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知ってる?核抑止力論のこと

No Nukes Shigaは核兵器反対の立場で色んな話題を発信しています。
2024年も色んな切り口から核兵器反対を、そしていつか世界から核兵器がなくなる日が来るように声をあげていきます。
ぜひこれからも共に考え、共に声を上げていきましょう。

そもそも、なぜ核兵器を持ちたいと思うの?

核兵器は、その破壊力の大きさから、戦争で使用された場合に広範囲にわたる人命や財産の被害をもたらす恐れがあります。また、核兵器の使用は、放射線による汚染が長期にわたって残り、ずっと先の未来まで人々の健康や生活に大きな影響を与えます。
そのような恐ろしい核兵器を保有する国がもし相手国に核攻撃を仕掛けた場合、自国も核攻撃を受け、自分の国も大きな被害を受けるだろうとの恐怖心を抱かせることで、核攻撃を抑止するという考え方を、核抑止力論といいます。
自分の国を守るために、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の9か国が核兵器を保有しています。

前に挙げた核兵器を保有する国は、核攻撃の能力と意図を相手国に示し、核攻撃を仕掛けた場合には、自国も核攻撃で報復することを明言します。これにより、相手国は核攻撃によって自国に甚大な被害を与えられる可能性を認識し、核攻撃を思いとどまるというわけです。

核抑止力論は、もともと冷戦期にアメリカとソビエト連邦(現在のロシア)の間で行われていた核戦略の根幹をなす理論であり、核戦争を避けるために一定の効果を上げたとされています。しかし、核兵器の保有拡大や技術革新などにより、核抑止力の有効性に対する懸念も高まっています。

核抑止力論の具体的な内容は、時代や国によっても異なります。大きく分けて、以下の3つの考え方があります。

最大限抑止:相手国に対して圧倒的な核戦力を保有し、核攻撃を思いとどまらせる
相互抑止:相手国も核兵力を保有していることにより、核攻撃を相互に抑止する
最小限抑止:最小限の核戦力でも、相手国への報復能力を確保し、核攻撃を抑止する

国と国の場合、はたして「わかった」と素直に相手の言うことを聞くでしょうか?

核抑止力論の最大の欠点!

この核抑止力論の最大の欠点は、

恐怖を与えられた相手国は、黙って静かにするのではなく、「相手国にも同じような恐怖で仕返しをできるようにしよう。言うことを聞かないなら先手を打とう(北朝鮮がよい例)」

と考えるのが普通なため、これではこの先もずっと核兵器がなくならない、ということです。核保有国が核抑止力論の姿勢を変えない限り、人類はずっと核兵器の恐怖の中で生き続けなければなりません。
これでは、本当の意味で安心して未来を描くことはできません。
今こそ、人類はこの核抑止論を終わらせなければならないのです。

No Nukes Shigaはこれからも核兵器廃絶を訴えていきます!

2024年も、ともに声を上げていきましょう!

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