なおこ

4歳の娘の母、理学療法士をしています。日々の生活で思ったことや感じたことを、私なりに書…

なおこ

4歳の娘の母、理学療法士をしています。日々の生活で思ったことや感じたことを、私なりに書いていきます。夢は「世界中の人に私の書いた文章を読んでもらうこと」です。

マガジン

  • 読書感想文

    読んだ本の感想を書いていきます。

  • わたしにみえること

    文章を書く練習がしたいので、ここで書いてみようかなと思います。私は私の気持ちを言葉にするのはそんなに大変じゃないんだけど、状況を描写するのはとても苦手。そんな所が上手くなったらなぁ、くらいの気持ちです。 自分の整理のためにマガジンにまとめました。もしもお目通し頂ける方がいらしたら嬉しいです。お言葉など頂けたらなお、喜びます。

  • 理学療法士として

最近の記事

筋緊張のこと、思い出したこと、心残りなこと、これからできること、

これはわたしが10年以上前に経験した事象だが、この件について誰にも話したことはない。何しろ多くの方と出会い、関わらせていただいたのでおそらく相手の特定は困難だと思う。しかし、医療に従事する以上、個人情報の守秘は義務であり犯してはならない契りであるため、登場人物に脚色を加えていることを最初に断っておく。 わたしは複数年、回復期リハビリテーション病院に勤めた。脳血管疾患の方が多く入院されており、発症から1ヶ月も経たないうちに退院される軽傷の方もいれば、様々な経過を経て半年以上入

    • 理学療法士が理学療法士がやっている整体院に行ってきた話

      東京に木枯らし1号が吹き荒れた日、わたしは珍しくなんの予定もない平日休みを満喫していた。研究の分析をしたり論文を読んだり、貴重な時間を無駄なく使いきろうと朝から奮闘していた。 昼食は外食することにした。夫は仕事、娘は学校で家には誰もいない。駅前に新しくできたハンバーグ屋さんに出かけた。ハンバーグはご飯・味噌汁・サラダがついて合計1000円とお手頃な値段で、感動するほど美味しいわけではないが「まあこれで1000円なら十分だな」という感じだった。 帰り道、無意識に首を回し、肩を

      • 小学校の入学式前日、娘はPCR検査を受けた

         瀬戸内海のさざ波が風に揺れるの眺めている。ああそうか、わたしは今治に居るんだった。  気分は晴れやかで突き抜けるような青空が広がっているはずなのに、眼前に展開する風景はなぜか薄曇りで、深い眠りから覚めたわたしはそれを不思議に思う。身体は客室に備え付けられた露天風呂に浸かっていて、温かなお湯に身体を燻らせぼんやりしているのがとても気持ちが良い。風呂に浸かりながらこんなにも深く眠っているのだから、わたしは相当に眠かったのだろう。  とは言え、そろそろ支度をして娘と夫の所に行かね

        • 『新卒で訪問リハへ』問題には、どこか違和感があった

          なんか、今更すみません。 先月くらいにリハ職の中で燃え上がり、それからしばらくも燻っていたこの問題。議論を伺ってみたが、なぜか腑に落ちない部分があって実はすごく真剣に考えていた。ちなみに同じテーマで各所で議論が展開されていたそうだけど、全て拝聴しているわけではないので悪しからず。 わたしは最初、回復期の病院に就職した。病棟での勤務を経験して訪問リハ、外来リハの担当になり、退職後に勤めた一般病院では、院内と訪問リハの兼務だった。そして、今は訪問看護で働いている。特に秀でたも

        筋緊張のこと、思い出したこと、心残りなこと、これからできること、

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        • 読書感想文
          12本
        • わたしにみえること
          15本
        • 理学療法士として
          7本

        記事

          麦くんと恋愛できたら良かった 〜『花束みたいな恋をした』の感想〜

          ネタバレはなるべくしないように気をつけるけど、難しいと思います、ごめんなさい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 映画の感想の前に、わたしの話を少しだけ。 東京に出て、11年ほどが経った。 思えば、京王線とは距離を取って生活してきた。 最初に勤めた職場は初台。京王新線初台駅から徒歩10分。当時のわたしは大学生だった妹と東急東横線綱島駅近くのアパートに住んでいた。東横線で渋谷に出て、山手線で代々木へ行って、都営大江戸線で西新宿5丁目駅へ行ってから、12分ほど歩いて

          麦くんと恋愛できたら良かった 〜『花束みたいな恋をした』の感想〜

          『べき論』が多すぎて、生きづらい

          最近、『べき論』について考えている。 女性で、子育てをして、理学療法士をして、常勤で働いている。人間になったのは33年前だけど、これっぽっちの人生の中でも星の数ほどの『べき論』に出会ってきた。 女性や母親の『べき論』は随分、スルーできるようになってきた。今はもう、昭和ではない。女は家にいなくていいし、働いてもいいし、夜に出歩いてお酒を飲んでも文句を言われる筋合いはない。たまにそれに近いことを言われる機会があるけれど、「古いなぁ」と思って気にも留めない程度のスルー力を身につ

          『べき論』が多すぎて、生きづらい

          わたしはレイシストなのかもしれない

          このニュースを見たとき、「ああ、だからおじさんだけの会議は何も決まらないのか」と思ってしまった。そして、それは、『差別』だと思った。 この話題、たくさんの人の怒りを買うのは当然だ。「女性=〇〇」は、ポジティブであれネガティブであれ、この世で暮らす全ての人々に対して失礼だと思う。ひとつのカテゴリーだけを取り上げて、そこに括られる人を勝手なイメージで、一人ひとりの存在を無視して、バックグラウンドだけでその人を決めつける。それはとても無礼なことだ。 でも、わたしも同じ思考回路を

          わたしはレイシストなのかもしれない

          この世界で、『母親』が健やかに働くために

          こちらのツイートがきっかけで、色んな方から反応をいただいた。 がみさんはnoteまで書いてくださった。 ことの経緯を手短に。 先月、なんとなく理学療法士協会の新人教育プログラムを履修しようと思った。コロナの影響で、通常は会場まで直接、足を運ばなくてはならないこの研修会が、今だけeラーニングで視聴できるのだ。 で、その中に『理学療法における関連法規』という講座があり、どうにもこうにも聞き捨てならない一言があった。 何年か前に、女性の理学療法士が「妊娠を理由に管理職から

          この世界で、『母親』が健やかに働くために

          在宅医療に従事するわたしが『俺の家の話』をすごいと思ったお話

          前回、こんなnoteを書きました。 で、一応こちらで紹介したドラマの第1話を一通り拝聴いたしました。期待通りのものもあれば、思ったよりも…なものもありましたが、なかでも凄まじかったのがタイトルの『俺の家の話』です。あらすじは以下のサイトからどうぞ。 以下はネタバレを含みますので、ご注意ください。TVerで見逃し配信があるみたいなので、よろしければどうぞ!! ーーーーーーーーーーーーーーー 本作品の見どころは大きく分けて3つあります。 ①家族がすごいさすがは宮藤官九郎

          在宅医療に従事するわたしが『俺の家の話』をすごいと思ったお話

          この冬、医療職が見るべきドラマをまとめました

          幼い頃からテレビドラマが大好きなわたし。 仕事と家事・育児で忙殺されておりますが、それでもドラマは面白い! 昔は設定・キャストの豪華絢爛さに押し通されて見続けていましたが、近ごろは脚本・演出で見せるドラマや実力派の俳優さんたちの演技を存分に楽しませるもの、社会へのメッセージが効いているものなど、それぞれの“奥ゆかしさ”に注目してドラマを楽しむようになりました。 仕事をするようになって、少しだけ昔よりも社会のことがわかるようになると、ストーリがぐっと身近に感じられて、心の内

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          https://www.amazon.co.jp/dp/4309415083/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_3567Fb7DQ8690 読みました。 あらすじ 一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた―東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を。高度経済成長期の中、その象徴ともいえる「上野」を舞台に、福島県相馬郡(現・南相馬市)出身の一人の男の生涯を通じて描かれる死者への祈り、そして日本

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          「人は多面体」だから ー平野啓一郎『ある男』ー

          平野啓一郎さんの『ある男』を読みました。 〈あらすじ〉 愛したはずの夫は、まったくの別人であった。 「マチネの終わりに」から2年。平野啓一郎の新たなる代表作! 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、「大祐」は、事故で命を

          「人は多面体」だから ー平野啓一郎『ある男』ー

          理学療法士のわたしが痩身エステを体験したお話

          先日、目が覚めたら背中がミミズ腫れだらけになっていた。そういうプレイでもしたのか、というくらい赤く腫れ上がっていた。夫もドンびく痛ぶられようだ。 ちなみに、我が夫婦にそういった趣味はない。付き合い始めてすぐ、彼の部屋でセーラー服姿の女性が亀甲縛りをされているメディアを発見し、話し合いの場を設けたことはある。しかし、彼は平然と「違うんだ、俺はこの脚本家が好きなんだ」と宣った。そして、幸か不幸か、後にも先にもわたしが縛られた経験はない。 脱線した。話は前日に遡る。 ところで、

          理学療法士のわたしが痩身エステを体験したお話

          『リハビリの夜』を読んで

           現役の小児科医であり、脳性麻痺の当事者でもある熊谷晋一郎先生の著書。この本の読書会に参加することとなり、事前に自分の考えをまとめておきたかったので、夜も遅いですがつらつら書いていきたいと思います。 『リハビリの夜』を読むまで きっかけは運営メンバーとして関わっている療法士の当事者研究でのイベント。作業療法士であり『障害受容再考』の著者でもある田島明子先生が講演で紹介されていたのをきっかけに、わたしはこの本と出会いました。  以下、講演会リポートより抜粋です。 「リハビ

          『リハビリの夜』を読んで

          逆上がりなんかできなくてもいいー「あなたに不安になってほしくない」という気持ちは、鉄棒が教えてくれたー

          小さい頃から運動が苦手だった。 鉄棒、跳び箱、マット運動、短距離走etc… 日本の小学校に通った経験のある人なら誰しもが通るであろうそれらの事象、体育という名の通過儀礼。おそらく誰もがそこで「できた…!!」という成功体験を味わい、自己肯定感が生まれるのだ。 鉄棒に関しては、前回りはできたけど逆上がりはどうしてもできなかった。鉄棒にタオルを巻いて棒から身体が離れないようにしたり、足元に蹴り上げるための台を置いてそこをつたっていけば自然と回れるようになっている器具を使ったり、

          逆上がりなんかできなくてもいいー「あなたに不安になってほしくない」という気持ちは、鉄棒が教えてくれたー

          できる限り毎日、noteを書くことにした

          朝日が眩しかったからか、そこに山があったからか。理由はどうあれ、人はときに、結果が見えているにも関わらず挑んでしまうことがある。 それは恋であったり仕事であったり、越えられないハードルを設定することで、叶わない想いを募らせることで、自分の中に潜む何かに浸りたいだけなのかもしれない。 というわけで、わたしも浸ってみることにした。 日記は書かない。尊敬するpatoさんが『ブログなんか書くな』っていうnoteを書いていたのでブログを書くつもりもない。ただ、その日そのときに思っ

          できる限り毎日、noteを書くことにした