繰り返し読みたい「禅語」
〜捨てれば楽になる。禅の思想でやわらかに生きる〜

禅語に関する本は2冊目です。
初めて禅語に触れた時に、あまりにもシンプルで、本質的な言葉が心に響いたのを覚えています。

１ヶ月ぶりに “禅語” に触れましたが、やはり響くものは多い💡

僕が特にハマった言葉を並べておきます。

【おすすめ禅語】
○花枝自短長（かしおのずからたんちょう）
〜個性があるから、調和が取れる〜

木の枝は、誰かに決められて、その長短を決めていないが、すべてが調和を取って存在しているからこそ、どの葉っぱも陽の光を浴びることができる。
無理に伸びようとしなくても良い。

○天上天下唯我独尊（てんじょうてんげゆいがどくそん）
〜人は皆それぞれ〜

どんな力よりも、命は尊い。
命あることに感謝をして、自分自身を大切にするとともに、他人のことも大切に考えましょう。

○山花開似錦（さんかひらいてにしきににたり）
〜変化し続けることだけが不変の真理〜

どんなに美しい物でも、時代の流れに沿って変化していく。
その流れに逆らわず、今置かれた場所に執着せず、無理に抜け出そうともしない。
変化の波が訪れることは真理であり、それらはコントロールできる物では無いから、流れに身を任せましょう。

○両忘（りょうぼう）
〜二者択一から自由になる〜

愛と憎、生と死、その他様々な場面において、２つの行き先が明示される場面がある。
そんな時、二者択一の思考から解放され、二元論ではなく、一旦そのままにしておく。
時間の流れ、そして選択に迫られて余裕がなかった心の解放によって、道は開かれるでしょう。

○吹毛剣（すいもうけん）
〜煩悩は素早く断ち切る〜

煩悩や迷いを断ち切る。
ネガティブな感情や出来事は “吹毛剣”で素早く断ち切り、歩を進めよう。

○行雲流水(こううんりゅうすい)
〜時には流れに身を任せる〜

一生懸命に頑張っても、自分では解決できない問題はある。
高速道路が渋滞しているのに、早く目的地に辿り着くことはできない。
現状を受け入れ、流れに身を委ね、辿り着いた未来で出来ることに目を向けよう。

○主人公（しゅじんこう）
〜人生の主役は自分〜

社会に属している中、人はたくさんの役割を背負っているし、他人からの影響をたくさん受ける。
しかし、自身の人生は一度きりで、ありのままの自分でいることこそ、幸せの第一歩であり、ゴールである。

○百花為誰開（ひゃっかたがためにひらく）
〜認められたい気持ちをセーブする〜

誰かのために働く。家族のために早起きして、朝食を作る。
他者のために働くことは素晴らしいことです。
しかし、その行為に見返りを求めてはいけません。
花は誰かに必要とされて咲くわけではなく、自然の摂理の赴くままに、時期が来れば開き、散っていく。
自分に与えられた使命を全うすることに注力すれば良い。

○啐啄同時（そったくどうじ）
〜結果はベストなタイミングで表れる〜

卵から雛が孵るのは、親鳥が殻を突くタイミングと、内側の雛が殻を突くタイミングが重なる時。
然るべき時期にベストな結果は訪れるので、適切な力を投じつつ、結果が現れることを慌てない。

○一以貫之（いちいをもってこれをつらぬく）
〜ポリシーを持って柔軟に生きる〜

社会や人間関係には、たくさんの干渉が存在し、強い風が吹き荒れている。
自分自身の大切なポリシーは持ちながら、流れる方向にしなる柳の木のように、柔軟に立ち方を変えて生きていこう。

○白珪尚可磨（はっけいなおみがくべし）
〜毎日磨き続けることで輝く〜

「白珪」とは、それ以上磨きようの無い美しさを持つ玉のこと。
それを、毎日磨き続けることこそ、輝きを保ち続けるための唯一の方法である。

○大機大用（だいきだいゆう）
〜チャンスをものにするのは自分の行動〜

自分の目の前にチャンスがやってきた時、掴めるかどうかは、自分の行動次第。
まずはチャンスを認識し、チャンスを掴むために手を伸ばし、自分のものにしよう。
日頃から自分を磨き、備えておくこと。

○無一物中無尽蔵（むいちもつちゅうむじんぞう）
〜元々は何も持っていなかった〜

人は生きていく中で、たくさんのものを手に入れ、たくさんのものを背負う。
しかし、本来は何も持たずに生まれてきているのだから、失うことを恐れず、手に入れたものに執着せず、捨て去る余裕を持ちましょう。

○魚行水濁（うおゆけばみずにごる）
〜行動したら必ず跡が残る〜

行動をすれば、必ず何か実績が残る。
報われない努力だと感じても、振り返れば、自分の足跡は必ず存在する。
また悪事に関しても、人の目に触れなくとも、自分自身の心を傷つけ、心を痛めることになるので、注意せよ。

○無功徳（むくどく）
〜見返りは求めない〜

結果や肩書きを求めて行動をすることは、本質ではない。
結果に向かって、努力するプロセスこそ、最も価値のあるもの。
自分自身の心の声に従って、素直に生きよう。