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田端大学を辞めた今。劣等生だったわたしが、忖度なしで事実を報告する!

「田端大学」なる、学校法人でもないのに、大学の名を語ったオンラインサロンを、ご存知だろうか。

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この、薄ら笑いを浮かべているボウズ頭のイケメン(※わたしは、妻も認めるB専である)が、田端大学の塾長、田端信太郎氏。ちなみに、「大学」を語っているのに、なぜ「塾長」なのか、わたしは知らない。

田端大学とは

田端大学とは、「ブランド人」になるためのオンラインサロンであり、「ブランド人」とは、田端塾長の著書「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」で定義されている造語だ。元ネタは「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!」。
同書では、会社の名前ではなく自分の名前で仕事をする人をブランド人とし、終身雇用、年功序列が崩壊した現代では、ブランド人にらなくちゃダメだよね、ということが提唱され、ブランド人になるための行動、マインドセットが書かれている。

田端信太郎氏は、新卒でNTTデータに入社して、そこからリクルート、ライブドア、LINEと、その時代のイケてる会社からヘッドハンティングされ、現在はZOZOの執行役員として働く傍ら、講演会やメディア出演、イベント出演に引っ張りだこなスーパーサラリーマンだ。ちなみに、本人曰く、講演会の単価は300,000円/Hとのこと。著書では、自身のことを「日本一のサラリーマン」と言ってのける、自他共に認めるブランド人だ。

そんなブランド人を、田端塾長自ら養成することを目的とする当該オンラインサロンは、会費が月額8,800円〜9,800円。ちなみに、月額に差があるが、受けられるサービスには全く違いがない。この記事を読んでも、このオンラインサロンに入りたいという方がいるのであれば、8,800円の枠で入会するのが得である。

おっと、まるで田端大学への入会を勧めているような書き方になってしまったが、この記事の意図は、決してそんなことではない。田端大学への入学を検討している方にこそ知っておいてほしい事実を記事にするので、ぜひ参考にして頂き、無駄金を払うのを防いでほしいのだ。

目次
 自己紹介
 田端大学での最初の課題
 人脈を作りたくて田端大学を検討する方へ
    田端大学が提供する価値

自己紹介

わたしは、2019年3月から6ヶ月ほど田端大学に参加していた。たぶん、田端大学の塾生200人強で、わたしのことを知っているのはせいぜい20人くらいかと思う。参加している間に、これといった成果もなく、ひっそりと寂しく辞めていった身だ。ビジネスの戦場で輝くブランド人の養成講座としての田端大学で、200人の塾生に認知されないという、まごうことなき劣等生だった。

なぜ今回のような記事を書こうかと思ったのかというと、田端塾長に対して、「ブランド人に誰でもなれるって言うたやないか!なれないやないか!嘘つき!!!」と泣きながら、リベンジポルノ的な投稿をしようとしているわけでは、決してない。

結論から言うと、田端大学は、控えめに言って最高のコミュニティーであり、月額1万円弱の会費は、その価値と比較して安すぎる。わたしは、あるきっかけで辞めることとなったのだが、自分の市場価値を高めたい人にとっても、人生を豊かにしたい人にとっても、生きたビジネスの教科書としても、田端塾長のファンクラブとしても、1万円弱の会費は安価すぎるのだ。
辞めるきっかけになったことも、今後記事にしたいと思っているが、なぜ今更田端大学の記事を書こうと思ったかというと、田端大学は、万人にオススメできるコミュニティーではないからだ。正しい情報を基に、田端大学に合った人が、田端大学に入塾して活躍して欲しい。そして、ますます田端大学が発展していくことを願っているのである。ぜひ、信仰から覚めた信者が、洗脳されていたころの経験を語る体験談的な位置づけで、ご高覧頂ければありがたい。

なお、一気に書いて1つの記事で完結しようとしたが、書きたいことが多い上に文才が追いつかなくて、とんでもなく長くなってしまいそうなので、何回かに分けて投稿したいと思う。

田端大学での最初の課題


田端大学では、塾長が一方的に講義をするわけではなく、色々な形式のお題が出され、塾生がそのスレッドに回答をしていったり、プレゼン資料を提出したりして、塾長からフィードバックをもらう形式がとられる。田端大学へ入って最初の課題が、森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」を読んで、自分の「ブランド・エクイティー・ピラミッド」を作り、自己紹介をすることだ。「ブランド・エクイティー・ピラミッド」とは、自分のブランド戦略図。自分は何者で、誰に、何を提供して、どう市場で戦っているのかを示すのだ。
そもそも当該オンラインサロンは、ブランド人になりたい人が集う場所だ。どの企業に属していて、役職が何かなんて、どーでもいい。名刺代わりの「自己紹介」で、自分がどれほどオモロイやつかをプレゼンできなきゃ、ビジネスの市場で輝くブランド人になんてなれない、というわけだ。

ただし、たかが自己紹介と侮るなかれ。「田端大学へ、ようこそ!(^^)」みたいな歓迎は、ほとんどない。

例えば、ある塾生が「保険売ってます!」と自己紹介したら、「お客にとっては、ネット保険に加入するのが一番いいんじゃない?あなたにフィーを払う価値ってなに?情弱から金を巻き上げてるビジネスモデルじゃない?」(わたしの記憶に基づく意訳)と返される。「お客にとって、なんの価値があるの?」「なぜお客は、あなたを選ぶの?」「なぜお客は、あなたにその対価を払うの?」と、塾生の自己紹介に対して、矛盾を突き、問題提起することで、塾生のブランド・エクイティー・ピラミッドのブラッシュアップのきっかけを提供してくれる。
著書「ブランド人になれ」第1章では、「君は誰を笑顔にしたか?」と題して、ブランド人たるもの、お客様に喜ばれるサービスを提供するスペシャリストたれと説いているが、田端大学塾生は、著者自らからマジレスされる形で叱咤激励を受けることができるのだ。

これが、マジレスに打たれ慣れていない人間にとっては、ビックリするくらい凹む。そして厄介なことに、塾長から1発マジレスを喰らって、面食らって何も返さないと、「なんや、もうノックアウトか?」と煽られる。一方で、よく分からん返事をしたところで、可憐にスルーされる。

どうやら塾長は、このマジレスを、意図して厳しくやっているそうだ。Abema TVの番組で田端大学が取り上げられたときには、塾長はこの儀式について、「SM嬢を演じている」と例えた。「こんなマジレスが気持ちいいんやろ?」と、ビシバシ鞭を打っているというわけだ。

ちなみにこれは想像だが、塾長はSMクラブ経験は、無いと思う。

また、塾長は、このマジレスは、初回お試し的な位置づけにしているようで、このコミュニティーに合わない人を篩にかけているそうだ。「あなたはここに合わないから、お金を無駄にする前にとっとと辞めなはれ」と。

一方で、解像度高く自分のブランド・エクイティー・ピラミッドを示して、塾長を唸らせる新星が入塾することも、もちろんある。入塾して初月にMVPをかっさらう強者や、いきなり塾生を煽ってみる度胸ある若者が、毎月入ってくる。サラリーマンから経営者、フリーランスに主婦。さまざまな立場や経験、ノウハウを引っさげて、知の格闘技で切磋琢磨するコミュニティ、それが田端大学だ。

ちなみに入塾当時の、わたしの自己紹介はというと、「いまは何の取り柄もないけど、いつか何かやったるでー!」というバカ丸出しの意思表示をして、見事にコテンパンにボコボコにされた。「30過ぎて自分探ししてるのなんてクソですよ」(意訳)とマジレスされたうえに、Twitterで公開処刑されたのだ。

これが上述した、とっとと辞めろのシグナルだったのかは分からない。ただ、当時のわたしは、会社では支店のエースともてはやされ、いい気になっていたことを自覚し、それこそ本音で叱咤激励して高みに連れていってくれるメンターを求めていたつもりだったが、ガチで凹んだ。平日仕事中にマジレスを見て、喫煙所でタバコを持つ手が震えて、その日の仕事は何にも手につかないほどに、打ちひしがれた。
でも、これをきっかけに、自分は何の取り柄もない、会社の歯車としてボンヤリ生きている恥ずかしい人間であると再認識したわけである。これが、田端大学が最初に提供してくれた価値だった。すんごい凹んだけど、こんなに率直に「社畜のゴミが!」(意訳)と言ってもらえなければ、わたしは40過ぎても変わっていなかったと思う。言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、金を払ってでもマジレスしてもらえる環境に身を置くことに、価値があるのだ。

もし、田端大学に入塾するつもりの方で、なんの疑問も持たずに今の自分をアピールするつもりの方は、とりあえず悪いことは言わないから、塾長にボコボコにされる覚悟を持つことをオススメする。客観的に見ると、本人が気づかなかった視点や不足点を気づかせてもらえるんだけど、その覚悟なくドヤりたいだけだと、再起不能な程に打ちのめされる可能性があるからだ。

人脈を作りたくて田端大学を検討する方へ


ある塾生が「人脈を作りたくて入塾しました^_^」と言ったところ、塾長は「人脈を作ることが目的って、クソだと思います」(GOの三浦さんの、R25の記事を引用しつつ)と言っていたのも印象的だ。


結論から言うと、塾生同士が繋がったり、そこから新しい事業を立ち上げる環境は、ある。むしろ、塾長はそれを望んでいて、そのための場所(平日日中使い放題のコワーキングスペースと、5,000円飲み食べ放題のバー)も提供されている。だが、わたしがそうであったように、なにも持たざる塾生が、優秀な塾生との人脈を作れるような環境は、ない。

塾生には何パターンかあって、個人的に分類すると、①MVPを始めとする発信者層、②コミュニティー内で発信はしないけど、イベントには参加する受身層、③塾長や塾生のやりとりをひたすらオンライン上で眺めるROM専層になっていると思う。

田端大学での学びは、塾長からだけでなく、①の塾生からも多い。MVPを始めとした発信者層は、見返りを求めずに勉強会を開催したりする。別の塾生は、自分のビジネスを無償で塾生に提供する。そんな発信者同士は、一緒になってビジネスを相談しあって、高め合っていく、最高のコミュニケーションをとっていくことになる。そんな最高のコミュニティが、田端大学には、確かにある。

一方で、残念ながら、塾生であれば誰でもそれを享受できるわけではないのが、事実だ。「なにか仕事一緒にしましょー^_^」的なノリでコミュニティに参加しても、誰も手を差し伸べてはくれない。
それぞれがお金を払って参加しているコミュニティだから、それぞれが皆と仲良くしなければならない義務はない。それぞれが、コミュニティの中でオモロイ奴を見つけて勝手につるむ、そんな環境が、田端大学の現実だ。

田端大学が提供する価値


以下、塾長による田端大学の紹介文。

時代はますます「個人」の時代を迎えつつあります。
ビジネスパーソンは、「個」としての魅力、突破力、キャラクターを強烈に磨き込まない限り、ただのコモディティ人材として使い捨てられ、プロフェッショナルとしても、一生活者としても、充実した人生を送りにくい時代環境になりつつあるのではないでしょうか?
150年前に「武士の時代」が終わったように、今や滅私奉公型の「サラリーマンの時代」も終わりを迎えつつあると田端信太郎は考えました。そんな新時代のサラリーマンに相応しいマインド、スキル、人間性を醸成するために、会社の枠を超えた、メンターシップ。師弟関係と同士とのコミュニティが必要になるであろうと考えて、こちらのサロンを開きます。

このAI時代に、単なる形式的な知識はコモディティですが、自分が信じぬける勇気と確信そして師匠と同志との連帯にはプライスレスな価値が宿ります。
田端信太郎は、なにも普遍的な解を知っているわけではありません。しかし、私と一緒に、それぞれの正解を探し出そうとする、旅の中にこそ本当の自己変革と自己実現があるだろうと思っています。己の名前をブランドの域にまで高めようという志のあるビジネスパーソン諸君の参画をお待ちしております。

上記のとおり、確かに「師弟関係と同士とのコミュニティ」は存在しますが、師匠や同士とのコミュニケーションは、待っていても生まれない。「私と一緒に、それぞれの正解を探し出そうと」してもらえますが、答えは与えてもらえない。与えられることを待っているスタンスでは、いつまで経っても、入塾前に期待した成果は得られない。塾長からは、「当たり前やろがぁ!」「勝手にやりゃあいいやん」と言われて、以上終了。

そもそも、田端大学に入ろうと思っている方は、何のために田端大学に入るか、説明できますか。自分は、どんな人生を送りたいですか。あたなのビジネスは、誰を幸せにしていますか。


田端大学を辞めたわたしからすると、田端信太郎は、今あなたが考えているよりも、遥か高みへ導いてくれる、最高のメンターです。大手金融機関の部長クラスとは何人も一緒に仕事をしてきましたが、間違いなく、その誰よりも知見があり、めっちゃ頭がキレキレで、むっちゃ声がでかい。
もし入塾を迷っているなら、一生迷ったまま墓まで持ってきゃいいよ。迷うことはない、絶対に1万円以上の価値があるから。ただ、上述したとおり、万人には合わないから、合わないと思ったら、スパッと辞めて、違うコミュニティをまた探せばいい。スポーツジムとかと違って、短期解約に違約金が発生するわけでも、何ヶ月分も前払いするわけでもない。辞める時は、恥ずかしくもなんともない。だって、皆、あなたに興味はないのだから。

さぁ、リスクはない!入塾のハードルは、10,000円弱の費用負担のみ。入会金無料!だれでもブランド人になれる!成功者多数!サラリーマンでも自由になれる!来週末12月1日の0時が、塾生補充のとき!スマホを握りしめて正座で待機だ!!!

追伸:結局、洗脳が解けてない信者のステマ記事みたいになってしまったが、タイトル通り、忖度なしの、事実(個人的意見)を書いたものである。



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