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【映画】「夜明けのすべて」を鑑賞して思ったこと

 舞台挨拶の午後の部を拝見した後に鑑賞しました。

 本当に誰かを思いやる気持ち。それは、単に意識するだけでは、どこか薄っぺらいものだったり、お節介という捉え方をされるものであったりするように思うのです。だからこそ、無意識のうちに何か気になることがあっても声を掛けたりすることに躊躇してしまっている人々が多いように思います。

 ところで、現代に生きる人々は、日々、どれだけ感謝の気持ちを持ちながら生きているのでしょうか?感謝すべきことは、自分自身の周囲にも自分自身にも満ち溢れています。毎日、就寝前に感謝すべきことを10個挙げてみましょう。それが容易でないなら、感謝を感じるアンテナの感度が低下していると考えるべきでしょう。現代社会を生きぬく中で、不満を感じるアンテナの感度ばかりが研ぎ澄まされていないでしょうか?そういう世の中になってきてはいないでしょうか?

 感謝を感じるアンテナの感度を良きものにしてゆくと、誰かを思いやる気持ちは、誰かの心に適切なタイミングで無理なく自然に届くものになってゆくのだと思います。なぜなら、他者を思いやる気持ちの源は、自分自身の心が、日々、感謝を感じる感度に宿ると思うからです。誰かを思いやる気持ちと自分自身を思いやる気持ちは表裏一体です。だからこそ、感謝を感じるアンテナの感度を日々大切にメンテナンスしてゆくことの大切さ、それは自らが幸せを感じとれる感度でもあり周囲を幸せにする感度でもあり、そういったことの大切さを改めて考えさせられる作品でもありました。

 末筆になりますが、そういえば、舞台挨拶の時、三宅監督は、何か発言を求められた際、常に感謝の言葉を述べられていました。その言葉は、全国の劇場で観客に映画を届けているスタッフに向けた労いにまで及んでいました。そうした監督が手掛けられた映画であったからこそ、前述のような温度感まで感じとれる作品に仕上げられたのだと感じています。
 
 近代、本当に便利な世の中になりました。しかし、太古の昔から人間の本質(心)自体は、基本的に変化してなさそうです。ですが、これは、感謝という気持ちを持ち続けるために変化しない方が良いから変化しないのだとも思えるのです。だからこそ、三宅 唱 監督には、現代に生きる人々が、より幸せに生きるために必要な心のあり方を、これからも映画という作品を通じて世の人々の心に問いかけ続けてほしいと思います。

 最後に原作者の 瀬尾まいこ さん、また、主演の 松村北斗 さん、上白石萌音 さん、他、全ての映画関係者の方、また、感想をポストされている方々、全ての皆様への感謝の気持ちを胸に感想を終えたいと思います。ありがとうございました。ありがとうございます!


プレミアナイト・レポート【会見全文書き起こし】
同僚参加限定イベントの映像 公開初日の舞台挨拶
Berlinale Programme  ベルリン国際映画祭 Q&Aフル動画
魅力ある卒業生(映画監督 三宅 唱)


特に、前半部分の言葉は、一般的に、本当にその通りだな、
その部分が一番のポイントだな、と
心に響いたので文字起こししてみました


三宅唱監督へのインタビューでの出現ワード『ネガティヴ・ケイバビリティ』に関する書籍


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