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「SUPER GT2019」、第4戦レポート

アジア地域で最も人気のあるレースシリーズ、SUPER GT(SGT)。唯一の海外ラウンドである第4戦が、6月30日にタイの「チャーン・インターナショナル・サーキット」で行われました。このサーキット、バンコクからはデコボコの田舎道をおよそ5時間。なかなか旅情をくすぐる一戦なのです。

5月末に鈴鹿で開催された第3戦から約1か月。東南アジアの明るい太陽のもと、現地時間で午後3時に決勝レースがスタートしました。

最初の数周は、上位の3台が予選順位通りに走行。ポールポジションからスタートしたカーナンバー(#)6の「レクサスLC500(大嶋和也・山下健太 組)」がリードし、#19レクサス(国本雄資・坪井翔 組)と#36レクサス(中嶋一貴・関口雄飛 組)が2位、3位で続きます。

レースが動いたのは6周目。#36レクサスが、周回遅れの遅いマシンを抜くタイミングを巧みに利用して2位に上がりました。

その後、#36レクサスは#6レクサスもパスしてトップに立ち、勢いに乗っていました。しかし、30周目に2台が同時にピットインすると流れが変わります。タイヤ交換、燃料補給とドライバー交代を行うと、作業を素早く行った#6レクサスがピット出口で逆転。レース終盤に向けての優勝争いが混とんとしていきます。

コース上で発生したクラッシュによりレースは一時中断し、43周目から再開されました。2位からの再逆転を狙った#36レクサスは、前に#6、後ろに予選5番手からじわじわと浮上してきた#37レクサスと、三つ巴のバトルを演じます。勢いに乗る#37レクサスがインを突くと#36はコーナーをオーバーラン。マシンにダメージを負って後退を余儀なくされてしまいました。

66周のレースで、最初にチェッカーフラッグを受けたのは#6レクサス。予選トップから優勝を遂げる、「ポールトゥウィン」を達成しました。

2位が#37レクサス、3位が#19レクサスと、SGT第4戦はレクサスLC500による表彰台独占となりました。

次のレースは8月4日の富士スピードウェイ。最近では東南アジアより暑い日も多い日本で、500マイル = 800キロの過酷な長距離レースです。タイでは良い所のなかった「ホンダNSX-GT」と「ニッサンGT-R」ですが、次回は活躍を期待しています。


「Chang SUPER GT RACE」レース結果
GT500クラス
1. WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)
2. KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)
3. WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔)
4. リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/J. マーデンボロー)
5. DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
6. CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)

GT300クラス
1. GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)
2. リアライズ 日産自動車大学校 GT-R (平峰一貴/S. フェネストラズ)
3. LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)
4. HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)
5. マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
6. エヴァRT初号機 X Works GT-R(ショウン・トン/マーチー・リー)

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