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【全文無料】悪リザードンのすゝめ


アルセウスリザードンなのかゴッドリザードンなのか名称が定まらないけどゴッドの方が読みやすいのでゴッド派、ぱわーどぜっとんです。

8/13に開催された、第7回いちげきのほうこう杯に参加させていただき、そこで最近ずっと練りに練っていたリザードンを使い、優勝をすることができました。

今回の記事ではデッキ構築の採用理由や戦い方など、私なりの考えを書いていこうと思います。長文ですが、電車やお暇なときに読んでいただければと思います。



①デッキ内容&採用理由


まずは当日に私が使ったレシピから。


撮影版
画像版

では次に個別の採用理由です。

・アルセウスV3枚+アルセウスVSTAR4枚

大事な初動アタッカー兼スターバースによるリザードン進化への補助。4枚ずつは多いと感じるも、VSTARの方は2ターン目に引いとかないといけないし、思った以上に触る手段が少ないと感じたのでVだけ3枚にしました。正直スタートしない問題が大きかったので素直に4枚ずつでもよかったかもしれません。

70ヒトカゲ2枚+60ヒトカゲ1枚+リザードンex3枚

中盤から後半にかけて頑張っていただくポケモン。アルセウスが序盤に攻撃しに行き、リザードンは盤面に2体並ぶ想定なので枚数は3枚ずつ。
70ヒトカゲの「まるやけ」は相手に貼られた開幕雪道を退かす際に強く、60ヒトカゲの「ヒートタックル」は対サーナイトのエンブレイズ後の疲弊したポケモンを気絶させに行ったり、リザードンミラーでの足りない30を当てに行ったりと思った以上に優秀です。フーディンの採用でこの30当てが後半効いてくることも多いので、60ヒトカゲ2枚目追加予定です。ヒートタックルは強い!

・ビッパ2枚+ビーダル2枚

自分で雪道やジャッジマン、ナンジャモを多用するのでデッキを回すポケモンが欲しいため採用。1匹いるだけでデッキの回り方は段違いですし、そこまで多くのポケモンを採用していないため、終盤2匹目のビーダルでぶん回すプランも視野に入れています。詳しい話は後述しますが、ピジョットexより断然ビーダル派。

・ルチャブル1枚+かがやくフーディン1枚

リザードン使いの誰もが目にする「妖怪10足りない」問題を解決する二匹。採用ポケモンを少なめにしているため、げんきのハチマキよりもこちらを優先しました。個人的な考えでは、悪リザードンに採用すべきかがやくポケモンは間違いなくフーディンだと感じました。
アルセウスの「トリニティノヴァ」や序盤の「バーニングダーク」は相手ポケモンを1パンしにくいわりに、2発目は過剰打点とダメカンがもったいないです。それをフーディンで過剰な分を相手のアタッカーポケモンや、HP60、70のポケモンに乗せてじわじわ追い詰めていきます。仮に特性で倒すことができなくても、60ヒトカゲの「ヒートタックル」で相手を1匹倒すプランなどにも切り替えられえます。
特にリザードンミラーの1枚ずらしに柔軟に対応できるのでかがやくフーディンは非常に推しています。雪道がある場合特性は使えませんが、雪道がある=相手は動けていないということですので、その場合は無理にペインスプーンを狙わずアルセウスやリザードンでガンガン殴っていきましょう。

初代アニポケのフーディン(?)


・ネストボール4枚+ハイパーボール4枚

説明不要のフル投入!
余談ですがスターバースでヒトカゲやビッパなど持ってくる場合はネストボールを持ってきて山圧縮をしましょう。

・すごいつりざお1枚

1枚あると安心できるカード。序盤のアルセウスに付いていたエネルギーの回収や、ハイパーボールのコストで切ったポケモンの再利用などなど。
当初、炎エネルギー9枚にしていましたが、このカード採用のため8枚に。
山札のエネルギー枚数残量には気を付けよう!(1敗)

・ふしぎなアメ4枚

最初はリザードン3枚だしアメも3枚にしとくか!と3枚にしていたんですがまーーーったく引けないので4枚フル投入。リザードンはハイパーボールでも持ってこれますがアメは素引きしないといけないのがつらいですが事故の元にもなるのが2進化デッキの宿命ですね。

・ポケモンいれかえ1枚+あなぬけのヒモ1枚

1枚ずつ入れておけばスターバースでその場にあった入れ替え札を持ってこれるので1枚ずつの採用です。

・ロストスイーパー1枚

相手の雪道や、おまもりなどを退かしたい場面など様々な場面で必要なことがあるので1枚採用。ピン刺し多めで対応しやすくしています。

・リベンジパンチ1枚

今回の超推し枠その2。特に対リザードン、対サーナイトに非常に重要なカードです。サーナイトのデッキが330の火力を出しにくる場合はほぼ残りHPは40以下なので、リザードンにパンチを付けておくことで相打ちに持ち込める点、リザードンミラーで40+フーディンの20ずらし+ルチャブル10を上手く組み合わせて不利な後攻を捲るなど様々な用途があります。詳しくは後述のダメージ計算表がありますのでそちらを参考に。雑にダメカン4つ置いてフーディンで操作しておくだけでも強い。

・こだわりベルト1枚

アルセウスの「トリニティノヴァ」を230にするのがメイン。先攻2ターン目に相手のVポケモンをワンパンできれば非常に優位に立てます。
リザードンに付けるか、アルセウスに付けるかが相手によって結構変わるのですが、先攻2ターン目にアルセウスがベルトを付けなかった場合、リザードンといった考えでいいかと思います。

・ナンジャモ3枚+ジャッジマン3枚

最強手札干渉サポートコンビ。このデッキは常にナンジャモかジャッジマンを押し付けていくのが基本のため4枚ずつにしたいのが本音ですが枠がない!

・ボスの指令3枚

序盤で火力が足りなかったり、フーディンやらでダメージ操作もする関係上引き出し枠は多めに欲しかったので3枚。

・頂への雪道2枚+ロストシティ1枚+ポケモンリーグ本部1枚

このデッキの序盤ゴール地点はアルセウスVSTAR+リザードン+ジャッジマン+雪道orロストシティです。今の環境デッキは雪道が厳しいデッキが多いので、1度剝がされてももう一度詰めるために2枚採用。ロストシティは対サーナイトのラルトスやキルリアをロストゾーンに休ませてあげるために採用。

雪道とロストシティだけの採用の場合、ロスト系統のデッキに雪道を貼られた場合、①雪道で雪道は退かせない②ロストシティを貼って攻撃すると相手にロスト枚数を献上する③ロストスイーパーを使うと無条件で相手のロストは1枚増える。 という理由でロスト相手に貼れるスタジアムを探しているとポケモンリーグ本部を発見。後半のエネルギーが枯渇するタイミングでヤミラミの必要エネ数を増やしたり、ミライドン相手に後攻で攻撃してくる要求値を上げることができたりと思っていた以上に強かったです。

・基本炎エネルギー8枚+ダブルターボエネルギー2枚

炎エネルギーは7~9枚あればなんとか回るかなと感じました。問題はダブルターボエネルギーの方です。
このデッキのダブルターボエネルギーはアルギラやアルジュラなどのデッキとは違い、アルセウスに思考停止で手張りするのは控えた方が良さげです。相手のデッキによってはアルセウスが200以上のダメージを出さないといけない場合があるため、れんごくしはい→3枚アルセウスでも間に合うことも意識して手張りをしましょう。

ちなみに回しているとアルセウスに付けることよりも、途中ビーダルやフーディンが縛られないように逃げエネとして先に手張りしておくことの方が何倍も多いです。


②不採用カードとその説明

続いて不採用カードにについてです。


・ピジョットex

おそらく今流行りのリザードンにはよく入っているカード筆頭です。
Aアルセウス+リザードン型
Bアルセウス+リザードン+ピジョット型
Cアルセウス+ピジョット型
Dロストリザードン型

と、現在様々な構築が考えられている悪リザードンのデッキですがピジョット入りのメリットとしては、ふしぎなアメが共有でき、アメでピジョット→マッハサーチでアメかリザードンの足りない方を回収→リザードン進化と動くことができます。あとは毎ターン常に必要なカードを呼び込めるため、最適解を引っ張ってこれるのは非常に強力です。

しかしながらピジョットはメリット以上にデメリットも大きいと考えています。

【盤面形成の難しさ+デッキの枠が埋まるのが特性とかみ合わない】

ピジョットを採用する場合、1ターン目に用意しないといけないポケモンはヒトカゲ+ポッポ。アルセウスも入れている場合は+アルセウス。しかしこれだと自分が後攻の場合、相手のゲッコウガ手裏剣でポッポ+ヒトカゲを取られると試合が劣勢になるのでマナフィも欲しい。となるとこの数の並べる想定になるとバトルVIPパスも必要になりますね。パス入れるとふしぎなしっぽミュウも入れたい…

と、考えれば考えるほど盤面が埋まり、デッキに入れるカードも多くなります。となると後半、無事ピジョットとリザードンを立てられたとして、そこから

マッハサーチでデッキから好きなカードを持ってこれる
→状況に応じたカードが山札から選択できる
→デッキに様々なカードを入れて幅広く対応したい
→が。上で述べた序盤を意識したカードを入れすぎて枠がない

というジレンマに陥ります。マッハサーチで何でも持ってこれるのに、持ってくるのが基本ボスの指令しかないなってパターンになりがちです。(それが弱いわけではないが、わざわざ2進化を用意してやることがネオラントっぽいことなら最後に置くネオラントの方が的にもならない)

【圧倒的に雪道に弱くなる】

アルセウス+リザードンだけの場合、一度スターバースとれんごくしはいをしてしまえば、あとは雪道を自分で貼って相手を追い詰めていけます。しかしピジョットを採用していると、おいそれと雪道を自分で貼ることはできません。仮に入れてるとしても恐らく1枚採用になり、終盤で張るぐらいの役目になります。
さらに大問題なのがアルセウス、リザードンが最序盤の雪道だけが厳しいのに、それをピジョットも解決ができない点が一番の問題点だと思っています。

先1雪道すな~!


【リザードンミラー、特にロスト系統に対し明確に不利になる】

そして第3の問題。ロストに弱くなります。ピジョットがギラティナのロストインパクトで1撃で落とされるので、アルセウスでサイド2枚取られ、リザードンをスターレクイエムで取られたらあとはもうピジョットにロストインパクトを当てるだけでゲームエンドです。ロストバレット戦に関してはHP50ポッポがやまびこホーンで悪用され、70+50のロストマインで2枚取りされたりと危険。Vガードエネルギーを採用してケアをする構築もありますが、そこにまた1枠割かれるし、リザードンミラーではまったく機能しないなど、個人的にそこまでするならピジョット抜いたほうがいいかなと思っています。

といった理由で、私はピジョットを不採用にしました。もちろん強みもあるのですが、2進化増加の事故も大きくなってしまいます。


・かがやくリザードン

こちらも基本採用されているかがやく枠。

アルセウスがやられ2枚取られる
→リザードンexがやられて2枚取られる
→残りサイド2枚

このタイミングでかがやくリザードンが前に出てエネルギー1枚で攻撃でき、倒されてもサイド残り1枚でまだ負けない、という動きが強力です。しかしこのポケモンも何点かの問題点があります。


【攻撃時、雪道を貼れない&相手に貼られていない前提】


まずこのポケモンが攻撃にし行く場合、その時点では頂への雪道を貼ることができない点です。この点、特に終盤だと問題で、パオジアンやサーナイトは終盤火力330は出せるデッキですし、サイド残り2枚ならボスで後ろのリザードンを引っ張られ負けになります。

あまり雪道を貼ってこないデッキのパオジアン、サーナイトには攻撃できるのに、その2つのデッキには自分から雪道を貼らないと返しで負ける可能性が大きい。とこれも非常に嚙み合っていないのが現状です。

じゃあピジョット型なら雪道貼らないから採用!と思いきや。2-2で取られたあとリザードンを押し付けても、後ろにピジョットがいるせいで余計に引き出されて負けの確率が高いんです。


【サイドが奇数だと特にうまみがない】

2ずつ取られている際は強力なのですが、序盤にヒトカゲやポッポ、ミュウなどのポケモンが1匹やられている場合、それだけでこのカードの価値がかなり下がります。サイド5の時はワザが使えない、サイド3、1の時はリザードンex2体を押し付けた方が強いので使うことが少ない。

といった理由で私はフーディンの方が強いと感じ、フーディンの採用にしました。

ここまでの考えから、

かがやくリザードンはピジョットを入れていないアルリザ構築なら入れる可能性があるが、ピジョット採用型では強みが活かせない。というのが私の結論でした。

もちろんサイドをずらしながらのアタッカーの中では一番強いですし、決して弱いわけではないですが私の中ではフーディンに軍配が上がっています。逃げエネが3で、縛られるのが嫌なのもありました。


・バトルVIPパス
もちろん初手で引いていれば強いのは間違いないのですが、ナンジャモ&ジャッジマンを多用するこのデッキで後半サポートを使ったら手札がパスだらけで事故るなんて未来がすぐに見えました。ビーダルでドローする枚数も少なくなり事故の原因にしかならないと思い無しに。

その分、バトルVIPパス無しでも動けるような最低限たねポケモンを減らした構築にしました。アルセウスとヒトカゲ置けたらそれだけでヨシのデッキになっています。


・マナフィ
最低限たねポケモンを減らした構築にしたので、マナフィも置かなくて問題ないと判断し抜きました。またデッキが1枠増えて嬉しい限りです。
パオジアンに先攻取られたらヒトカゲ取られて終わるのでは?という考えが頭をよぎりましたが、プレイング次第でカバーできたので問題なかったです。問題点はロストカイオーガで、マナフィを切っているのを悟られると途端に厳しくなります。上手く手札を流していきましょう。


③基本的な回し方について

ここからは基本的な回し方について。
まずは目指すべき初期盤面です。(かがやくフーディンは基本的にいつ置いても良いです。)

初ターンの盤面 




先攻で一番並べたい並び。3匹で理想盤面なのがエコでいいですね。ヒトカゲがもう1体いればなお良いのですが、後攻で相手が先攻2ターン目月光手裏剣ができそうなら素直にこの3枚で止まっていたほうが良さげです。ロスト相手など後攻おとぼけスピットまでケアするならヒトカゲをもう一体置きたいですね。


B.アルセウス+ヒトカゲ


手札があまり良くない場合の最低限の盤面。アルセウス+ヒトカゲで終わりです。ですが、この盤面さえ作れたら実はこのデッキは十分で、手貼りするエネルギーが無くてもなんにも問題ないです。エコ。 

私は昔からアルセウス系統の初ターンに手貼りできなかったらキツい問題が好きになれなかったのですが、手貼りしなくても全く問題ないというポイントが非常に評価が高いです。


C前ヒトカゲ+アルセウス+アルセウス(+非ルール1匹)



一応目指すことがあるにはあるのですが、できる限りやりたくない並べ方です。主に自分が後攻で、次のターンアルセウスが倒されることがほぼ確定しており、手札がスターバース無しでは動くことができない場合の並べ方です。この場合、必ずどちらかのアルセウスに手張りをしとかないといけません。手張りできない場合はこの盤面を作るのは絶対に控えます。現環境で後攻で220出してくる雪道ミライドン相手ならアルセウスを2枚置いても、VSTARに進化できれば基本ワンパンはされなくなるので構えてもいいかなといったところでしょうか。

そもそもこのデッキはアルセウスが2枚取られたら、残りはリザードンexのみで戦うのが最も強いプランですので、アルセウスを2体置くこと自体があまりにもリスキーです。アルセウス2枚置きが許される状況は非ルールポケモンが1匹やられてサイドが奇数になっている場合のみです。初期盤面で仕方なくこの構えをする場合はヒトカゲを前にして犠牲にする形になります。相手のあなぬけケアで非ルールがもう1匹いると更に安心。

2ターン目

A.アルセウス進化+リザードン進化+スタジアム+ジャッジマン



先攻2ターン目の雪道ジャッジマンで全てのデッキにテンポを取るのがこのデッキの基本にして最大の動きです。要求値が高そうには見えますが、アルセウスの進化さえできていれば、アメorリザードンorジャッジマンor雪道のうち足りないものを持ってこればオッケーなので思った以上に決まりやすいです。相手がサーナイトで前にラルトスがいる場合はロストシティを、それ以外のデッキには基本雪道を貼ります。


B.アルセウス進化+リザードン進化+こだわりベルト+ボスの指令


超パワームーブ。相手のたねV、exを刈り取れば優位に立てる場合にするプランです。相手のアルセウスが1体だけいる場合が一番多いですかね。このプランが想定されることもあるため、初ターンにアルセウスへダブルターボ手張りをしないほうがいいこともあることを頭に入れておきましょう。しかしこの動き、次ターンのリソースが非常に細くなるので、できればビーダルに進化できていたり、ボス以外のサポートを持っている場合にしたいですね。

2ターン目は2匹の進化さえできていれば、あとは柔軟に対応できるデッキになっています。相手の雪道を恐れながら、こちらの雪道を押し付けていきましょう!



④各環境デッキとの戦い方


ではここから各環境デッキとの戦い方を。

VSサーナイト

悪でサーナイトexに弱点が突けて有利!!……と言いたかったんですが意外とそんなこともなく、油断してると一瞬で捲られます。フーディンにロストシティ、リベンジパンチとサーナイトを必要以上に重く見ているのもその理由です。

まず序盤はロストシティでラルトス、キルリアさんをロストへ送ってあげるのを最優先に動きます。あとはジャッジマンで事故らせていく動きを押し付けていきます。向こうも最初から高火力は出せないため、序盤からサイドをガンガン取っていきましょう。

フーディンは序盤に使うことはなく、せっせと20乗っけててもクレセリアのムーンライトリバースでこっちに帰ってきておしまいです。相手にかがやく枠がフーディンだと想定されないよう、大事に抱えておきましょう。

中盤、終盤にかけてはリザードンにリベンジパンチを付けておき、こっちのリザードンを取るなら相打ちにするぞという動きを構えます。そこで相手が上手くダメージを調整してきたり、月明かりの丘で10、20だけ残してきたアルカナシャインのサーナイトやザシアンVが出てくればチャンス。あなぬけ、フーディン、ルチャブルを上手く組み合わせて1匹を特性で気絶させ、サーナイトexをボスなどで取れれば完璧ですね。

もし殴ってきたサーナイトが微妙なHP残量だった場合、後ろのアルカナシャインのサーナイトにダメカンを20だけ移動させておくだけでも火力が出せなかったりするのでオススメ。

そして最もサーナイト戦で重要なのがこの60ヒトカゲのヒートタックルです。

相手の疲弊したポケモンを非エクのヒトカゲでバシッと倒すプランを取ることがあります。
相手の残りサイドが2枚の場合、敢えてリザードンに進化せずにヒトカゲのヒートタックルを押し付けるプランは常に頭に入れておきましょう。

サーナイトと戦っていると、ザシアンVが残りHP40でリザードンexをワンパンしてくる試合が多いので、フーディンで10だけ持ってきてヒトカゲで倒しちゃうのが、かなり多い勝ちパターンです。

VSロストギラティナ

まず強く意識することは

・アルセウスがおとぼけスピットの壁になる
・アルセウスを2体以上絶対に置かない
・ルチャブルでギラティナ2匹に10ずつ乗っけておく

まずはアルセウスにおとぼけスピットを当てさせるのが重要。アルセウスはおとぼけスピットをくらおうが進化してしまえば残りHPは170あるので結局ギラティナで攻撃しないといけなくなる状況にさせられます。ウッウの1発分を無駄に消費させるのが後々のサイドレースにも重要です。


そしてアルセウスを絶対に2体置かないこと。トリニティノヴァ打つし、後ろにアルセウス置いとけばエネ加速できるなんて考えてはいけません。アルセウスを2体置いてしまうと

アルセウスAをロストインパクト
アルセウスBをロストインパクト
リザードンをスターレクイエム

で負けになります。相手からすると最速3回の攻撃でゲームエンドなので序盤劣勢でも全然簡単に勝ててしまいます。

アルセウスAをロストインパクト
リザードンAをスターレクイエム
リザードンB…ワンパンできない

こう使わせることで、リザードンBが確実に1ターン延命可能になるわけです。

あとは毎ターンナンジャモやジャッジマンで手札を流し続けていきましょう。相手のツツジカウンターも考えると他のデッキ以上にビーダルの用意もサイド3枚までにしておきたいですね。


VSロストバレット


ロストバレット戦ではボスで後ろのポケモンを引き出すことがそこまで多くはないため、ギラティナ戦以上にジャッジマン、ナンジャモの役割が重要です。ロストバレット戦に関してはアルセウスを2体置いても基本的には問題はないのですが、ギラティナがないとわかってから置くようにし、またそれでも相手がかがやくリザードンを入れている(炎エネルギーが見えた)場合、ベルトかえんばくで280でるので、やはりこれもあまり置かない方が良いでしょう。

ちなみにマナフィを切っているため、ロストカイオーガだった場合、正直不利ですがそこは割り切っています。


VSパオジアン

パオジアンはリザードンexを普通にワンパンしてくるので、HP330の押しつけが通用しません。また、盤面にヒトカゲを複数置くと月光手裏剣で全滅します。順当に殴り合いをしていると確実にこちらが不利です。

しかしパオジアンには決定的な弱点があり、後半の雪道+ナンジャモに圧倒的に弱いことです。

対パオジアンでは常にこの雪道ナンジャモを狙っていきます。サイド2枚状態の相手に雪道ナンジャモをすれば、仮に相手がその2枚にカイがあったとしても、

ターン開始時に引いて手札3枚
カイを使い、スーパーエネルギー回収と、水ポケモンをサーチ
スーパーエネルギー回収で何か2枚を切って水エネルギーを4枚回収
この時点で相手の手札は水エネ4枚+何か1枚

となって、仮に何か1枚が水エネルギーだったとしても5枚×60で300しか出ず、リザードンexの存命は確定します。
カイでロストスイーパーを持ってきて、スーパーエネルギー回収を素引きされていたとしても、手札2枚+わななくれいきで2枚サーチしても、スーパーエネルギー回収の手札コストが足りなく、結果水エネ5枚です。

盤面に水エネルギーが1枚でもあればワンパンはされてしまいますが、そもそも相手が1体目のリザードンをワンパンしに来ていた場合、盤面に水エネルギーが残っていることは稀です。

対パオジアンはどんな劣勢時でも一番巻き返しやすい相手ということを頭に入れて、あきらめずに戦っていきましょう。(ジムバトル含めパオジアン相手にはサイド6-1の状態から捲った経験が3回あります)


VSリザードンミラー


現在最も難しい対リザードンミラーです。様々な構築があるので臨機応変に戦っていきたいのですが、一番に意識することは自分のサイドを残り1枚状態にしないことです。もちろん相手のリザードンの攻撃でこちらのリザードンがワンパンされなくするためですね。そしてこちらは逆に相手のサイドを残り1枚にさせることです。

仮に相手がピジョットを採用している場合は特に考えることはなく、ピジョットを引き出して300ダメージ出せれば勝ちです。また、アルセウスがやられたタイミングでピジョットに240与えにいければ、スプーン2回で1ターンサイド4枚取りなども可能です。ピジョットを採用したくない理由もここら辺にありますね。ではもし引き出せない場合はどうするか。

ピジョットがいない場合、さらにサイドも残り2枚に調整された場合、こちらは基本的に相手のリザードンをワンパンできません。そうなる前に、事前にフーディンでダメカンを乗せておくことが大事です。このミラー戦は、アルセウス同士で殴りあうターン、リザードン同士で殴りあうターンが必ずあります。そのため、毎ターンフーディンで余ったダメカンを操作できるタイミングがあります。また、リベンジパンチも絡めて、無傷のリザードンを相手に作らせないようにしましょう。

また、相手がふしぎなしっぽのミュウを採用している場合、フーディン3回でサイドが1枚もらえるため、こちらもサイドずらしで利用しちゃいましょう。

また、アルセウス・リザードンがやられたタイミングで、あえてヒトカゲだけを進化せずに2匹置いておき、60ヒトカゲで相手のリザードンにヒートタックルを当てに行くことも重要です。そうすることで返しのターン、こちらの負けがなくなり、倒してくれればリザードンが330出せる、倒されなくても30与えているので300バーニングダークで倒せる状態にします。

後述するダメージ計算表も参考にしながら戦っていきましょう。リザードンはまだまだ構築が練られているデッキです。臨機応変に戦っていきましょう。


⑤よくわかるダメージ計算表


ではこのデッキで出せるダメージの計算をしていきましょう。
ルチャブルはベンチにしかダメカンを置けませんが、フーディンで前に移動させることもできますので、この2匹で幅広いダメージを操作できますね。

太字にしているところは特にしっかり対戦でも意識しているところです。

フーディンのパーフェクトさんすうきょうしつ


30 削り
・ヒトカゲのヒートタックル
+フーディン
50 ポッポ

60 ミュウ、ミカルゲ(進化しない60ポケモン)
・ペインスプーン3回
・ヒートタックル+ルチャブル+フーディン

70 キュワワー、マナフィ
・フーディン3回+ルチャブル
・フーディン2回+ヒートタックル

180 ミュウV、ミュウex
・ダブルターボエネルギー付きのトリニティノヴァ
・サイド6枚状態のバーニングダーク
+リベンジパンチ→220ポケモンV、exワンパンライン

210 マフォクシーV、間違ってスタートしたドラピオンV
・こだわりベルト+ダブルターボエネルギー付きのトリニティノヴァ
・サイド5枚状態のバーニングダーク
+ルチャブル
220 ポケモンV、exワンパンライン

230 たねV、ex全般ワンパンライン
・こだわりベルト+トリニティノヴァ

240 ディンルー
・サイド4枚状態のバーニングダーク
+リベンジパンチ40

280 VSTAR、ピジョットex

270 ローリングしていないヌメルゴン
・サイド3枚状態のバーニングダーク
 ↓+ルチャブル
280 VSTAR全般、ピジョットex
・サイド4枚状態のバーニングダーク+フーディン2回

300 VSTARワンパンライン
・サイド2枚状態のバーニングダーク
+リベンジパンチorヒートタックル
orルチャブル+フーディン1回
330リザードンワンパン

330 VMAX、2進化exワンパンライン
・サイド1枚状態のバーニングダーク



という風に、ルチャブル、フーディン、リベンジパンチを組み合わせることで幅広い盤面に対応できるようになります。

回せば回すほど、様々なパターンでサイドを取れるようになるので、かがやくフーディン、非常におススメです!



以上です!リザードンについて熱く語っていると1万字を超えていましたが、少しでも私の考えが参考になれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました!

Twtter(X?)でもいつでも質問受け付けていますので、私で良ければ気軽にコメントください^^

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