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良くも悪くも事実 - 2024/01/26

◯休憩中に考えていた事

右下を読めば分かるが、
別に病んではいない。
何を描くか悩んだだけだ。

私は、こういう”顔がぐちゃぐちゃになる絵を描く人間”は、大抵の場合は”病みアピールしたい人間”だと思ってる。(大抵の場合という前置きをつくることで、ガードを固めている。)
実際そういう奴を見たことがあるから、そうだと思うようになった。
誰もが何者かになりたがろうと必死なのだろう…と思って頭の中で勝手に哀れんだのを覚えている。

泣いたフリするのが下手だなとか、医者に処方された薬の数をステータスにしたいのだなとか、そういう痛々しい部分に誰もが気付いていた筈だが、誰も指摘する事はなかった。
そいつを囲む空間に流れていた空気は今でも覚えている。
正面きって「ウソ泣きなんかやめろ。魂が穢れる。」と言えればよかったのだが、当時の私にそんな勇気はなかった。
そんな相手には言ったとて逆効果になりえたかもしれないので、正解だったと思おう。

右下では「どこかで元気に病んでいる」と皮肉ったが、まさかイビツな性格や行動スタンスのまま身体だけ成長したなんて事はあるまい。
人は変われる生き物で、誰もがより良くなっていけると信じている。


〇TRPGと身内ノリの話
(※一部、性格の悪い内容に見えるが、事実なのでなんら問題はない。)

この日記を書いている間、友人のTRPGを見ていた。
TRPGとは「テーブルトーク ロールプレイング ゲーム」の略だ。
ゲームマスター・プレイヤーは紙とペンとサイコロだけ用意して、対話形式でストーリーを進めていく。
このとき文字通りテーブルを囲んで話し込む姿から”テーブルトーク”という名がついた。
今回はオンラインゲームだったので、通話で聞かせてもらった。

プレイヤーは自分で用意したキャラクターになりきって話し合うのだが、私はその雰囲気が好きだ。
友人の”痛々しくて下手くそだけど頑張っているロールプレイング”を見るのが好きだからだ。
平然と通話に参加しながら、TRPGの内容を部分的に録音している。
後でこれを聞きながら酒を飲むつもりだ。

私自身がそうであるように、私の友人は日当たりの悪い学生時代を過ごした人間が大半だ。
ロールプレイング中の私たちは発音も呂律も悪い。
気恥ずかしさからキャラの演技も上手くできはしない。
友達が少ない人間はユーモアも尖った発言も少ない。
しかしそれがいい。
そんなジメジメとした身内でキャッキャウフフするのがいいのだ。
最初の頃こそ、TRPG特有のロールプレイングに抵抗感を覚えていたのだが、今ではその「ぎこちなさ」みたいなモノが逆に心地よい。
こういう時間を共有できる友人を持てて、本当に私は幸せだと思う。

「身内ノリが好きだ」というのを最大限に引き伸ばした文章、終わり。


〇良い・悪いの話

最近よく考えていることがあるので、それを少しだけ書いて終わる。
・事実と価値観は切り分けて考える
・「良い・悪い」は”個人のバイアス”や”環境”に大きく依存した指標
という話だ。

「病みアピールをする」事自体が「悪い」のではない。
「病みアピールをする」人間を見た”私の価値観”で「悪い」としただけだ。

「ジメジメとした日当たりの悪い学生時代」は、”社会通念”からすれば満たされず物足りない「悪い」過ごし方だったのかもしれない。
しかし今の私は「ジメジメとした日当たりの悪い学生時代」を過ごした事を「良かった」と捉えている。

昔、ネガティブな自分を認めることが出来ずに「躁うつ病」という病気の初期段階を拗らせたことがある。
「なんにも出来ない自分」を必死に否定しようとした所からはじまり、いつしか自分自身を騙そうとするようになった。
「自分はなんだって出来るんだ」という偽りの全能感でココロを誤魔化して、なんとかやり過ごしていた。
その頃の私は今までで最も弱く、最も苦しんでいた。

“他の人間の価値観”や”社会通念”に照らし合わせて「悪い」「ネガティブな要素」とされるソレを持ち合わせいても良いのだ。
まずは事実を受け止めて、自分の都合のよいように解釈してやればよいと思う。
すごい当たり前の事を言っているのかもしれないが、私にとっては大きい気づきで、これに救われた。
ネガティブな自分でも認めてやれるようになってきたのは、この考え方が身になってきたからだと感じている。
この考えが誰かの目に映り、誰かの救いになるのなら嬉しい。

価値観なんていうのは曖昧でしょうもない存在だ。
事実に感情を乗っけただけの実体のないナニカに、自分の思考・言動を預けすぎては何かを見失ってしまう。
そんなどうでもよいモノの為に、すれ違いを起こしたり、摩擦が起きて、争っている人間がいる。
そういう奴らは本当にバカらしいと思う反面で、哀れんでもいる。
こう感じたのはきっと、私の性格が悪いからだ。

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