンバーに加入するのは強制ではなく任意。チームに加入することを検討した際には本来業務が滞ったり、そもそも時間が確保できないのではないかという懸念があった。実際の研究・活動は本来業務の終了後から夜遅くまで打ち合わせをしたり、休日に自宅で資料を作成する等、時間の確保は難しかったが、チームメンバーが優秀で魅力のある意識の高い人ばかりだったこと、さらにはプロジェクトチームに参加することで本来業務を第三者的な立場で俯瞰することができ本来業務にも良い影響が出る等、このプロジェクトチームでの活動は1年間の限定ではあったがとにかく年間通じて意欲的に活動的に過ごすことができた。

 プロジェクトチームの研究テーマは「子供とコミュニケーションの力」。近年、日本の社会構造や産業構造が激しく変化し、またグローバル化、多様化が進展するなか、これからの時代を担う子供達にはどのような時代環境においても生き抜く力、自ら課題を発見し解決する力、多様な人と協働し新たな価値を創造する力を身に付ける力が必要になると考え、そのためにどのような学びが必要なのか研究を行った。
 様々な研究・活動を行うなか小学生や中学生、保護者を対象としたワークショップを2回開催し、自身もファシリテーターとして参加した。参加者から好評を得て、プロジェクトチームとしてもワークショップを通じて様々な観察ができ、多くの成果を得ることができた。チームとしての成果は得たが個人としてワークショップやファシリテーターの役割についてしっかり学ぶ必要性を強く感じた。

 そして、いろいろな学びの場を探しているなかで青山学院大学のワークショップデザイナー育成プログラムの存在を知った。それをきっかけにこれまでの職場・住居環境を変え、新たなステップとして踏み出すことを決心した。またタイミング良く職場でFA(フリーエージェント)制度が導入されることになり、東京での勤務を希望し、選考を経て東京勤務となった。職場での画期的な制度導入に感謝!勤務年数の基準は3年間であるため、2020東京オリンピック・パラリンピックの年まで東京で勤務予定である。

 受講前に開催されたワークショップデザイナー育成プログラムの説明会での苅宿教授からの言葉で「代替不可能性」「いつの時代も未来は見通せない・見通せていない」「身近な10人を集めて1000か所で実施するワークショップ」という3つのキーワードが印象に残った。「代替不可能性」については、今後もAI(人工知能)が担うことができない部分が多くあると感じており、人としてこれまで以上に自分の価値を高めて、その役割を担う必要があると感じている。次に「いつの時代も未来は見通せない・見通せていない」はその未来に対応できるように個人として準備できることはしておきたい。最後に「身近な10人を集めて1000か所で実施するワークショップ」についてはいずれ神戸に戻り、その一躍を担いたいと考えている。

 昨年度のプロジェクトチームでの活動を機にワークショップデザイナーを目指することに至った。育成プログラムの講座は今月初旬で終わったが、これでやっとワークショップデザイナーを目指すためのスタートラインに立てかなという気持ち。このプログラムで出会った同期生の繋がりを大切にしながら徐々に「ええ感じのワークショップデザイナー」になる!

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