ガンダム水星の魔女のメカデザイナーとインタビュー【月刊ニュータイプ2023年10月号】
月刊ニュータイプ2023年10月号に「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のメカデザイナー達へのインタビュー記事が載っていたので、気になった所だけメモしてまとめてみた。
インタビューの内容をそのまま引用している訳ではないので、詳しくはニュータイプ買って読んで下さい(上のリンクはアフェリエイトとかでは無いです)
メカデザイナーの役割分担
前提として、水星の魔女ではMS(ガンダムとかのロボ)で大企業が兵器開発競争を行っていて、主人公の通う学園では学生決闘バトルという形で性能試験が行われている。
この設定に合わせて水星の魔女では企業や派閥毎にデザイナーが割り振られている。
割当は以下の通り。
海老川兼武=グラスレー社とブリオン社
稲田航=ベイル社
形部一平=ジェターク社
柳瀬敬之=地球圏のMS
寺岡賢司=その他メカ
寺岡賢司
「学園フロントの外観で宇宙港や学園区画などの間の移動の段取りを考えるのが難題だったが、美術担当の方の『回転重力区画内建物設定』が参考になった」
稲田航
ガンダム・ファラクトのデザインについて「二期ではパイロットの都合で長距離タイプの戦術を用いず乱戦がメインになるので二丁ライフルに変更して、一期のロングライフルのシルエットと差別化できた」
形部一平
MS「ディランザ」のオーダーは「強い、堅い、そこそこ速い、ドムみたいなタイプ」
本編の内容についての言及
「監督はデザイナーが広げた具材を意思を持ってまとめる事に長けている」
「キャラクター全員を好きになる、数分しか現れないキャラも印象に残る」
「水星の魔女」放送期間中のSNSでは、一瞬だけ野外キャンプしているキャラがトレンドに上り、毎週キャンプしてるのではと動向を話題にされていた。
一瞬出たキャラクターも、全く映らないキャラクターもトレンドに上り、話題やネタ投稿を共有し合う最近のアニメらしいガンダムになっていた印象。
柳瀬敬之
「宇宙議会連合とフォルドの夜明けは裏で繋がっているので、ソフィとノレアのパイロットスーツをベースに(宇宙議会連合のパイロットスーツを)デザインするよう発注された」
感想と補足
他のガンダムシリーズと比べて
他のガンダムシリーズと似たデザインのガンダム(MS)が見られる。
ガンダム・ルブリス・ウル&ソーン、ガンヴォルヴァはガンダム00っぽい。
ダリルバルデ、シュバルゼッテ、ミカエリス、デミバーディングは鉄血のオルフェンズっぽい。
「水星の魔女」PROLOGUE
インタビュー中で、デザイナーの「水星の魔女」PROLOGUEへの言及がいくつか見られた(映像クオリティの高さをアニメ本編まで維持できた事、新シリーズが始まる事への期待など)
水星の魔女を通して見た自分としてはPROLOGUEの内容が本編ではあまり回収されなかった印象がある。PROLOGUEは内容が全体的に暗いが、本編は色々あってもハッピーエンドにかなり近い終わり方をしている。
例として、PROLOGUEにて主人公の姉が4歳にして敵の有人ロボ数機を撃墜し、その後の本編終盤でもバチボコに殺人してたが、最終回ではかなり平和なポジションに収まった所など、本編とのテンションの差が見られる。
ガンダム・ルブリス・ソーンの非公式変形
ガンダム・ルブリス・ソーンの頭身がすごいことになっている。腰と膝の関節に隠れて下半身がほぼ塊のシルエットになっていた。
違和感を覚えて詳しく調べた所、脚と腕を入れ替えて別のガンダムのような姿に変形出来る設計になっている事が分かった。これはガンプラだけのギミックで、公式にはアナウンスされていない機能らしい。下記動画を参照のこと。
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