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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【4月3日㈬~4月9日㈫】

いよいよ明日4月12日、『オオカミの家』初回生産限定豪華版Blu-rayが発売されます。ネットでご予約されていた方には前日に商品が到着することが多いので、すでにお手元に届いている方もいらっしゃると思います。弊社にも発売元のWOWOWプラスさんから、先日商品見本が届きました。現物を見てビックリ!ちょっとコレ、凄いです!

合計48分にも及ぶ特典映像(短編作品や監督インタビュー等)の充実ぶりも喜んで頂けること間違いなしだと思うのですが、WOWOWプラス 山下泰司さんのプロデュース、ディレクションによる、意匠を凝らしてこだわり抜いた装丁がとにかく凄い。ジャケット、ブックレット(40Pのメイキング写真集、36Pの解説テキストの2冊を封入)のデザインは、映画公開時のグラフィックデザインに引き続き塚本陽さんが担当して下さって、超クール(死語?)な仕上がり。解説テキストは「手書き文字のようなフォントを使ってるのね」と思ったのですが、これホンモノの書き文字(@_@) ガリ版印刷の際の“ガリ切り“と呼ばれる作業で、田上洋子さんという方の筆耕だそうです。

amazon掲載の画像はこちら。公開時ビジュアルとはまた違った趣ですが相変わらずセンス抜群!

そして音!今回のブルーレイ発売に際して、音声マスタリングを行ったのは世界的音響エンジニアのオノセイゲンさん。その音響に関しては、映画com.に【アリ・アスターも舌を巻いた異形ホラー「オオカミの家」は音もすごかった! ヒットの要因、作品の聴きどころ座談会】と題した記事がアップされていますので、ぜひお読みください。記事でも触れていますが、オノさんが音響調整を手掛ける『オオカミの家』+『骨』の上映が、4月27日㈯、29日㈪、30日㈫の3日間、池袋の新文芸坐で行われます。『オオカミ~』は今回マスタリングしたブルーレイでの上映となりますので、進化した音を映画館で体感出来るチャンスです。どうぞお越し下さい!

『オオカミ~』関連でもう一つニュース!この夏に広島で開かれるアニメーション映画祭<ひろしまアニメーションシーズン2024>のコンペティション部門の審査員としてホアキン・コシーニャ監督の来日が決まりました。新千歳空港アニメーション映画祭の際は、クリストバル・レオン監督の単身来日だったので、コシーニャ監督は今回が初来日。併せて“レオン&コシーニャ”のレトロスペクティブも開催されるようなので、詳細の続報を待ちたいと思います。広島、行けたら良いのだけど…。監督にも広島の帰りに東京に寄って頂けたらなぁ。

映画祭の話題、と言えば、話は飛びますが、5月14日から始まる第77回カンヌ国際映画祭のラインアップも間もなく発表されるようです。つい先日、オープニング作品には『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』『地下室のヘンな穴』で知られる、フランスのカンタン・デュピュー監督、レア・セドゥ主演のコメディ『 Le Deuxième Acte』が決まった、というニュースを見ましたが、今年はどんな監督の作品がコンペに選ばれるのでしょうか?

…と言いつつ、私は今年は参加しないことに決めました。今まで当たり前のように毎年参加していたカンヌなのですが、コロナ禍の2020年から2022年の3年間の不参加を経験し、「〇〇年連続参加!」という呪縛から逃れられた、というのが決心に至った一番大きな理由でしょうか。去年復帰したものの、13年連続で借りていたお気に入りのアパートが借りれられなくなって、新たに借りたアパートが全然快適じゃなかった、というのも理由の一つ(なら、他のアパートを探せば…という話もありましょうが、限られた予算の中で快適なアパートを探すのは至難の業なのでした)。

「Sさんが行かないなんて、ザジさん、相当経営状態ヤバいんじゃ?」という噂が立ったりしそうですが、会社はまだとりあえず大丈夫です。なので、今年のカンヌの時期、当通信は東京からの更新となります。カンヌ現地レポートに負けない有益な情報を発信する所存ですので(ホントか?)、どうぞ見捨てないで下さいね。

さて。先々週の当通信で「邦題を決めるのに頭を悩ませている」とか「“スペシャルな作品“なので、本予告編の前に特報予告を作っちゃうよ」とか、具体的なタイトルをお教えせぬまま匂わせまくっている、次々回8月公開予定の配給作品ですが、おかげさまでだいぶ形になってきました。

邦題は現在関係各位に第一候補案を投げて、リアクションを待っているところ。特報のほうは予告編ディレクター氏に頑張って頂いてほぼ出来上がり、邦題が正式に決まれば、最終の編集作業に入れるところまで来ています。あとは来週、ティザーチラシ(公開決定をお知らせする予告チラシ)の制作に入れれば、ゴールデンウィークを前にして、先行告知のツールがすべて出揃うことになります。昨日は内覧を兼ねた字幕初号試写が行われ、いち早くご覧下さった方の中の何人かの方が、Xに感想を投稿して下さったりしているので、勘の良い方は「もしかしてアレ??」とお気づきになるかもしれません。作品の情報は4月下旬から少しずつ出していく予定ですが、正式な詳細情報の解禁はゴールデンウィーク明けの予定。もう少しお待ち頂ければ!

最後に。5月3日の公開まで3週間となった『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』ですが、今夜は東京 赤坂のゲーテ・インスティトゥート東京で一般試写会が開催されました(トップ画像)。その模様は来週の当通信でご報告出来たらと思っておりますので、どうぞお楽しみに!

texte de daisuke SHIMURA



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