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お金の授業その⑨"抽象化"は誰でもトレーニングで身につけられる。

M4です。

Q.お金を稼げる人はどんな人か? と問われれば、私は一言でこう答える。
A.「人を動かせる人」

Q.人を動かせるのはどんな人か?と問われれば、私は一言でこう答える。
A.「人をワクワクさせられる人」

Q.人をワクワクさせられるのはどんな人か? と問われれば、私は一言でこう答える。
A.「抽象化できる人」

今日はそんな「抽象化」についての授業を行おう。


「美顔器」→「女性用フェイシャル脱毛器」に変えて成功した事例


とある美容会社に勤めていた女性「A子社員」と、その美容会社の社長である「B男社長」がいた。

「A子社員」は自社で取り扱う「美顔器」の売上が伸びず悩んでいた。
└|「どうしたら美顔器の良さを知ってもらえるのだろう?」
└|「おしゃれな広告?有名なインフルエンサーの起用?」
└|「印象的なキャッチコピー?」「動画広告を使う?」
└|「美顔器を使う女性は普段何に興味を持っている?」

など、とにかく「A子社員」は四六時中、美顔器の魅力を女性ユーザーにどう伝えるのか頭を悩ませていた。

そんな時「B男社長」がこう提案する。
└|「美顔器ではなく女性用のフェイシャル脱毛器として売り出してみるのはどう?」

👉結果、女性専用のフェイシャル脱毛器として売り出したことで"売上は倍増"した。



「A子社員」と「B男社長」の視点の違い


上記のエピソードは、結果的に「B男社長の提案」によって成功したが、これは、「B男社長」が「A子社員」よりも能力が優れていたからだろうか?

答えは「No」である。

A子社員は、誰よりも美顔器のことを考えていたはずだし、B男社長よりも圧倒的に「その商品を売るためには何をすべきか」を考え抜いていたはずだ。しかし、結果的に「A子社員」は「B男社長」よりも良いアイディアを出すことはできなかった。

ではこの差はなぜ生まれたのか?それは「視点の違い」である。

A子社員は「美顔器を売りたい」という熱い思いがあったばかりに、「美顔器のことばかりを考え」、結果的に「木を見て森を見ず」の状態に陥ってしまった。つまり、視野が狭かったのだ。

一方で、B男社長は「美顔器」という枠には捉われず、より抽象度の高い視点で物事を捉えた。結果として「自社の美顔器」の性能には「脱毛効果」があることに着目し、女性専用のフェイシャル脱毛器として売り出すアイディアを考えた。


「社長」も「アルバイト」も思考している時間は同じ。


上記のような視点の違いによる差は、至る職業で生まれる。

例えば、飲食店でアルバイトしていた男性は、毎日「どうしたらより効率的に厨房業務を回せるか」を必死に考えていた。
└|「料理のオーダーの取り方」がもっと早くなるよう改善できないか。
└|「料理の盛り付け」をもっと簡単にできないか。
└|「厨房とホールの連携」をするために掛け声を改善できないか。

など四六時中考え抜いていた。しかし、一向に改善しない。

そんな時に、社長からとある提案がある。
└|「食洗機を導入しようか」

この提案によって、皿洗いにかかる時間がなくなり、業務効率が大幅に改善した。では、先ほどと同じ問いをするが、「社長」と「アルバイト」では能力に大きな差があったのだろうか?

答えは「No」である。これも、社長とアルバイトの視点の違いによってその差が生まれているのだ。全く同じ1時間の思考を行っていたとしても、視点が変わればアイディアの質は大幅に変わってしまう。

アイディアを出す時に重要なのは、頭の良さではない。
視野を広く持ち、抽象的に物事を捉えられるかどうかなのである。

抽象化する力は、誰でも鍛えられる。


抽象的に物事を捉える能力は、今日からでも鍛えられる。地頭の良さは関係なく、日頃から抽象化して物事を捉える習慣を持つだけで、簡単にトレーニングできて鍛えることができる。

抽象化の力を鍛える方法は私が以前から紹介している「なぜなぜ思考法」を行うことで鍛えられていく。ぜひ実践してほしい。


抽象化できる(絵を書ける)から人を動かせる。


世の中は必ず、抽象度の高いところで絵が完成し、それに沿って低いところへと流れていく。これは社会の本質そのものである。

会社で言えば、社長が最も抽象度の高い絵を描き、それを部長→課長→社員→アルバイトへと伝えていく。伝言ゲームになっている。

会社社長:会社全体の絵を描く(抽象度:最高)

部長:部署全体の絵を描く(抽象度:高)

課長:課全体の絵を描く(抽象度:中)

社員:アルバイト全体の絵を描く(抽象度:低)

アルバイト:その絵に沿って動く(抽象度:最低)

そして、仮にアルバイトが社長よりも優秀だったとしても、抽象度の高い視点で物事を捉えた人に人は従う。つまり、動かせる人の数が増える。

より多くの人を動かせる人のほうが、動かせるお金も大きい。よって、お金を稼ぎやすいということになる。


本日のお題


あなたも今日から早速、抽象度を上げるトレーニングを始めよう。

お題:「あなたが今やっている仕事をより効率化するために、あなたの一つ上の人の抽象度で"改善案"を考えてみよう」


本日のアウトプット


上記のお題を実践してアウトプットした者の中から、5名を選出する。





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