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ここがすごいぞ「ときめきアイドル」

ときめきアイドル」というスマホ向けのゲームをご存知でしょうか。これがおそらく、私がこれまでで最もハマったスマホゲームなのです。キャラクターも楽曲も魅力的だし、アプリは遊びやすく快適で、サービス開始からこれまでコンスタントに楽しく遊び続けることができています。
サービス開始から半年以上経過していますが、義務感とかを抜きに今も純粋に楽しめているのってすごいなと思うんですよね。(この手の基本無料ゲームってだんだんと義務感が勝ってつらくなっていったりするじゃないですか…?)

そんな「ときめきアイドル」ですが、残念ながら2019年1月15日に運営サービスが終了となってしまいます。しかし、運営サービス終了と同時にオンライン要素を切り離したオフライン版への移行が併せて発表されています
そう、運営サービスは終了することになってしまいましたが、オフライン版が配信されることによりサービス終了後もアプリの配信が続く限り遊べることになったんです。非常にありがたいですね…!
この記事を公開した時点で運営サービス終了まで残り24時間を切ってますが、今から始めても遅くないんです!!何ならきっとオフライン版からでも遅くない!

そんな状況ですので、今からでも自分なりに作品を広げるキッカケを作りたいなーと思いまして、この記事を書きました。書いてるうちにだいぶ長くなってしまいましたが後悔はないです。触れてくれる人が少しでも増えることを願いつつ、ときめきアイドルにおいて自分が魅力的に思うところ、すごいと思うところを紹介しつつ全力で褒めたいと思います。
本当、いいゲームなんですよ!


※なお、私はあまりスマホゲームを遊ばない人間であり知識量が足りないため、基本的に特定の他作品との比較という観点では書いていません。

はじめに:ときめきアイドルってどんなゲーム?

ときめきアイドルは、メロディアスプリンセスを目指す15人のアイドルをプロデュースする、学園アイドルコミュニケーションゲームです。…うん、これだとよくわからないですね。
まぁ、ざっくり大まかに言うと『デレステ』や『ミリシタ』なんかが特に有名な、3Dで描かれた女の子が歌って踊るリズムゲームな感じのやつです。

公式サイトや以下の紹介ムービーを見ていただければ、なんとなく雰囲気は掴めるかと思いますのでまずはそちらをどうぞ。

…見ていただけましたでしょうか?
そう、このときめきアイドルは前述の通り歌って踊るリズムゲームではあるんですが、実はそこだけが核ではないんです。だから『学園アイドルコミュニケーション』ゲームなんですね。

ちなみにゲーム内容については以下の紹介記事が詳しいので、もう少し掘り下げて知りたい方はぜひこちらもお読みいただきたいです。(愛の溢れた良い記事だと思います)
ときメモ世代に贈る--スマホゲーム「ときめきアイドル」独断偏見インプレッション

■アイドルとのコミュニケーションを組み込んだゲームシステムがすごい

先に、ときめきアイドルというゲームにおける基本の流れを簡単にご紹介します。

まずはホーム画面

ゲームを起動するとまずこのホーム画面でアイドルが出迎えてくれます。ここではアイドルたちが寮で過ごす日常風景を見ることができ、アイドルをタップするとコメントを聞くこともできます。寮の中を移動することも可能。その他のモードへもここから。

続いてリズムゲーム

リズムゲームは先述の通り、3Dで描かれるアイドルが歌って踊る映像をバックに遊ぶことができます。背景を2DにすることやMV単体を鑑賞することも可能ですが、そこも含め今となっては比較的ありがちなスタイルですね。演出を抑えたり描画解像度を変更したりで負荷を抑えることも可能なのは優しい作り。
音ゲーとしては判定がかなり緩めでやさしいのが遊びやすくてありがたいですね。あと個人的にタップ音が気持ちよくて好きです。

そしてコミュ

リズムゲームを遊んだあとは、そこそこの頻度でコミュイベントが発生します。コミュを発生させるとランダムで選択された最大3人の中から任意のキャラを選んでコミュが見れまして、そこではアイドルたちのいろんな一面を垣間見ることができます。

最後にメロディアスライブ

リズムゲームを遊ぶと溜まるメロディアスゲージが満タンになると実行可能な15人+αライブです。日々のレッスンやライブで成長したアイドルたちの晴れ舞台を見守るモードで、見た目はリズムゲームっぽいですが進行は全て自動。
メロディアスライブを行うことで、アイドルごとのアイドルグレードやプレイヤーのプロダクショングレードといった、長期スパンで伸ばしていく階級が上がります。(この記事では各グレードについては掘り下げません)

リズムゲームやコミュが終わると必ずホーム画面に戻ってきます(※)。ゲームプレイ中はこれらを繰り返すのがメインサイクルとなるわけですが…そのサイクルを書き出すと以下のような感じになっています。
 ※MV鑑賞時は楽曲選択画面に戻ります

ホーム画面
  ↓
リズムゲーム
  ↓
コミュ
  ↓
ホーム画面(→最初に戻る)
----(ゲージが溜まったら)----
  ↓
メロディアスライブ
  ↓
ホーム画面(→最初に戻る)

そう、どうあがいてもリズムゲームだけを遊ぶことはできず、必ずこまめにアイドルとの触れ合いが挟まる構造になっているんです。
リズムゲームを数回遊ぶと必ずコミュが発生し、それは回避できません。そもそもリズムゲームが終わるたびに必ずホーム画面に戻るので、その都度アイドルから話しかけられます。
つまり、ゲームを遊んでいればアイドルとの触れ合いを通じて自然とキャラクターを知ることができるようになっている。個人的にはこの構造が面白いと思うんです。

ときめきアイドルは(一応「ときめきシリーズ」ではありますが実質的に)オリジナルタイトルであり、少なくとも現時点でゲーム外でのキャラクターの掘り下げはほぼありません。なのでゲーム内でキャラクターをしっかりと表現する必要があるわけです。
しかし、スマホという媒体でキャラやストーリーをみっちりと描くのってちょっと食い合わせが悪くなりがちだと思うんです。もちろんそういったものが無いわけではありませんが、やっぱり基本的にはスマホゲームは手軽なほうが合っているじゃないですか?そこでこういった形が取られたのではないかなと。
一つ一つのコミュは短めで手軽なもののキャラ固有イベントもありますし、汎用イベントでもキャラごとにしっかりと違う反応が用意されています。
そして必ず戻ってくるホーム画面ではアイドルから声をかけられたり、日常を送るアイドルの姿が目に入るようになっていたりと、ただゲームを遊ぶだけで細やかに触れ合いが発生します。きっと少しずつアイドルたちに愛着が湧いていくことでしょう。

また、ゲーム起動時の読み込み中にアイドルたちのコメントや掛け合いを見ることができます。

ゲーム起動時の読み込み画面なのでこれも必ず目に入るものなのですが、これが面白い上に種類がかなり多い!
画面をタップするたびにネタが切り替わるんですが、通年で登場するネタだけでなく季節ごとに入れ替わるネタもあってなかなか全てを見きれる量ではなく、アイドルたちの個性をかなり掘り下げてくれます。
スマホゲームの起動時って暗転読み込みだったりTIPS表示だったりが多い気がする中、ゲームの起動中から楽しめてしまいます。ここが魅力の一つになっているのもまた素晴らしいですね。

■リズムゲーム関連の気の利き方がすごい

このゲームのメインの遊びの一つであるリズムゲーム。前述の通り基本の形は比較的ありがちなスタイルではあるのですが、その脇を支えるシステムが非常に気が利いたものになっています。

まずは「おまかせライブ」。
リズムゲームをプレイすると、プレイ結果に応じて「テクニックリザルト」というスコアとは別の得点が算出されます。

そして、一度クリアした曲を再度プレイする際におまかせライブをONにして開始すると、なんとテクニックリザルトの得点に応じた成績(よりちょい下くらい)のオートプレイをしてくれるんです。

さらにテクニックリザルトは7日間(※)保持されるため、期間中はスタミナの許す限り回数無制限でオートプレイが可能という手軽さ。素晴らしい。
 ※オフライン版では保持期間が30日間になると告知されています。

個人的にこの機能の面白いなーと思う点として、上手いオートプレイをしてもらうためにはプレイヤーにも音ゲー力が要求されるところと、テクニックリザルトの保持期間が7日間という絶妙な長さであるところがあります。
先にも書いた通りリズムゲームはメインの遊びなので、全く遊ばなくてもよい形にしてしまうとゲームの軸が死んでしまいます。しかし、この手のゲームは繰り返しプレイを要求する仕組みになっていることが多く、1から10まできっちり全て「遊ばせる」とプレイヤーがしんどさを感じてしまう可能性があります。
オートプレイということで、基本的にはプレイヤーに楽をさせる機能でありつつ、それでいてプレイヤーに厳しすぎない程度の頻度で遊ばせて、かつ適度な努力を求めて楽をさせすぎない。でも期間中はオートでガンガン周回可能でめっちゃ楽。この塩梅は考えてるなぁと思います。
(ちなみにオートプレイではテクニックリザルトは更新されないので、保持期間の延長のためには必ず手動プレイで更新する必要があります)

少々話が逸れますが、テクニックリザルトについてもう少し。テクニックリザルトの算出に用いられるのは、PERFECT~MISSの評価数とコンボ数です。上手いプレイができるほど得点が高くなり、パーフェクトフルコンボで100点になります。(通常のフルコンボだと99点)
ここで重要なポイントとして挙げたいのが、この得点が100%実力勝負であることです。これまたこの手のゲームにありがちな要素ですが、このゲームではアイドルのカードにスキルというものがついています。スキルにはさまざまな種類がありますが、その中にはリズムゲームにおいて判定を緩和させるようなものもあります。例えばそのスキルを使うことでフルコンボが出しやすくなり、詳しくは後述しますが「ライブミッション」の達成がしやすくなったりするわけですね。

しかし、テクニックリザルトを算出する際にはそうしたスキルの効果が無視されるんです。そしてスキル効果を無視した評価数もリザルト画面のスコア詳細から見れるという徹底っぷり。

スキル効果の影響を受けていた場合、通常のリザルト画面とスコア詳細とで評価数が変わります。フルコンボであればテクニックリザルトは99点以上となるはずですが、スクリーンショットで示した通りリザルト画面上でフルコンボ扱いでもスコア詳細においてNICE以下があればテクニックリザルトの得点は低くなります。(コンボが繋がる条件はGREAT以上です)

あくまでもテクニックリザルトということで直接的に報酬が絡まない範囲に抑えつつ、ゲーマーが燃えるようなガチ仕様もしっかり入れ込んでくるこのスタンスは個人的に結構好きです。
実のところ「イベント」以外ではおまかせライブの成績ってあまり影響がないので、メインサイクルを遊ぶ中ではテクニックリザルトの得点は案外気にしなくてよい要素だったりするのがミソですね。

オフライン版ではおそらく、この手のゲームによくある「イベント」が無くなると思われますので、現在と比べておまかせライブの活躍の機会は減るかもしれません。
しかし、いわゆるスマホ音ゲーがどうしても時間占有率が高くプレイ感覚が「重い」中、こうしたプレイヤーに優しい機能をサービス開始時から搭載していたのはやはり素晴らしかったと思います。

続いて「練習モード」。
その名の通りリズムゲームの練習ができるモードで、なんとスタミナ消費なしゲームオーバーなしで何回ミスしても必ず曲の最後まで遊べるモードです。(ただし経験値などの報酬はもらえません)

手も足も出ない難易度の曲でも最後まで遊べます。通常プレイではクリアできない楽曲の譜面を確認することもノーコストで可能です。

スタミナ制を導入しているスマホ音ゲーって、スタミナを消費しないとリズムゲームが遊べない=繰り返しの練習がしづらいという構造的な問題を抱えていると思うんです。スタミナを貯めておける量にも限りがありますし。
そんな中、この練習モードはスタミナを消費しないので本当に何度でも繰り返し練習ができます。専用の消費アイテムによる回数制とかでもありません。これは本当に素晴らしい!
ぶっちゃけ地味ですしビジネス的にはあまりうまみが無い機能な気はするんですが、リズムゲームが得意な人からそうでない人まで、幅広い人の「成長をサポートする機能」を提供しているというのは、ユーザーフレンドリーでとても良いと思います。

ちなみにリズムゲームの難易度は4段階ありますが、別に最高難易度がクリアできないとこのゲームが楽しめない、練習してうまくならなければいけないということはないと思います。後述しますがこのゲームにはリズムゲーム以外の遊びが他にも用意されていてそこにリズムゲームの難易度は関係ないですし、MV鑑賞の解禁も難易度問わず一度リズムゲームをクリアすればOKです。
リズムゲームにリッチジュエル(いわゆる石)を使ったコンティニューが存在しないあたり、リズムゲームの高難易度はあくまでもやりたい人向けの要素として想定されているように思います。練習して上手くなりたい人は練習モードもどうぞ…という雰囲気ですね。

練習モードとは逆にスタミナ消費3倍で報酬もほぼ3倍の「3倍モード」も搭載しています。(少し前のスクリーンショットに写ってます)
サクッとスタミナを使い切りたい状況にピッタリで、しかもおまかせライブと併用可能なので「イベント」につきものな周回の手間が激減します。さらに時間短縮による代償も少なく、とても快適で良い機能です。あまりリズムゲームをやりたくない人にはおまかせライブや3倍モードを、リズムゲームをやりこみたい人には練習モードを…と、配慮に隙がありません。

他に個人的に気に入っているポイントとして、楽曲報酬が難易度間で共通である点があります。
楽曲報酬とはこのゲームにおいては「ライブミッション」と呼ばれる、遊んだ回数やコンボ数などで報酬がもらえる要素のことですが、これ自体は割とありがちかと思うんです。

ただこの要素、難易度ごとに報酬が用意されていると適正難易度が高い人でも「低い難易度を遊ばなければ…」となってしまいがちな気がしています。
別に強制されてはいないから取らなくてもいいんだけど、取れる報酬を放置するのはもったいない、でもそれによってめんどくささが増す…みたいな。しかもプレイ回数が絡むと低い難易度を何度もやらなければいけなくなったり…。
しかしときめきアイドルでは楽曲報酬が難易度間で共通なので、低い難易度は触らずに最初から高い難易度のみを遊んでもOKなんです!すごい!さりげないポイントではありますが、ストレスを感じづらくて良いですね。
強いて言えばライブミッションが書かれたミッションシートが1曲につき2枚存在していて、1枚目を全てクリアしないと2枚目に進めない(=1枚目進行中に2枚目にある条件を満たしても2枚目分の報酬はもらえない)という点は少々ネックではありますが、実はおまかせライブでもミッションのクリアは可能と対策(?)も取られています。2枚目のシートに移行してから改めておまかせライブでOK。なんならプレイヤーがフルコンボ取ってない曲でも、稀におまかせライブがフルコンボ取ってくれちゃったりするしね…!

ここまでに挙げた通り、このゲームのリズムゲームはとにかくユーザーフレンドリーっぷりが凄まじいです。
そしてもちろんリズムゲームとしての根本的な出来も良いので、リズムゲームの持つ楽しさや気持ちよさもバッチリ味わえます。譜面は楽曲ごとに特色があって楽しいですし、タップ音は気持ちよく、純粋に面白いです。
リズムゲームだけを遊ぶことができない作品ではありますが、リズムゲーム目的でも十分楽しめるクオリティを持っているのではないかなと思います。

■豊富な楽曲群がすごい

ときめきアイドルは作品名の通りアイドルものであり、リズムゲームをメインの遊びとしたゲームですので、当然たくさんの楽曲が存在しています。となればもちろん紹介しないわけにはいきませんね…?
このゲームには、ときめきアイドルproject(※)のオリジナル楽曲や、往年のコナミ楽曲のときめきアイドルprojectによるカバー版が収録されています。これらの楽曲はどれも素晴らしいんです!しかし、残念ながら私にはこれらの楽曲の良さを語るための知識もボキャブラリーもありません…。
 ※作品に登場するアイドル15人の総称

ということで、とりあえず実際に聴いてみてください。それが一番早い!

そう、ときめきアイドルprojectの楽曲は(ゲームサイズのみではありますが)現時点で実際にゲーム内に収録されている楽曲の多くがコナミ自らの手によってYouTubeにて公開されているんです。なんという太っ腹…!公開されている楽曲は公式サイトにMUSICページという形でまとめられているほか、先ほど掲載したリンクから開ける再生リストを辿ることでも全て聴けます。
 (※2019/1/28追記:改めて確認したところ、YouTubeで公開されている楽曲は全曲でなかったので訂正しました)
楽曲から作品に触れていくのも入口の一つとして大いにアリだと思いますので、ゲームの外、それも一般に浸透したYouTubeという媒体で楽曲を聴くことができるというのは素晴らしいと思います。人に勧めたいときに最適ですね。(ありがたく掲載させていただきました)

他にも、コナミ直営の音楽配信サイト「着信☆うた」にてゲームサイズの一部楽曲が無料ダウンロード可能になっています。中にはゲームサイズがCD化されていない楽曲も…?作品の入口になりうる箇所がいろいろ用意されているのは嬉しいですね。トップページからときドル曲を探すのはやや難易度が高くなってしまっているんですが、ときめきアイドル特集ページがありますのでぜひ覗いてみてください。

ときめきアイドルの楽曲って、(良くも悪くもではありますが)全体にキャラソンっぽい成分が薄いような気がしています。キャラに合わせた曲というより、曲に合った歌声のキャラが歌っているような。あくまで個人的な印象ではありますが、作品を知らない人でも聴きやすい曲が多いのではないかなと思っています。
本当にいい曲が揃ってるので…。とにかく、まずは聴いていただきたいです…!

そして、もし楽曲に興味を持っていただけた方がいたら…ということで、これまでに発売されたシングル・アルバムについても軽くご紹介します。各タイトルのiTunes Storeページへリンクさせていますが、配信限定アルバムを除き全てCDでも発売されています。公式サイトにまとめてほしい…。
(前述の「着信☆うた」をはじめ、他の音楽配信サイトでも配信されているほか、全曲ではないようですがApple MusicやAmazon Music Unlimitedといった定額制音楽配信サービスにも対応しているようです)

・配信限定アルバム「ときめきアイドル ~Try to Star Full Version~
・1stシングル「DREAMING-ING!!
・2ndシングル「恋時雨
・3rdシングル「カン違いSummer Days
・1stアルバム「ときめきアイドル Song Collection
・4thシングル「Smiling Passion
・5thシングル「Believers-ING!!

配信限定アルバムは今となっては収録曲全てが他のシングルやアルバムにも収録された状態となっていますが、収録曲数と価格のバランスという観点でコストパフォーマンスが良いので、特にこれから触れる方やどこから手を出すか迷っている方にオススメです。
1stシングルに収録されている「DREAMING-ING!!」や1stアルバムに収録されている「カン違いSummer Days」の各ソロバージョンはしっかり15人分揃っているので、聴き比べが可能です。試聴だけでも面白いのでぜひお試しあれ。

ついでに、コナミスタイルのアカウントによって公開されているシングルCDの試聴動画も以下に貼っておきます。公式サイトからの導線がなくて埋もれがちなんですよね…。個人的には「DREAMING-ING!!」のDISC2の動画が面白いことになっていて好きです。

ちなみに、他コナミ作品からのゲスト楽曲もリズムゲーム用に収録されていますので、実際にリズムゲームで遊べる曲数はさらに多いです。遊びごたえありますよ…!

■着せ替え要素の充実っぷりがすごい

ときめきアイドルには着せ替え要素があります。各アイドルに衣装やアクセサリーを自由に設定することができるんですが、まず衣装の数がすごい。
この記事を書いている現在、おそらく運営サービス期間中の最終バージョンかと思われますが、この時点でアイドル1人あたり50着程度の衣装が存在しています。(一部キャラ固有の衣装があるため数にばらつきがあります)

さすがに全ての衣装を集められているわけではないのであくまで参考程度ではありますが、これだけのバリエーションがあります。当然、カードが伏せられている部分にもまだ見ぬ衣装があります。そしてこれがアイドル15人全員に用意されているということはそれだけの数のキャラモデルがあるわけで…凄まじいと思います。
さらにアクセサリーは私が確認できた範囲で頭57種、顔21種、身体17種あり、これを各キャラに自由に組み合わせることができる。しかも一部のキャラは頭のアクセサリーによって髪型が変化します。この自由度はすごい。

例えば、メガネ着用が基本のアイドルのメガネを外すこともできるし、普段メガネをかけていないアイドルにメガネをかけさせることもできます。また、アイドルごとに衣装に対する反応が違っていたりも…。

ちなみに着せ替え設定は「普段着」と「ライブ衣装」の2パターン保存することができます。
普段着に設定すると、ホーム画面における日常風景をその姿で過ごしてくれます。寮の中でバリバリのステージ衣装を着せることももちろん可能です。
そしてライブ衣装として設定すると、リズムゲームの背景として流れるMVにその姿で登場します。これだけ自由度の高い着せ替えを行ったうえでMVに反映してそれを見れるって何気にすごいのではないかなぁと思いますね。

さらにこの着せ替え要素、ただ着せ替えができるだけではありません。
このゲームには「撮影」モードというものが存在しています。撮影なんて本体機能のスクリーンショットでいいじゃん…と思うかもしれませんが、ゲーム内に専用モードが用意されているだけあって、これがかなり遊べます。

撮影モードでは、前述の着せ替え要素である衣装とアクセサリーに加え、ボーズ、表情、背景を自由に組み合わせることができます。

そして、向きや目線、カメラワークを決めて…撮影!

撮影した写真はアイドルごとに3枚保存することができ、プレイヤーのプロフィール画面に載せることができます。
つまり自らコーディネートして撮影したアイドルの姿を他プレイヤーに見せることができるんです。これは面白いですよ…!
(それだけに、オフライン版ではゲーム内で見せる手段がなくなってしまうのが本当に残念です)

それはそれとしてボタンなどのUI表示を消したうえで普通にスクリーンショットも撮れます。SNS上でシェアして遊ぶならこちらですね。
カメラの回り込みと平行移動を駆使すれば結構アングルも自由に決められるので、頑張ればもっと個性的なものも撮れるかも…?
(オフライン版で背景に「合成用背景」なるものが追加されるらしく、可能性が広がりそうな予感)

これらはリズムゲームともコミュとも全く関係ないモードであり、着せ替え要素関連は一切触らなくてもメインサイクルを遊ぶ上では全く支障がありません。こんなに遊べるのに…どういうことなの…。
(強いて言えばウィークリーミッションの条件の一つになっている部分もありますが、オフライン版ではそれも無くなります)
自由度も高く、やたらと遊べてしまう豪華な作りでときめきアイドルという作品の魅力を格段に高めていると思います。

■VRモードがすごい

ときめきアイドルはモバイルVRに対応しています。アプリのアイコンにも書いてありますね。

App Storeより引用
(ちなみにアプリのアイコンは1度だけ更新されていて、「VR対応」から「VRも対応!」に文言が変更されていたりします)

「VRモード」というだけあって、スマホを入れるタイプのVRゴーグルを使うことで臨場感たっぷりな光景を楽しむことができます。もちろんジャイロセンサーにも対応しているので、周囲を360°見渡すことが可能です。

ちなみに、「VRモード」と呼ばれてはいますが、実際には画面にVR用でない映像をそのまま映す「ジャイロモード」も存在しているので、VRゴーグルなしでも同じ遊びが可能です。…が、VRゴーグルがあったほうがより「やばい」のでVRゴーグル装備がオススメですね。百均で買える段ボール製のもので問題ないのでぜひ。

(以降のスクリーンショットは全てジャイロモードで撮影したものですが、ややこしいので本記事においては区別する必要のある場合を除き呼称を「VRモード」に統一しています。)

VRモードを起動すると、まず最初に通常ホーム画面にて見ることができた日常風景が眼前に広がります。普段画面越しに見ている空間に飛び込んだような感覚はなかなか感動的です…!

寮の中を移動できたりキャラに注目するとコメントを聞けたりするのは通常のホーム画面と同様なんですが、VRモードではさらに強力な機能が追加されています。
まずはこのネコセンパイ。(ネコセンパイという名前のねこです)

ネコセンパイは通常時から寮のどこかしらにいるんですが、VRモードにおいてはなんとこのネコセンパイに憑依して、ネコセンパイ視点を楽しむことができます。
通常はVRモードにおいても、周囲を見渡すことはできるものの視点の移動はできません。そこで、ネコセンパイの力を借りることで視点移動を実現できるんですね。

普段見ることのできないアングルから日常風景を楽しむことができる上に、さらにこのときアイドルが近くに来ると…?

非常に近い!これはやばい…!しかもこちらはネコセンパイなので、時には撫でてくることも。近すぎて圧倒されます…。

そしてもう一つ、アイドルへのお願い機能があります。
アイドルに注目するとコメントを聞けるんですが、その際にアイドルから何かしてほしいことはあるか、VRモード限定の質問をされることがあります。
ここで例えば「顔色どうかな…?」を選択すると…?(手ブレ注意です)

こちらの顔色を窺うために覗き込んできます!これまた近い…!
VRゴーグルを使って体験した方ならわかるのではないかと思いますが、本当に思わずのけぞるほど近いです。まだ体験していない方は、この破壊力の高さをぜひVRゴーグルをつけて体験していただきたい…!
正直なところジャイロモードだと伝わりづらい部分ではあるのですが、この「近さ」はまさにVRならではでかなり強力だと思います。

そして、VRモードの遊びはホーム画面だけではありません。ホーム画面からさらに他のモードへ移行することが可能です。
まず「着替え」。撮影モードと同じ場所で、VR機能を利用してアイドルと触れ合うことができます。これはもう、動画で見ていただいた方が早いです。(これまた手ブレ注意です)

これは実にやばいですね…。後ろを向いていてほしいと言われるんですけど、後ろを向いた後どうするかはプレイヤーの視線操作に委ねられているんです。…振りむいちゃダメですよ!
そもそもVRゴーグル装備の場合は目の前にアイドルが「いる」ので、自分の背後で着替えているという緊張感も生じているんですよね。衣擦れの音がまたそれを煽る。実にイケナイモードだ…。ちょっとしたお遊び要素ではありますが、こうしたプレイヤーの感情を直接揺さぶってくる要素って大事だと思います。

さらに着替えモードのメニューにある「ふれあい」を使うと、アイドルを周囲のいろいろな方向から見まわすことができます。

これが何気に、普段は見えない角度からアイドルや衣装を見ることができて面白い。結構衣装のデザイン細かいです。あとこれまた近い…。
ちなみにこのモード内での衣装変更は衣装もアクセサリーもランダムに変更されますが、VRモードの外で事前に着せ替えておけば狙ったコーディネートの姿をじっくりと見ることもできます。

次に「MV鑑賞」。MVのみを鑑賞する機能自体は通常のリズムゲームからでも楽しめますが、VRモードではライブ空間に入り込むことができます。
こちらも動画で見ていただくのが早いかと思いますので以下をご覧ください。(またまた手ブレ注意です)

普段のMVではあまり見えないステージや客席の広さが体感できますし、カメラ割りなしの自由な視点でダンスや演出を鑑賞できます。VRだと本当に空間が広いんですよね…。曲もライブ風に反響していたりコールが入っていたりする、通常のリズムゲーム時とは違うバージョンに変更されていてなかなかの臨場感です。
またVRで見れるということは、実はときドルのMVにおける振り付けが空間的なウソをついていなかったこともわかりますね。

ここまでに書いた通り、VRモードにはときめきアイドルの世界をより魅力的に体感できる要素が詰まっています。
しかし、これだけ充実しているモードではありながら、これもメインサイクルには全く関わってきません。それどころかミッションの条件にもなっておらず、VRモードはゲームを進行する上では一切触れる必要はない構造になっているんです。
よくできているのにゲーム内に誘導もほぼないのは少しもったいなくも思いますが、無理に遊ばせるよりずっと良いとも思います。この手のゲームにおいてプレイヤーに「遊ばせる」要素というのは、徐々にプレイヤーの負担となっていってしまいますしね…。
そのあたりの割り切り方も含めて、よくできているなぁと思います。

■カードまわりのシステムがすごい

ときめきアイドルにはガチャ要素があります。ガチャやイベント報酬などからカードを得てユニットを強化していき、より難易度の高いリズムゲームに挑んでいく…という、いわゆるソシャゲ的な仕組みがあるわけですね。
ただ、ガチャからカードを引く要素があるゲームって、ある程度カードが揃い始めるとどんどん弱いカードが不要になっていって、溜まった不要なカードは処分するだけになるじゃないですか。個人的にはあれがあまり好きではないんですよね…。
弱いから処分する、というのがなんだかキャラクターをやや軽視しているように感じてしまいますし、現実的な観点で言っても「貯まったカードの整理や管理がめんどくさくてモチベが落ちる」というのはこの手のゲームにありがちなパターンなのではないかと思います。
ところが、ときめきアイドルはそのあたりもいろいろ工夫がされているんです。

まず、このゲームにおいてガチャや報酬で獲得できるアイドルのカードには、レア度によらず全てのカードに衣装が付属しています。着せ替え要素の項にカードアルバムの画像を掲載しましたが、つまりあれら全てがゲーム内で得られるカードであり、カードを入手すると同時に絵柄の衣装が手に入るわけです。

もちろんリズムゲームを遊ぶ上でのパラメータやスキルはレア度が高いカードの方が基本的に良いです。しかしレア度の低いカードであっても全くの無駄にはならず、必ず衣装という報酬が得られるのは素晴らしいと思います。
特にゲームを始めた直後なんかは、ガチャを回すたびに衣装がボロボロ手に入るのでなかなか気持ち良いですね。


さらに、このゲームにはカードの所持数制限が無い上に、入手したカードが重複した場合は自動的に合成されます。これが本当に素晴らしい…!
そもそもカードが溜まることがないため、整理を強いられることはありません。プレイヤーはあのめんどくさいカード管理の煩雑さから解放されます。
合成されたカードはステータスが底上げされるので、場合によってはよりレア度の高いカードより有効になる場合もあったりと無駄がありません。
カードの強化リソースの類いやその他アイテムなどもカードとは完全に別枠で管理され、必要なタイミングで使うか聞かれるだけなので特別な管理は一切不要でとっても楽チン。

私はここまでカードまわりのシステムが親切なゲームをこれまでに遊んだことがなかったので、最初に遊んだときは感動してしまいました。
ガチャを取り入れているゲームでありながら、それによって生じるネックになりうるポイントに対してしっかりと手を入れているのは実に素晴らしいと思います。

■キャラ解禁にガチャが必要ないのがすごい

冒頭にも書きましたが、このゲームには15人のアイドルたちが登場します。ところが、ゲームを最初に始めた時点では作中ユニットの一つである「C#」に属する3人(※)+任意で選択した2人の合計5人のみが使用可能で、残りの10人は順次解禁という形になっています。
 ※結城 秋葉、月島 美奈都、田中 フランチェスカの3人。

ここでキャラの解禁にガチャが絡むのは、この手のゲームでは割とありがちなのではないかなと思うんです。しかしときめきアイドルでは、前述のコミュからキャラを解禁することができてしまうんです!
コミュ発生時のキャラ選択の際、未解禁キャラが残った状態だと未解禁キャラの自己紹介コミュが選択肢に登場することがあり、それを選択すると対象のキャラが解禁されます。これによりキャラ解禁にガチャが必須ではなくなっていて非常にやさしい作りになっています。これは素晴らしい。

そして改めて見てみると自己紹介を経て解禁されるのも良いですね…。

ちなみにガチャで未解禁キャラを引いた際も特に問題なくキャラは解禁されますので、コミュを待たなければいけないわけでもないです。実に気が利いた仕様ですね。

■ビジュアルのレベルの高さがすごい

ここまでにそこそこの数のスクリーンショットを載せているので今さらかもしれませんが、このゲームはグラフィックの出来がとても良いです。
特にアイドルたちのキャラクターモデルはイラストの再現度が高く、さらに角度を変えて見てもビジュアルがほとんど破綻しません。VRモードでは通常プレイではなかなか無いアングルからアイドルたちを見る場面もありますが、それでもかなりレベルの高いビジュアルを維持していると思います。

あと、腕を大きく動かしても肩や脇まわりのラインが美しいのは結構すごかったりするのではないかなと。

間違いなく、アイドルたちの魅力を引き出す大きな要因の一つとなっていると思います。

ちなみにキャラモデルの出来の良さを活かしてか、このゲームではカードのイラストがキャラモデルをベースにしたものになっています。衣装の数×15人分のカードイラストを用意する必要があると考えると、労力的にそうせざるを得なかったのかもしれませんね。ただよく見てみると、きちんと元のキャラモデルをベースにしつつカードイラストとしてレタッチされていたりします。

「シンフォニーオブザナイト」を例にしてみると、カードイラストでは全体にハイライトが入ってるし、帽子や衣装の肩まわりの輪郭が修正されてたり、肘関節もより自然なラインになっていたり。しかし、細かくて気づいていない人が多そう…。

背景も結構凝っていまして、特に日常生活の舞台となる寮は生活感を感じられる細かい丁寧な作りになっています。時間帯による変化があったり細かいネタが仕込まれていたりと情報量は多めなんですが、見る機会が多いだけに見た目にうるさくない形になっています。

ところで、たまになぜかロビーにドローンが飛んでいることがあります。ここでなぜかドローン視点にできるんですが、通常見えないところまでちゃんと作られているのが見えるんですよね。そもそもなんでドローン視点なんて用意されているのか…。


今となってはビジュアルの作りこまれたスマホゲームなんて他にも色々あるでしょうし、これ自体はもはやアピールポイントとしては弱いのかもしれません。しかし、これだけ美しいビジュアルを持っているというのはまずそれ自体が魅力的で、素晴らしかったのではないかと思います。

■イベントの優しさがすごい

おそらくオフライン版では無くなると思われますが、このゲームはイベントも特徴的だったのでご紹介したいです。
このゲームのイベントは大きく分けて、「アイテム収集系イベント」と「アイドル対抗フェス」の2種類がありました。

まず、「アイテム収集系イベント」。

これは、リズムゲームをプレイすることで入手できるイベントアイテムを集めて、報酬を入手するタイプのイベントです。
このタイプのイベントにおける強みは、イベントアイテムの入手先があくまでも通常のリズムゲームプレイの報酬であり、イベント専用の何かを遊ばされることがないところだと思っています。
この手のゲームにおけるイベントって、例えばイベント楽曲をひたすら遊ぶ必要があったり、イベント楽曲を遊ぶために通常楽曲を遊ぶ必要があってプレイ時間が伸びたりとプレイ感覚が重くなりがちですよね。
ところがこのイベントで遊ぶことになるのは通常のリズムゲームであるので、平時のメインサイクルを変わらず遊ぶだけで勝手にイベントアイテムが溜まります。イベントのために余計な周回が追加されることはありません。
しかも通常のリズムゲームなので当然のように「おまかせライブ」も「3倍モード」も適用可能で実にサクサク。個人的にこの気軽さはありがたかったですね。

もう一つ、「アイドル対抗フェス」。

こちらはおまかせライブで他プレイヤーと対戦してイベントポイントを集めるタイプのイベントです。
そう、対戦はおまかせライブで行われるので対戦中は画面を見ているだけでOK。端末に張り付いて遊ぶ必要はありません。しかもイベント用のスタミナも3倍消費可能。なんとお手軽なんでしょう…。
それでいて、おまかせライブということはテクニックリザルトが求められるので、プレイヤーはイベント外の通常リズムゲームで好成績を残すために頑張る必要があります。この、手軽でありつつプレイヤーに適度にゲーム的な努力を求めるバランスは個人的にとても好きです。

また、対戦中は対戦相手のユニットによるMVを見ることができた点も見逃せません。

対戦相手は毎回変わるので、MVに登場するアイドルやそのコーディネートも千差万別。対戦中、プレイヤーは見ているだけではありますが、見た目で楽しむことができました。

さらにもう一つ注目したいポイントがあります。上記2つのイベント両方に言えることなのですが、イベント報酬の衣装を気前よく配っていた点です。

イベント衣装は基本的に15人全員分存在していたんですが、多くのイベントにおいてなんとそのうちのおよそ半分、7人分をイベントポイント累計報酬として配っていたんです。いいのか…?
衣装の入手は概ねBOXガチャ経由となるため誰の衣装が手に入るかランダムではありましたが、逆に言えば「推し」がいる人は推しが出た時点でイベントからの離脱を選択することも可能という。

正直なところ、特にイベントまわりについてはこれがビジネス的に正しかったのかはわかりません。ですが、プレイヤーに負荷をかけてくる構造であることが多いイベントにおいてこれだけ優しかったというのは、私がこれまで遊び続けることができた要因の一つなのではないかなぁと思っています。

えっ、何か忘れてるんじゃないかって?「協力フェス」…?

…全体的に完成度の高いときドルにしてはなかなか厳しいヤツでしたが、サービス終了告知後に開催された「3日間×2回」というピンポイント開催は結構空気読めてたと思います。初回からあれくらい軽い報酬で気軽な箸休めイベントだったらなぁ…。

■アプリの遊びやすさ・快適性がすごい

ここ、あまり目立たないんですが個人的にかなりの推しポイントです。私としてはこのゲームを語るうえで外せないところだと思っています。
まず何と言ってもUIが非常に扱いやすい。整理されていてわかりやすい上に必要な機能がすぐに呼び出せるのはかなり強いです。

例えばホーム画面。私見ではありますが、この手のゲームにしてはホーム画面の情報量は控えめな印象です。少し掘り下げて見てみます。

①右側~リズムゲームとメロディアスライブ
 ⇒リズムゲームは最も重要なメインモードであるので、一番大きいアイコンが目立つ位置に置かれています。次いで重要なメロディアスライブはその隣に常駐。
②右上~開催中のイベントページ
 ⇒リズムゲームと同等に重要なのでリズムゲームの近くに。リズムゲームのアイコンとは違った色使いにして目立たせられています。
③左側~お知らせやプレゼントボックスなど
 ⇒メインサイクル外だけど使用頻度が高い、重要度の高い機能が置かれています。ここまでの要素は全てボタンを1タップで対象の機能にアクセス可能。
④左下~トピック
 ⇒お知らせの中でも重要度の高いものがバナーで表示されます。これもよく目立ってますね。押すと対象のお知らせに直行できます。
⑤右下~その他の機能
 ⇒各ボタンを押すとサブメニューが表示されます(ガチャのみガチャページに直接移動)。サブメニューはバルーンがポップアップする形で表示されページ移動を挟まないため、待ちがありません。(←重要)
⑥上部~基本的な情報とプチお知らせ
 ⇒プロデューサーランクや経験値ゲージ、ジュエル残数等、基本的な情報のうちある程度の頻度で見たい部分だけ表示されています。お知らせページが作られない程度のちょっとした情報も流れます。
⑦下部~コミュ
 
⇒通常リズムゲームの後に挿入されるコミュですが、1日につき最大2回までこのボタンから直接見ることができます。見るかはあくまで任意です。ボタンの位置が他から独立していたり色遣いが他と大きく違っていたりと、メインではないけど特別な感じが演出されています。(ちなみに白状すると、いい感じのスクショが無かったのでここだけ切り貼りです)
⑧右上端~VRモード

 ⇒ここから直接VRモードが起動できます。VRモードはメインサイクルには一切関わらないのでボタンは小さく色味も地味で控えめな置き方ですが、アクセス性はしっかり確保されています。周囲に他のボタンを置かないことで誤選択の可能性も抑えられていますね。

これらはあくまで私の解釈であり、この通りの意図で作られたと公式に語られているわけではありません。ですが、この整理されていて快適なUIがゲーム全体で徹底されているので、非常に遊びやすいものになっています。
他にも少しお見せすると…。

ホーム画面でアイドルをタップするとそのアイドル個別メニューを開くことができ、各機能における対象アイドルのページに直接アクセスできます。特定のアイドルに集中して操作したいときに便利。

一部の機能はホーム画面以外からでもパッと呼び出すことができます。とても便利。

リズムゲームの楽曲選択画面も機能や表示される情報がまとまって配置されていて、見やすさやわかりやすさが優秀です。画面内のアイドルは動いてしゃべるのでキャラアピールもバッチリ。


また、ここまでにも少し触れていますが、このゲームは遊んでいる最中に「待ち」がほとんどありません。まず画面が暗転しての読み込みが全然ないですし、その上読み込み自体も速いです。マジやばいです。
UIの紹介も兼ねて動画を用意しましたのでぜひご覧ください。

※動画の撮影環境はiPhoneSEです。

ある程度環境による部分もあるかとは思いますが、この待ちのなさは驚異的とすら思います。ゲーム起動からホーム画面にたどり着くまでも速いですし、ホーム画面から楽曲選択画面を開くのもサクサクです。その他の機能を開く際にも「Now Loading...」の表示時間は全然無く、オプション画面を開くために画面暗転読み込みなんてこともありません。この読み込みの速さがあるからこそ、メインサイクルにおいていちいちホーム画面に戻る構造が実現できている側面もあるでしょう。いちいち長時間の読み込みが挟まっていたら明らかに無理です。
ちなみに動画に撮った範囲で個人的に面白いと思うのが、プレゼントボックスを開いたのがホーム画面かギフト画面かで戻り先が変化するところです。プレイヤーが個々の状況でどうしたいかを想定して構造が考えられているんでしょうね。

このあたりの作りが甘いゲームは、ゲーム内容そのものとは関係なくプレイヤーにストレスを与えてしまうので、とても重要な部分です。画面がごちゃごちゃしてわかりにくかったり、何をするにも読み込みがやたら長かったりしたら、遊ぶモチベーション下がりませんか…?
そんな中、ときめきアイドルが美しいビジュアルや豊富な遊びを持った贅沢な作りでありながら、これだけの快適性を確保しているというのは本当に素晴らしいと思います。

■オフライン版ver.2.0がすごい

やはりここに触れないわけにはいきません。ときめきアイドルは運営サービスの終了と同時にオフライン版へ移行されることになっていますが、まずサービス終了で終わらずにオフライン版が配信されること自体が本当に素晴らしいことだと思います。今でも、サービス終了した時点で遊べなくなるゲームってたくさんありますよね…。

さらに、事前に公開されている概要を見るに、オフライン版がオンライン要素を切り離しながらも多くの遊びをなるべく現状に近い形で残したものになることもわかります。例えばコミュや着せ替え要素が見れるだけとか、リズムゲームが遊べるだけみたいな形でなく、ゲームとしての遊びやサイクルがしっかりとある状態で残るというのはとても価値のあることだと思うんですよね。遊べるのと遊べないのとでは、その後の状況が全く変わってきます。

運営型のゲームがサービス終了すると、基本的には一切遊べなくなるのが普通です。遊べないということは、新しく作品に触れる人が生まれる可能性が大きく閉ざされてしまいますし、新たに内容を記録として残すこともできません。
サービス終了して遊べなくなった後のゲームの内容がどうであったかって、後から調べてみると意外と残っていなかったりするんですよ。ゲームメディアの記事やスクリーンショット、動画のような限定的な情報が見つかるかな…という感じ。ゲーム内に存在していた文字情報なんて大半は消失しています。有名なタイトルでも割とそんなものです。
終了までに遊んだ人の心に残って語り継がれるという面もあるでしょうが、遊べないということは作品由来の新たな思い出が生まれないということですよね。そんなの記憶が薄れていくに決まっています。実際これまでに遊んだ既にサービス終了した作品について思い返してみると、具体的な記憶があんまり出てこなかったりしません…?
そして記録もなく、誰にも語られることがなくなったら、その時こそ作品は本当に消えてしまいかねません。だから遊べるというのは「強い」んです。

オフライン版へ移行するということは、現行のバージョンにおける、サーバーとやりとりしながらゲームを進行する前提の仕組みをガラッと作り変えるわけですし、オンライン要素を切り離したうえで成立する形になるよう遊びの部分の再構成する必要もあります。これって、手間もお金もそれなりにかかると思うんですよね…。
残念ながら、運営サービスが終了するということはその判断が下るに至る状況にあったということです。そんな中で、オフライン版の配信にこれだけの労力をかけてくれることには感謝しかありません。意義のある、とても素晴らしいことだと思います。本当にありがとうございます…。

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おわりに

勢いのままにときめきアイドルを褒めまくった結果、書きたい部分が多すぎて思いのほか長くなってしまいました。でもこれが自分の思うときドルのすごいところであるのは事実なので仕方ないね。
本当はキャラクターの魅力も掘り下げたいと思っていたんですが、なにぶん全員好きなもので…書くなら全員分書きたくなってしまうんですよね。本当に全員魅力的でかわいいんですよ…。キャラの選抜が難しかったとか時間の都合とかで諦めざるを得ませんでした。オンラインサービス終了前に公開したいと思って書き始めてこんなにギリギリになっている時点でお察しください…。(まあ、そもそも自分の文章力でキャラを語るのは難しかったかもしれないけど…)

ところで私がこの記事を書こうと思った動機は冒頭に書いた通りなんですが、実はもう一つありまして。
アイドルを題材にした作品って、その性質上表立って評価されるのがキャラや楽曲に偏りがちに感じるんですよね。ときめきアイドルの場合だとコナミネタが触れられるのも多かったです。もちろんそれが悪いことというわけではありませんが、自分がときめきアイドルを遊んで「すごい」と思ったところってもっともっとたくさんあったんです。あまり語られていない部分も含めて本当によくできたゲームだと思ったんです。それを自分なりに咀嚼して言語化して、今のうちに形に残したかった。
普段使っているTwitterには文字数制限がありますし、どんどん流れていってしまう…ということで、こうして少しでも残る媒体に書こうと思った結果がこの記事です。とはいえ、ここまで長くなるとは思いませんでしたが…。
長々と書き連ねましたが、少しでもときめきアイドルのよいところを伝えられていたら嬉しいです。

さて、冒頭にも書いた通りときめきアイドルは2019年1月15日に運営サービスが終了となりますが、それ以降も引き続きオフライン版で遊べますし、今後新曲を含んだCDの発売も控えています。サービス終了と言っても、そこで全てが終わってしまうわけではありません。
これまで遊んできた方は引き続き、まだ遊んでいない方はこれからでも。もしよかったら…ときめきアイドルを遊びませんか?

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