Day7 会津ステージ

この日、午前中は五色沼散策と猪苗代湖畔で過ごした。昼食は定番の喜多方ラーメンだ。五色沼、猪苗代湖、喜多方ラーメンと完璧な会津旅人を演じている。午後も完璧に演じていく。先ずは東北三大観光地の一つ、大内宿まで車を走らせよう。

大内宿はねぎそばというものが名物らしいが、それにしても大内ストリートには蕎麦屋がやたら多い。蕎麦の供給量に驚かされた。このストリートの民家の並びをカスタネットで例えると、「タンタン タタタン タンタンタン」のタの部分に蕎麦屋、ンの部分に土産物屋か甘味処が当てはまる、というイメージだ。

続いて、大内宿から東北三大観光地の一つ、鶴ヶ城まで北上した。城址公園全体が素晴らしい。石垣が重厚だ。天守閣では階を上りつつ会津の歴史を学べる。最上階で会津盆地をぐるっと1回り遠望し、重く悲しい会津の歴史をひしひしと感じた。

裏磐梯から猪苗代湖、大内宿、鶴ヶ城とドライブをし、喜多方ラーメンも食べた。会津旅人として充実した1日だった。夕食はどうしようか。今夜の宿となる鶴ヶ城に近いビジネスホテルには、非常に評判の良いレストランがある。よし、そこでステーキと赤ワインだ。

いつの間にか冷え込み、雨もしとしと降ってきた。明日でこの東北旅が終わる。旅を終え日常に戻されるのがとても悲しい。この雨は私の心の涙か、それとも雲の中で成長し重力によって落下してきた水滴か。水滴に、乾杯。