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スコットジョプリンのラグタイム講座

こんにちは。ラグタイム曲をご紹介するまなみ@ラグタイムです。

スコットジョプリンの作曲リストを見ると「School of Ragtime(ラグタイム講座)」というのがあります。

「スコットジョプリンのラグタイム」を演奏するための練習、ということでスコットジョプリン自身が考えたラグタイムの6つの練習フレーズになります。

スコットジョプリンは当時の流行りのラグタイムをラグタイムとして認めていなかったようで、自身が考えたラグタイムの練習をすれば、スコットジョプリンのいうところの偽物のラグタイムではない本物の「スコットジョプリンのラグタイム」が弾けるようになる、というようなことをScool of Ragtimeには書かれています。(ドレミ楽譜出版のスコットジョプリンピアノ名曲集にはこの曲が載っています。)

ラグタイムピアノを始めた頃は、なぜこれを弾いたら本物のラグタイムになるのか理解できなかったですが、最近はスコットジョプリンの性格も少しわかってきたのとラグタイムのノリが少しわかったような気がするので、改めて見てみることにしました。

↑のmidiが練習6つをつなげて楽譜も書いてあるので参考になるかもしれません。

今回このSchool of Ragtimeを思い出したきっかけは、スコットジョプリンの「当時の流行りのラグタイムのフレーズを集めました」というOriginal Rags(1899)という曲が、すごくラグタイムの練習になると気づいたからです。そのため「School of RagtimeはOriginal Ragsっぽい練習だったかな」と確認してみたくなり調べた次第です。

今書いていて気づいたのですが、Original Ragsは共作ではありますが1899年でスコットジョプリンの初期の作品。School Of Ragtimeは1908年。1908年といえばPine Apple Ragが作曲された年です。

初期の頃は流行りのフレーズを取り入れて作曲していましたが、10年くらいしてラグタイム全盛期で色んなラグタイム曲が発表されるとスコットジョプリンにとっては自分以外のラグタイムは「それはラグタイムじゃない」ってなってしまい、「本物のラグタイムを練習するための練習曲」を発表していたのですね。

すごくスコットジョプリンの性格がわかるような気がしますし、そのような頑ななスコットジョプリンが私は大好きです。ラグタイム弾く時もスコットジョプリンとそれ以外の作曲家で気持ちが切り替わります。

(スコットジョプリンの曲は色々なものを背負っている感じがしてスコットジョプリンだけ弾くと疲れるので他の作曲家の曲も練習してバランスを取っています。)

だいぶ脱線してしまいましたが、そのSchool of Ragtimeのフレーズがスコットジョプリンのどの曲に近いかを今度ご紹介したいと思います。調べてみたらOriginal Ragsっぽいのは1つだけでした。

今のところ半分くらいはあの曲のあのフレーズだなっていうのがわかっているのですが、半分は見つけきれていません。見つけるにはスコットジョプリンをもっと聴きこまないといけませんね。ということでしばらくスコットジョプリンを聴きこんでみようかなと思います。


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