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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【12月20日㈬~12月26日㈫】

先週土曜日、12月23日に渋谷シアター・イメージフォーラム“カール・テオドア・ドライヤー セレクション  vol. 2”が始まりました。2021年末に同じイメージフォーラムを皮切りに、全国で順次公開された“カール・テオドア・ドライヤーセレクション“が殊の外好評だったため、前回上映の4作品(『奇跡』、『裁かるるジャンヌ』、『怒りの日』、『ゲアトルーズ』)に、新たに『吸血鬼』、『ミカエル』、『あるじ』の3作品を加えた全7作品での特集上映。ヒット中のアキ・カウリスマキ監督作『枯れ葉』、前日からはヴィム・ヴェンダース監督による話題の日本映画『PERFECT DAYS』、シネフィル注目のケリー・ライカート監督作『ファースト・カウ』などの上映も始まっている中、ドライヤー セレクションに真っ先に足を運んでくださる方がたくさんいらっしゃって、有難い限りです。

トップに貼った画像は、イメージフォーラムでのレトロスペクティヴ開催時は毎度お馴染みになってきた外壁のポスター掲出。今回はコレクターの方からお借りした貴重な海外版オリジナル・ポスターを複製したものを並べて貼っています。“映えスポット”としてぜひ活用下さい!

こちらはイメージフォーラム館内の展示。成瀬慧さんによるアナザービジュアルが3点も!

さてさて。今年も残すところ、あと5日。ザジ35年目に突入したのを記念して作った“2024年アニエス・ヴァルダ カレンダー”を配ったり、送ったりの日々も、ようやくゴールが見えてきました。この1週間は、大げさではなく毎日平均20,000歩は歩いてた感じです。足が棒。平日だけでは回り切れそうにないので、24日の日曜は思い立って横浜に遠征し、シネマ・ジャック&ベティ横浜シネマリンkino cinema横浜みなとみらいにカレンダーをお届けに上がりました。よく考えたらその日はクリスマス・イヴだったので、街は凄い人出でした。年末年始、そして2024年、映画館も“凄い人出“で賑わってくれたら良いなぁ。

ジャック&ベティは12月で開館32周年。この日は『罠 THE TRAP』上映時、林海象監督の登壇も。
12 月30日からは横浜出身、現在も在住の藤竜也特集上映!『黄金のパートナー』も上映!
kino chinema横浜みなとみらいは、2019年4月オープンだから、もう4年半も経ったんですね。

2023年のザジフィルムズは、昨年末の“ピエール・エテックス レトロスペクティブ”から始まって、ゴールデンウィーク公開の『セールス・ガールの考現学』。6月には“ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ”、8月に『オオカミの家』、11月に『蟻の王』と、新旧バラエティに富んだ作品をお届けすることが出来ました。ご覧下さった皆様、どうも有難うございました!

昨日は『オオカミの家』のブルーレイが来春4月12日に発売になることが発表され、またまたSNSで盛り上がっています。が、同時上映の短編『骨』は美術館での収蔵を前提に制作されたもので、ディスク等による個人の「所有」を権利者が許可していないため、そのブルーレイには同時収録出来ない、という事実も明らかになり(発売元のWOWOWプラスのXのアカウント、シネフィルDVDさんが丁寧に説明して下さっています)、少なからずガッカリされた方もいらっしゃいます。何度かプロデューサーに説得を試みたのですが、こればかりはどうにもなりませんでした。なので『骨』は、ぜひ劇場のスクリーンでご覧頂ければ幸いです。年末年始の上映は、引き続きロングラン中の渋谷イメージフォーラム 、京都 出町座に加えて、川崎市アートセンターが28日まで、富山 御旅屋座が29日まで、秋田 御成座は大晦日まで愛知 大須シネマは1月7日までの上映となります。

Xのポストでも話題になっていた御成座さんの絵看板を、この目で見てみたい!と『オオカミの家』上映期間中に大館に行けないか、ここのところ画策していたのですが、残念ながら叶いません。お近くにお住まいの方、噂の“上野⇔大館 無料送迎バス”に乗って御成座さんにいらっしゃるご予定の方、ぜひそのご様子をX等でレポートして下さい!

カレンダーを配り終えると、次は年賀状の番。近頃はオンライン年賀状に切り替える会社さんも増えてきましたが、ザジはまだフィジカル年賀状。昨日から少しずつ書き始めています。こちらの年賀状には、例年通り情報解禁前の【ザジフィルムズ 2024年LINE UP】も記されています。来年は1月26日㈮初日の『ノスタルジア 4K修復版』から始まって、5月、8月、9月に新作の公開が控えています。自信をもってお届け出来るものばかりなので、どうぞ楽しみにお待ち下さい。ザジからの年賀状が届く予定は無いけど、LINE UPは気になる、という方がもしいらっしゃいましたら、実は現在発売中のティモシー・シャラメが表紙のSCREEN最新号(2月号)にも載っていますので、本屋さんでチェックしてみて下さい。

ではでは、これにて年内の更新は終了。皆様、くれぐれもお体に気を付けて、良いお年をお迎え下さい。

texte de daisuke SHIMURA




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