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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【8月9日㈬~8月15日㈫】

いよいよ明後日8月19日㈯から、渋谷シアター・イメージフォーラム川崎チネチッタ名古屋センチュリーシネマにて、レオン&コシーニャ監督作品『オオカミの家』(同時上映:短編『骨』)の公開がスタートします。

5月の情報解禁時、SNS等での反響が大きく(Filmarksのトレンドでは3位まで上昇)、幸先の良いスタートを切ったものの、同時に「今が盛り上がりのピーク、ってことになったらどうしましょう?3ヶ月先の公開まで、どうやって話題を持たせれば良いの?」と不安な気持ちに陥ったのも事実。今どき、情報の伝達スピードは一昔前とは比べ物にならないほど速いし、どんどん消費されていくので、「えっ?とっくに公開されてるのかと思った」と思われかねません。某北欧発サイキック・スリラーは情報解禁は公開の1ヶ月ちょっと前だったのに、短期決戦の勝負で結果スマッシュヒット中と伺っております。ふむ、そっちの戦略のほうが良かったかも…。今週明けあたりのFilmarksトレンドでは、『オオカミの家』は“栄光の第3位”から、スクロールしてもスクロールしても出て来ない200位前後までランクダウン。不安。

ここでドーンッとテレビ番組などで紹介されたりすれば認知度も拡がり、「SNSのタイムラインにたびたび登場する、この“オオカミがどうの”ってのはいったい何なの?気味の悪い画像も一緒にくっついて来てイヤなんだけど…」となどと思っていた方も、「あぁ、これだったのね!」と情報が繋がって、「ちょっと興味ある」→「観てみたい」→「観に行こうかな」→「観に行く!」となってもらえる可能性も出て来るのですが、テレビは映画紹介枠のある番組も少ないし、なかなかハードルが高い。それに朝の情報番組で「マァ~リィ~アァ~」とか流れたら、不穏過ぎますよね(笑)。

…などとブツブツ言ってるうちに、火曜深夜からイメージフォーラムチネチッタ、水曜深夜からセンチュリーシネマでもオンラインチケット販売が始まりました。もうそれ以来、5分おき、3分おきぐらいにサイトをチェックして、埋まった席を数える日々。「情報解禁が早過ぎて、もう忘れられているのでは?」という私の心配をよそに、この日を待っていて下さった方が続々と席を押えてくださり、素晴らしい初動。イメージフォーラムに限って言えば、只今(17日14時)の時点で、初回、2回目、3回目は残席僅かとなっています。この週末ご覧になるおつもりの方は、お早めに席を押えて頂ければ幸いです。既に前売り券をお買い求めの方は、空席状況をサイトでチェックの上お出かけください。

明後日のイメージフォーラムの初日については、来週の当通信でレポート出来れば、と思っております。ザジ社員一同、劇場で皆様のご来場をお待ちしております。

そんな感じで『オオカミの家』初日を控えて落ち着かない日々を過ごしておりますが、他にもやらなければならないことはいっぱい。先々週お伝えした11月10日公開のジャンニ・アメリオ監督作『蟻の王』も、粛々と宣伝を開始。無事チラシも完成し、お盆前に上映各劇場に納品しました。劇場の方のお話によれば、手に取ってお持ち帰りになる方も多いそう。このチラシの“ハケ”の善し悪しは、意外と重要だったりするので、先ずは第一関門突破という感じです。

前売り券の販売も同時に開始。お買い上げの方には、エットレ役レオナルド・マルテーゼ君の素敵なショットをセレクトした特製ポストカード3枚セットをプレゼントしています。こちらもチェックして頂ければ幸いです。

前売り特典はレオナルド・マルテーゼ君扮するエットレのポストカード3枚セット!

で、その紙の前売り券なのですが、実は今回からもう作らなくて良いのでは?という意見も社内で出ました。劇場サイト内のオンラインチケット販売で席を押えるのが主流になっている昨今、前売り券を携えて劇場に赴き、カウンターで受け付けてもらうしか方法のない紙の前売り券は、もう時代にそぐわないのでは?というものです(購入番号、暗証番号を入力すればオンラインで使用可能な“ムビチケ”は、うちのような公開規模の作品には制作費用がかかり過ぎる、という問題があります)。

しかし、私のような昭和からの映画ファンにとっては、紙の前売り券=特別鑑賞券は、あって当たり前。「無くても良いんじゃ?」「そうだね。もう売れないし」と簡単に返答することが出来ません。私自身は半券を取っておくマメなタイプではなかったので何も残ってはいませんが、きっと何冊ものファイルに前売り券の半券をコレクションしている方が大勢いらっしゃるはず。で、いろいろ考えた末、とりあえず今回は紙の前売り券は健在とさせて頂きました。単なるノスタルジーかもしれませんが、「欲しい!」と思って下さる方が、まだまだいらっしゅることを祈ります。尚、今後についてはじっくり考えて決めて行きたいと思っております。ザジマニアの方(いない)、ザジフィルムズ史上、最後の紙の前売り券になる可能性もある『蟻の王』。どうぞ各劇場窓口でお買い求めください(結局宣伝。笑)。

『蟻の王』予告篇のネット上での解禁も間もなく。こちらもグッと来るものを目指して頑張って作りました。どうぞお楽しみに!

追記:18日23時現在、Filmarksのトレンド、『オオカミの家』は7位まで再浮上中です\(^o^)/

texte de daisuke SHIMURA









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