Kazuki / マーケティング@美容コスメ

コスメ関連企業にてデジタルマーケティング全般に従事。Into London, Film…

Kazuki / マーケティング@美容コスメ

コスメ関連企業にてデジタルマーケティング全般に従事。Into London, Films, Music, Darts, Midnight, Rain, and Love. https://twitter.com/ZaxiFrage

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経験者ほど陥りやすいデータ分析のワナ

かなり昔になりますが、「ラブストーリーは突然に」という小田和正さんの大ヒット曲がありました。ドラマのメインテーマにもなり、当時は大変な盛り上がりだったようです。 実はこの曲に全然遠いようで近いのが「データ」です。データというのは、あの日あの時あの場所に、あの人が確かにいたという事実を、想い出として表現しているものだからです。それなのに、写真や動画や曲がポジティブで情緒的なものと捉えられるのに対し、データは機械的で無味乾燥なネガティブなものという先入観で捉えられてしまう‥。デ

    • 今の広告は過剰説明なのだろうか

      私自身も広告主側として扱う者として改めて考えさせられたことなのですが、ここ最近の広告表現は、多くを語りすぎてしまっているケースが多く、それが結果として受け手であるお客さま側の「考える余地・イメージする余地」を奪ってしまっているのではないかという懸念についてです。 ■広告主側のあせり? 例えば、第1印象を与えるバナーやティザーなどのクリエイティブでは、その瞬間ですべてをアピールすることは物理的に難しいので、まずは興味喚起に集中、遷移先のコンテンツで改めて、という流れが一般的で

      • コロナ禍と今話題のクラブハウスを別視点から考えてみました

        突然ですが、話し言葉と書き言葉のどちらが、「継承」という点において寄与するところが大きいと言えるのでしょうか。 ひと昔前の時代の人の考え方になりますが… 例えば書き言葉の重要性を唱える人は、広い意味では「文化遺産の継承」という観点に立っていて、書き言葉は記録に残すことができ、次世代への継承が可能であり、それゆえに言語を固定して伝承することの価値を見出していると言われています。このnoteも、そのひとつと言えますよね。 一方、話し言葉は「一過性のもの」であるため記録に留める

        • データ分析とは確かにその瞬間あなたが存在していたという歴史の証明

          みなさんは学生時代、歴史はお好きでしたでしょうか。個人的には好きな歴史上の人物が数人いたこともあり楽しめていたのですが、授業自体は、正直とても退屈でした(笑)。これをご覧になられているあなたも同じだったのではないでしょうか。 なぜでしょうか。 おそらくそれは、従来の歴史研究は、歴史的大事件や過去の偉人の業績をただ単に記録に留めたものにすぎなかったことが大きく、つまりそれは、従来の歴史研究は、「事実を収集するだけ」の経験的手法のみで歴史が語られていたことが大きかったため、と

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          ライブ時代の好意の返報性がおもしろい

          学校授業用の動画を子どもたちに先行配信する。子どもたちは動画を見ながら予習をしつつ、わからない箇所があれば何度でも確認しながら進めることができる。 ↓ 子どもたちが授業よりも先に学習用動画で予習をすることで、教室での学習の意味合いが変わる。教室が単に先生の講義を受けるという受動的な時間ではなく、事前に学習した内容についての質疑応答をするインタラクティブな場へと変わる。 ↓ オンライン上で事前集計したテスト結果をもとに、子どもたちがどの問題でつまずいているのか、詳細なデータ分析

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          インスタジェニックと伝えたい想い

          インスタジェニックとは、ただの価値観ではなく、インスタ世代においては購買行動に直結する行動指標にもなっている、とは数年前から言われていたことです。もちろん、自分のアカウントのフィードをキレイにしたいという願望もあります。非言語系SNSであるインスタでは、自己顕示欲としての自己表現が、写真という形でわかりやすく現れていると言えます。 タイプとしてはふたつあります。 ■彩り豊かであったり単純に写真映えしそうなモノやコト 写真がイメージ通りに撮れたと思えれば、それ自体がインスタ

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          体験の影響力軸は変わり、モノの重要性が高まる?

          これからのブランドは、モノではなくコトを売ることを求められています。 つまり、お金を払うことによって「何を手に入れるか(所有価値)」ではなく、「どんな体験ができるのか(経験価値)」ということへの変化です。すでに何年も前から言われてはいたことですが、ようやく拡く認知され出してきたという印象です。 専門家ではないので詳細まではわからないのですが、ニューロマーケティングの分野からでは、「購買意欲は商品そのものだけでなく、意識的に作られた雰囲気にかなり左右される」事がわかってきてい

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          コスメサイトによる刹那的な集客

          化粧品やスキンケアに関する情報サイトの存在には、ブランド側から見ると、ポジティブとネガティブの両方の側面があると思います。知名度の低いちいさなブランドにとっては、より広く自社のブランドや製品の存在を知っていただくための、非常に強力な武器のひとつになります。しかしその一方で、多くの女性にとって、コスメに対する価値観やスタンスを大きく変えてしまったのではないかという思いもあります。 (そしてそれは、消費者側である女性たちだけではなく、コスメブランド側にとっても同様なのかも知れませ

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          デザインと心理学と購入意欲

          成熟市場のおける商品やサービスとデザインは、密接な関係にあると思っています。成熟市場では、商品やサービス自体で他社と差別化するのは難しくなります。いくつかあると思いますが、大きくは下記のような理由からだと思います。 ・どの商品やサービスも品質は一定レベル以上であり、どれを使っても大した違いは見られず、大きな不満もないため ・その業界での技術開発は天井に近づいており、これまで程の新しい切り口でのインパクトはなく、微妙な差の競争になってしまっているため ・市場が拡大したことで一

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          ダイヤモンドは

          先日、郊外の友人宅に遊びに行った帰りの時のことです。 夕焼けでオレンジ色に染まる電車内。斜め向かいの席に、一組のカップルが座っていました。何やら楽しそうです。 私は読みかけの本をむさぼっていたので特に気にはしていなかったのですが、ふと顔を上げた時、女性の方は遊び疲れてしまったのか、頭を彼氏の肩にあずけてうたた寝をしてしまっているようでした。 突然、電車が小さくゴトンと揺れました。私はハッとして顔を上げたのですが、同じく目の前の女性も驚いて目を覚ましたようでした。 「…

          デジタル時代の顧客満足と人材採用

          通販ECの世界で長く仕事をしていたこともあり、CVR・CPA・LTV・滞在時間・継続率‥などの指標とは、今もそうですが、毎日のように触れています。 そんな世界で長く仕事をしてきたからなのかも知れませんが、ご利用いただいているお客さまの顧客満足、就職や転職で応募いただく方の志望動機、現社員チームメンバーのモチベーション、これらの軸には共通するものがあると思っています。 普段の業務とは別に、チーム増強のための採用面接は都度行っているわけですが、残念ながら選考の途中で離脱をされ

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          出逢いという名の奇跡

          神山純一さんという作曲家の方の音楽が大好きです。夜空に五線譜を重ねて、いっぱいに広がる宝石たちを音符に見立てる。そして星座ごとの曲を作ったという、とてもロマンティックな方なのです。 もうだいぶ前になってしまうのですが、「Etoile」というタイトルのインストゥルメンタル、心休まるピアノソナチネで、都会の喧騒に疲れてしまった夜によく愛聴しています。 ところで、太陽系近郊では、星は一立方光年当たりに1個程度しかないそうです。なので、星と星とが衝突してしまうなんてことは、まずあ