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モノをつくる時に大切な、”発想の基盤”。

「あらゆる人々が創造性を発揮できる社会へ。」

前回までのnoteでもお伝えしてきた通り、これが私たちの目指すもの。

問題定義の方法まで書いたので、今回はアイデアを考える時の”発想の基盤”となる”創造性”と”バイアス”についてもう少し詳しく紹介していきたいと思います。

「5歳の子供と40歳の成人、創造性の高い人はどっち?」

「5歳の子供と40歳の成人、創造性の高い人はどっち?」

と聞かれたら、あなたはどのように答えますか?

実際に考えてみると、

・創造性ってどういう風に測るのか

・そもそも比べるものではない

・人によるでしょ

みたいな意見もあるかもしれませんが、私たちが独自にいろいろな方に聞いた時にかえってくるのは、「5歳の子供」でした。

実際にその真偽はともかくとして、「5歳の子供」の遊び方を考えてもらうと分かりやすいかもしれません。

特に何かはっきりとしたモノがあるわけじゃないのに、様々なモノを見立てて遊びます。

レゴのパーツを2つ組み合わせて飛行機にしたり、いろんな木の枝を集めて組み合わせることで秘密基地にしてみたり。みなさんも何か覚えがあるのではないでしょうか。

でも、年齢を重ねることによって、だんだんとそういった発想がなくなってきます。子供の頃のような思いつきを、大人になってからも続けてできていると言える人はそこまで多くはありません。

これは、バイアスが人の経験の積み重ねから生まれてくることに紐づいています。

人は勝手に記憶の重み付けをする

先日、とある脳神経科学者と話している時に面白いことを聞きました。人は寝ている時に記憶の重み付けをするそうです。

見たもの聞いたもの体験したもの、人が記憶するのは様々な種類がありますが、それら全ての事柄に対して、「これは1の重み」「これは3かな」というような操作を脳内で勝手に行うそうです。これは、その事柄を自分が体感した数の多さに紐づいたり、自分との関係性の遠近によったりと色々な数式で成り立っています。

この数に準じて、自分の脳で記憶するかどうかを寝ている時に勝手に判断します。要するに、経験量が多ければ多いほど、記憶することが増え、脳の容量も使用します。

そう考えると、「5歳の子供」と「40歳の成人」でその記憶量が圧倒的に多いのは「40歳の成人」。

その記憶は、その人の価値観に紐付き、判断軸となり、結果的にバイアスになります。

イメージとしては、このような状態です。

もともとは広い創造性の広さを持っていたにも関わらず、日々過ごす中で様々なものが勝手に自分の中で重み付けされて、創造性が狭まってしまいます。

子供の頃と比べて大人は、生きている時間が長い分どうしても創造性が狭まってしまうことになります。

子供の頃の創造性を取り戻そう

前回のnoteで、私たちの問題定義を「狭められた創造性を再び広げるのは大変。そもそも、創造性の領域を狭めさせないためにはどうしたらいいか?」としたことはお伝えしました。

まさに、この狭まってしまっているこの創造性を、「どうやったら子供の頃の創造性に改めて近づけられるのか」

これが、私たちの強く思っていることです。

さて、私たちの”発想の基盤”をお伝えしたところで、今のプロダクトに至った流れを明日以降のnoteでは書いてくれると思います。
(チームの5人で毎日順繰りに書いているので、実際には明日何が書かれるかわからないのですが、、、笑)

ミラノ行きまで、あと2日です。




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