AWSとGCPのリージョン開設予定を見てみる

2020年6月24日にGoogle Cloud Platform (GCP)のジャカルタリージョンが開設されました。

AWSとGCPの今後のリージョン開設予定を見れば、どの地域が盛り上がると考えられているか参考になるかと思い、2020年8月29日現在の予定をチェックしてみました。

AWS

現在 AWS は、全世界で 24 の地理的地域内にある 77 のアベイラビリティゾーンにまたがっており、インドネシア、日本、およびスペインに 9 のアベイラビリティーゾーンと 3 つの AWS リージョンを追加する計画をこれまでに発表しています。

GCPに遅れをとっていますがAWSもインドネシアにリージョン開設を予定しているようです。日本というのは大阪リージョンのことですね。ヨーロッパでは直近で2020年5月にミラノリージョンが開設されていますが、スペインにも開設されるようです。

GCP

Google Cloud は引き続きリージョンを追加していく予定です。新たに開設予定のリージョンは、ワルシャワ(ポーランド)、ドーハ(カタール)、トロント(カナダ)、メルボルン(オーストラリア)、デリー(インド)、パリ(フランス)、ミラノ(イタリア)、サンチアゴ(チリ)、マドリッド(スペイン)です。

北米とヨーロッパ以外だと、ドーハ、メルボルン、デリー、サンチアゴとなりますが、オーストラリアにはシドニーリージョン、インドにはムンバイリージョンが既に存在していますので、目新しいのはドーハとサンチアゴでしょうか。AWSは既にバーレーンにリージョンを開設していますが、GCPもドーハにリージョンを開設することにより中東地域にリージョンを持つことになります(バーレーンとドーハの位置付けや距離感は私には分かりませんが)。中南米地域ではAWSもGCPもサンパウロリージョンを持っていますが、ここでGCPがサンチアゴリージョンをどのような需要のもとに開設するのか気になります。

東南アジア地域について言えば、シンガポールとインドネシア以外にリージョンが開設されることは当面なさそうですね。ちなみに、Alibaba Cloudにはクアラルンプールリージョンがありますが、シンガポールとの近さとマレーシアの人口から考えて需要がよく分からないところです。

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