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それでもBlenderの教本を買う

最近、CGモデリングソフトのBlenderを勉強し始めました。その勉強のために本を買いました。

本を買わなくてもネットで調べればいいんじゃない?

Blenderの使い方などはネットで調べればたくさん出てきますし、丁寧に解説されたWebサイトもいっぱいあります。Webの情報の方が最新であったり、gifアニメーションで説明されていたり、と詳細な情報で閲覧できます。

それに対して本は出版時の情報ですし、挿絵も小さくて紙面の関係で削ぎ落とされた情報もあります。そういう点で本はWebには勝てないと思います。

それを百も承知であえて本を買いました。

本には流れがある

体系的に学ぶには本の方が良いと思っています。自分は何かはじめてのことを学ぶ時には体系的に学習していった方が性に合うので、本を買います。

なぜ本の方が良いのか──それは本には流れがあるからです。当然のことながら、本は表紙から始まり裏表紙で終わります。そして内容がそれに沿って一連の流れで説明されています。

何か学び始める時、自分の中には何の指標もありません。新しい情報を入れてもそれを「きちんと整理できる本棚がない」状態です。この状態で色々学んでも情報がぐちゃぐちゃに入っているだけで、後から取り出しづらいです。

本は1ページから順に進めていけば、少なくとも本の流れに沿った体系で情報が整理されて入ってきます。つまり、整理できる本棚を作るために本を買います。

紙面の限界というフィルター

紙面には限界がある都合上、情報量はWebに勝てないでしょう。しかし、学びたての自分には余計な情報はいらないのです。紙面に載っている情報はよりすぐりのエリートな情報です。

本は推敲を重ねて出版されていると思うので、1冊の本に載せるべき情報量や章立て、区切りというのは最適化されているはずです。

本は独り立ちをアシストしてくれる

本の全てを完璧にやり通したり、習得する必要はないと思っています。今回買った本もおそらく最後まではやらないと思います。

というのも途中で投げ出すのではなく、卒業するからです。先にも書いたように、情報量ではWebの方が圧倒的です。流れをつかみ、自分の中に本棚ができたらあとはネットの情報でその本棚を強化していけばいいからです。

その最初の助走をつけてくれるのが本だと思います。

Webは情報ネットワーク

Webはその字義の通り(web : クモの巣)のように、情報ネットワークであることが強みです。相互参照で関連する記事へのリンクは強力なツールです。wikiのようなシステムはWebならではの情報媒体です。

一方で網目状であるがゆえに、情報を一筋にまとめるのは苦手なのかもしれません。だからこそ、まとめサイトのようなものが重宝されるでしょう。しかし、まとめサイトはあくまで目次を作ってくれているだけで、内容をそのものをまとめてはくれていません。

そして、それらをまとめることができるとしたら、それはWebではなくPDFみたいな形になるんではないでしょうか。

でも、結局自分は古い人間なのかもしれない

とはいえ、きちんと章立てて流れを作ってあるWebサイトもあります。しかし、そのようなサイトではどうしても自分はしっくりこないのです。学習できないわけではないですが、何か吸収率が悪い感じです。

紙じゃないと勉強できないのは、自分が紙とペンで勉強していからかもしれません。デジタル・ネイティブと呼ばれる世代ではありますが、受験だって、大学の論文だってデジタルで勉強してきていません。

古臭い説教のように「紙とペンで勉強しないと身につかないんだ」というのが残念がながら身にしみているのだと思っています。

デジタル学習世代

少し前話題になった女子高生の今どきの勉強法など見ていると、そういうアレルギーみたいなのはないのかと思います。初めからデジタルの教材でスクリーンを前にして勉強していればそんなの関係ないのでしょう。

もちろん、全てが紙とペンに勝るとは思わない(漢字の書き取りなど)ですが理科や社会など映像やAR/VRなどデジタルならではの教材は私たちの学習法とは全く違うものになるでしょう。

そして、「紙とペン」で勉強する旧い世代の人間としておじいさんになっていくのかなと思いながら、Blenderのプリミティブを勉強しています。

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