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続報!「核兵器製造企業」に銀行がお金を貸すのは問題アリ?ーー2023年の結果を通して世界の「今」を考えてみよう

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オランダの平和団体PAX(パックス)とは?

 オランダに本部がある平和団体のPAXは、毎年世界の金融機関を調査して、核兵器製造企業にどれだけ投資をしているかを調べ、公表して、投融資しないように働きかけています。
 対人地雷禁止条約(オタワ条約)クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)が作られた時に、PAXは世界の金融機関に対し地雷製造企業やクラスター爆弾製造企業に投融資をしないように働きかけ続けました。その結果、オタワ条約とオスロ条約が世界で発効する一助になりました。
 PAXはこれらの働きかけの経験を活かして、核兵器製造企業に対する投融資を厳しく監視しています。

国際平和団体「PAX」による2023年の調査結果は・・・

 さてその2023年の調査結果が、2月21日に公表されました。この場合「核兵器製造企業」とは世界の24の企業をさし、有名なエアバス社や、ロッキード社などがふくまれます。
 一見航空会社におもえますが、核兵器を運搬する武器を製造しているのです。公表された資料によれば、日本では9社の金融機関が核兵器製造企業に融資しており、その額は世界第二位の額です。「みずほグループ」では約2.2兆円も融資しています。
 日本でこの問題に粘り強く取り組んでいる「反核医師の会」では、今年も日本のこれらの金融機関にアンケート調査(4回目)を行います。
 また、懇談を申し入れて、核兵器製造企業には投融資をしないように働きかけることになっています。
 それにしても、私たちの貯金が、核兵器製造企業に知らぬ間に投融資されていると思うと、許せない気持ちです。

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