愛着 - 2023/12/30

呪いの一種。
なんとなしに持ち続けていたモノや、なあなあで付き合っていた人間関係を見つけては、どこからともなく湧いて出て、ちょいちょいと突いて遊びたがる面倒な奴。

付き合ったところで時間を無駄にするだけだろうと頭では分かっているつもりでも、これにシャツの裾を掴まれたが最後、鼻の下を伸ばしてついつい構ってしまう。

その度に己が理性の軟弱さたるや、と鑑みるのだが、三日で忘れる性分なので、この感情を克服できないまま二十年と少しを生きてきた。
私に限らずほとんどの人間が、このウジにたかられては人生の大切な一分一秒を台無しにしているのだろう。

「貴方の人生などというものは、わたくしに付き纏われずとも、元より三角コーナーのような異臭を放っていたのではないでしょうか」と言われれば、微塵も反論する余地はないのだが。

大掃除が嫌で文章を書くことで自分を誤魔化している。
物を捨てるのが本当に苦手なので、どうぶつの森みたいな収納が早く生まれないかな、とか一日中ずっと考えていた。
葉っぱがボフンと家具に変わるアレ。
アレが欲しい。
切に。

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