様子見の2020年と新常態の2021年

2020年はありがたいことに途切れず仕事をいただけたものの新しいチャレンジについては新型コロナウイルスのせいで様子見で終わってしまった年でした。新型コロナウイルスについては当初から今に至るまで多種多様な意見を言う人がいますが、あまりにも分からないことが多いし、SARSのように短期間で収束する可能性もあるので、個人的には2020年は判断保留し様子見の年にしようと早い段階で決めてはいました。(お世話になっている会社ではもともとリモートワークしている方が多いため、リモートワークへの適応は2019年の段階で既にできていました。)

私はそれほど新型コロナウイルスの情報を詳しく追っていたわけではありませんが、振り返ってみると二つほど収束を期待したタイミングがあったと思います。一つは緊急事態宣言後の5月中旬から6月中旬にかけて発表されていた新規感染者数がかなり抑え込まれていたタイミング。もう一つは気温や湿度が上がる8月のタイミング。結果としては、今のところ再び緊急事態宣言が出されることはなく人間の行動も大きくは変わらず感染拡大しており、高い気温や湿度が収束をもたらすこともありませんでした。

2021年年初の段階では残念ながら日本において新型コロナウイルスの感染が収束する理由が見当たりません。ワクチンの接種が始まれば一気に事態が好転すると考える人もいるようですが、「感染者がほとんど現れなくなるなど社会的に効果が実感できるようになるまでには最短でも4、5年はかかる」という見解もありますし、そもそもこれ以前に実績のないmRNAワクチンの接種を避ける人もかなり多いのではないかと思われます。

そう考えると、未来永劫とは言わないまでも、通常の生活や仕事の計画を立てる範囲では「コロナ前」の状態に戻ることはないことを前提に考えたほうが良いという結論に至ります。自分に影響が大きいところで言うと、在宅勤務は続く(続けられる)のと、出張での海外渡航はかなり困難というあたりになります。2021年はこうしたことを前提に困難があってもやり切ることと諦めることを決めていく必要がありそうです。

これ以上の感染拡大とそれによる医療崩壊のことを考えると非常に不安は大きいですが、自分がやることについては制約条件が決まってしまえば明確になってくるので楽しみな部分もたくさんあります。新型コロナウイルス感染以外でも病気や怪我のリスクはこれまでになく高まっているので、健康第一で「新常態」を楽しみながら生き延びていければと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

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