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「もちろん近くに住むでしょ?」子離れできない親達

 結婚を機に2人で住む場所を決めて、親に報告したら、「その場所はダメだ」と言われた経験はないだろうか。

 ぼく自身は3回引越しをした経験があるが、親と一緒に決めた初回以外は基本的に「なんでそんなところにするんだ」と否定的な意見を言われた。

 わけを聞いてみると「そこの土地は環境的によくない」だとか、「ぼくの通勤時間が長くなるからダメだ」とかそういう理由だった。
 でも話を深く聞けば聞くほど、結局『感情的にイヤなだけなんだ』ということが理解できた。

 「自分の近くから離れないでほしい」という思いを正当化していただけだったのだ。

 結婚となれば夫婦2人の問題。だから目的もなく一方の親のそばに住むなんてことはできない。
 平等にお互いの実家のちょうど真ん中に住むと伝えても、ぼくの親は不満をあらわにしながら「ぼくの通勤時間が長くなるからダメだ。仕事優先で相手に合わせる必要なんてない」とまで言うのだった。

 もちろん親は親で、子どもが自分のそばから離れていく寂しさや、思い通りにことが運ばない不満などを抱えている。しかし、ぼくとしても、大人になった今でも自由にさせてもらえないのか…というストレスは大きかった。夫婦2人で話し合って決めたことにすら親が出てきて、感情的に覆そうとしてくることに苛立ちを覚えた。

 このように、住む場所にあれこれ口を出してくる親に対する悩みを抱えているのはぼくだけではない。最近立て続けに同じような人に出会った。

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1人目は最近結婚が決まった友人Aのケース
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 2人で話し合って住む場所を決めていたのに、夫のお母さんから反対され白紙に戻さざるを得なくなった。

 反対理由は「家賃が高すぎるから」とのことだった。曰く、「分相応な家に住みなさい。私たちの家の近くならもっと安い場所があります」と勧められたのだった。

 もともと住む予定だった場所は、2人の職場から近く便利な場所だった。それなのに夫のお母さんは通勤時間が長くなる場所をわざわざ選んででも安い家に住ませようとしていた。

 夫は今までずっと実家暮らしで、結婚して初めて親元を離れることになる。お母さんからすると、今までずっと一緒にいた息子が離れていってしまう喪失感があった。本当はその寂しさをできるだけ少なくするために自分のそばに住んで欲しいと思ったのだろう。
 でも、本音を言えない手前「家賃が高い」という正当化をしたのだった。

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2人目は結婚後しばらくたった友人Bのケース━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   
 結婚後すぐに子どもができた友人B夫婦は、子育ての協力を仰ぐために妻の実家そばで賃貸を借りていた。夫は忙しいため子育てのほとんどを友人Bが担っていて、実の両親に頼りながらもなんとか仕事と家事育児の両立をしていた。
 そんな中ずっと賃貸で過ごすのももったいないから、そろそろ家を購入しようかと考え始めていた。

 そこで問題が起こったのだった。今の家の近くに住みたいと思って家を探していた矢先に、夫の両親の家の横に土地が余っているからそこに家を建てるように勧められたのだった。

「家を購入するとなるとお金がいるけれど、ここに家を建てれば、土地代が浮く分安くすむ」と提案されたのだ。

 なぜ急にそんな話がでてきたのか驚いて夫に聞いてみると、義両親は結婚する前から夫にここに家を建てて住んでもらおうと思って土地を購入していたようだった。

 お金の面からすれば全く悪い話ではないが、友人Bからすると、家事育児に夫の協力が得られない状況で、自分の両親の手助けがなくなるのは不安でしかなかった。

 そのことを夫に話すと、「仕事はどうしようもないけれど親なら自分の親(友人Bからしたら義両親)に頼ればいいじゃないか」との言葉が返ってきた。

「義両親のそばに住むのは気を遣ってしんどい」とは口が裂けても言えなかった。
 言ったら最後、口止めしても夫はそのまま義両親に言葉通り伝えてしまうタイプの人だった。

 義両親も良かれと思って言ってくれているのだけれど、妻が実家から離れることに関しては配慮してくれなかった。もちろん、今妻の実家近くに住んでいる状況を考えると義両親に対して同じことをしていることになるのだが…

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夫婦ですり合わせをしよう!
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 この2つのケースをみると、親の『子どもには近くに住んで欲しい』という欲求が垣間みえる。

 しかも、その本音をストレートに言わず、正当化して伝えてくる。そうして断りにくい状況を作って攻めてくることが多い。

夫婦で意思統一ができていれば大きな問題にはならないけれど、夫婦間で考えがバラついていた場合は都合よく自分の親の意見を持ち出してくる。

 これはまさに政治とよく似ている。1対1では説得できないから、声の通りやすい人を連れてきて自分の背中の後押しをしてもらう。

 夫婦間でこれをされると、パートナーへの信頼が急激に落ちてしまう。
 もちろん親の意見を無視していいと言うわけではないけれど、まずは2人でとことん話し合って自分たちの意見を固めて欲しい。

 そして、どちらかの両親と意見が合わない時は、事なかれ主義にならずに2人の総意として両親と向き合って話をすることが大切なのだ。

【まとめ】
・子離れできない親は正当化した意見で説得してくる
・親の意見に「絶対従わなければいけない」ことはない
・夫婦間で意見をすり合わせしておくことが大事

ぴらい&ふーみん

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ぴらい&ふーみんの凸凹夫婦が、色んな人に出会い、話を聴き、それをもとに気づいたことを文章に綴っています。読んだ人が「もっと楽に」生きることができるようになりますように。そんなことを願って。

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ぴらい&ふーみん 凸凹夫婦のカウンセリングnote

抽象化するぴらい(夫:産業医)と口の多動で喋り続けるふーみん(妻:ソーシャルワーカー)の凸凹夫婦が悩み相談を受けて考えたことを綴っています。"べき思考・役割思考で苦しむ人を減らしたい"が人生のテーマ。Twitter→https://twitter.com/mi_nusion

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ぴらい&ふーみんが夫婦2人で色んな夫婦のカウンセリングを行う中で気づかされたことや、「もっとみんなが楽に、幸せに生きられたら」と願って綴った記録です。
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