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高校生が取り組む平和の取り組みーー核兵器問題を自分ごととして考えてもらうためには?

 今回は、滋賀県の高校に通う高校三年生の取り組み紹介です。
 曾祖父母の戦争体験を聞く中で、戦争の悲惨さを感じてきたOさんは、「なぜ戦争はおこるのか」という疑問を原動力に、高校の研究授業を通して、核兵器問題に取り組んでいます。

2年間で取り組んだふたつのこと

 ひとつ目は、立命館大学の「みらいゼミ」(学生提案型のゼミ)で、約8週間、大学生8人、高校生3人と、核兵器問題で論議をして、11月には実際に広島に行って現地調査もしています。
 2つ目は、「平和を願うステッカー」を2種類作成して、中学生や、高校生、大人に配布しています(300枚づつ)。

核兵器問題を自分ごととして関心を持ってもらうためにはどうすればいいだろう?

 核兵器問題を身近なこととして関心を持ってもらうためには、どうすればいいだろうかとOさんは考えました。
 まずは、核兵器にはどんな問題があるのかを、分かりやすく、そして見える形にすることが身近な問題として関心を持ってもらうために大事。その意識づけのために「平和を願うステッカー」を作成しました。

「平和を願うステッカー」

 この「平和を願うステッカー」には2種類あります。
 青色は、核兵器廃絶派向け、ピンク色は核兵器肯定派向けです。
 どちらの立場を選ぶにせよ、戦争に反対し平和を願う思いは共通認識であり続けたいという思いを込めています。

2年間の学びを活かしてこれからも核兵器問題に取り組む決意

 Oさんは、この2年間、核兵器問題をテーマに探求していきたいと考えています。
 過去、人間が起こした核兵器使用の過ちに目を背けず考えていくこと。
 そして、これからを生きる若い人たちが、恐ろしい兵器に脅かされることなく、心穏やかに過ごせる世界を目指して、Oさんはこれからも活動続けると決意しています。

 平和を求める運動や、核兵器問題への取り組みをしたいと思った時、どうすればいいでしょうか?
 まずは小さなことでも一歩踏み出してみることだと思います。今回紹介した高校生も、「知ること」「学ぶこと」という誰でもできることから始めています。
 ぜひ世界の動きに興味をもって、知ろうとする気持ちを大事に。きっと取り組みは「知ること」「学ぶこと」の先に自然と見えてくると思います。
 黙っていても良くなることはありません。
 共に学び、共に声を上げていきましょう!

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