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東北2023秋 その5

Day5 青根ステージ

しんとした山の空気を感じる。朝6時頃に自然と目が覚めた。泰時間だと朝4時だ。日本に着いて1週間が経ち時差の影響はもうない。朝から充実した時間を過ごせそうだ。まったりと朝食、朝風呂をすませて、それから出かけるとしよう。

今日のチョメチョメラインは、蔵王エコーラインと蔵王ハイラインの2本立て。これらをドライブして東北三大観光地の一つ、蔵王を目指す。蔵王、60年代ロックバンド風英語表記にすると「The O」となる。The Oならば痔王ではないか、という正論は勘弁願いたい。

標高が高くなるにつれ紅葉が見受けられた。車を停め、山景を凝望し、およそ20年振りとなる生紅葉を狩った。美しさのレベルが写真とは違うよなぁ、と当たり前のことを呟きながら、奥羽山脈に敬礼。

蔵王に着いた。蔵王と言ってもエリアはかなり広い。ここで言う蔵王とは、その中心部、蔵王連峰の御釜のことである。秋晴れの澄み切った大気に、蔵王名物エクストリーム強風。ガッツリ体温を奪われた。薄着をしてきた自分を責めたい。岳人として恥ずかしい。

岳人

この日のグルメ紀行、令和ラッパー風に韻を踏むと「グルメを巡る。Yo。」となる。朝おやつに世界中の食通を唸らせた蔵王レストハウスの玉こんにゃく、昼食に遠刈田温泉エリアにある軽食喫茶チーズシェッドのパスタ、昼食後のデザートに蔵王ハートランド牧場のソフトクリーム、ティータイムに青根温泉エリアにあるBLUE COFFEEのブレンドを喫食した。完璧なる宮城The Oグルメである。

食通を唸らす。

観光を終え、暗くなる前に貸別荘へ戻って来た。今夜もここに泊まる。部屋の温もりがようこそ我が家感を出してくれる。ややあって、Uさんが顔を出してくれた。しばしの別れのご挨拶。SUVで颯爽と去っていく男の色気あるUさんに敬礼。

さて、夕食の準備を始めよう。
「さぁ、宴だ。」
「狼煙を上げろ。」
「牛タンnight againの始まりだ。」

蔵王ワインの絶によって宴は終わった。それでは、今後の身の振り方を夢想しながら、貸別荘の温泉に浸かるとしよう。夢想温泉郷。良いではないか。緩やかな時間、素敵な景色、豊かな食事、優しい方達。ありがとう、青根。

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