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TEAM KUNIMITSUの喜びと悔しさが交錯した2021年シーズン

TEAM KUNIMTSU Season Review

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2021年は、TEAM KUNIMITSUにとって浮き沈みの激しいシーズンでしたが、堅調な成績を収めたことで、ランキングトップのまま最終ラウンドを迎えました。最終戦ではチャンピオンシップを狙える位置に走っていましたが、不運に見舞われ、タイトルを逃してしまいました。

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2021年のSUPER GTシリーズは、4月11日に開幕しました。昨シーズンはコロナの影響で開催サーキットが限られていましたが、今シーズンは岡山国際サーキットが開幕戦の舞台となりました。マシンの名称が24年間親しまれてきた「RAYBRIG」から「STANLEY」に変わり、今シーズンは1号車「STANLEY NSX-GT」が誕生しました。チームドライバーは昨シーズンと同じ山本尚貴と牧野任祐をシリーズエントリー。しかし、開幕戦は病気療養中の牧野に代わって武藤英紀が代役を担当しました。1号車は予選では11位に甘んじたものの、決勝では8位まで健闘し、貴重な3ポイントを獲得しました。

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4月上旬の開幕戦から約1ヶ月のインターバルを経て開催された第2戦。戦いの舞台は静岡県の富士スピードウェイに移り、500kmの長丁場のレースが行われました。このラウンドでは、牧野がチームに復帰。5月4日に開催された決勝レース「TAKANOKO HOTEL FUJI GT 500km RACE」では、予選15位からスタートしたSTANLEY NSX-GTが500kmの長丁場を戦い抜き、4位という好成績を収め、チームの底力を見せつけました。

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7月18日、栃木県のツインリンクもてぎでSUPER GT第4戦が開催されました。5月下旬に開催される予定だったSUPER GT第3戦は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために延期され、開催までに1ヵ月半以上の合間がありました。ドライバーやチームスタッフだけでなく、レースファンにとっても非常に長いインターバルとなりました。一方で、ツインリンクもてぎはホンダのホームサーキットであるため、TEAM KUNIMITSUは好成績を残し、満足のいく結果を得たいと考えていました。

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今季初のポールポジションからスタートしたNo.1 STANLEY NSX-GTは、300kmのレースのほとんどで後続車との激しいバトルを展開しました。巧みなレース戦略で厳しい戦いを制し、待望の今季初勝利を獲得しました。

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第3戦鈴鹿は、真夏の猛暑の下でのレースになることが予想されました。しかし、レースウィーク中の8月21日、22日は、サーキット周辺だけでなく、日本列島の他の地域でも天候が不安定で、コンディションの予測が難しい状況でした。TEAM KUNIMITSUは、ポイント獲得によりランキング2位に浮上し、"上昇気流 "に乗った状態でこのラウンドに臨みました。そんな中、予選11番手からスタートしたSTANLEY NSX-GTは、戦略的なピット作業と両ドライバーの巧みなレース運びにより、4位という好成績を収めました。

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SUPER GTシリーズは、宮城県のスポーツランドSUGOで第5戦を迎え、シーズン後半戦に突入しました。昨シーズンは、鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎの3つのサーキットに限定されていたため、2年ぶりにGTマシンがSUGOに戻ってきました。STANLEY NSX-GTは、予選10番手からスタートし、チームの戦略を駆使して順位を上げることに成功しました。また、レース中の度重なるアクシデントによりセーフティカー(SC)とフルコースイエロー(FCY)が導入される中、2位でチェッカーを受け、今季2度目の表彰台を獲得しました。

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10月に入っても夏のような暑い日が続き、SUPER GTシリーズも残り3戦となり、ますます厳しい戦いが予想されました。そんな中、九州のオートポリスで第6戦が開催されました。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために開催が延期されましたが、今シーズンのオートポリスラウンドは予定通り開催されました。

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10月24日、SUPER GT第6戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が開催され、シリーズランキング暫定トップのSTANLEY NSX-GTは、予選13位からスタートし、序盤からの慌ただしいバトルを粘り強く戦い、6位でフィニッシュしました。

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それからわずか2週間後の11月7日、ツインリンクもてぎでSUPER GT第7戦「MOTEGI GT 300km RACE」が開催され、シリーズランキングトップのSTANLEY NSX-GTは、予選10位からスタートして順位を上げようと努力を続けましたが、思うようにレースを展開できず、12位でチェッカーを受けました。しかし、ドライバーズタイトルを争うライバルとのポイント差は縮まったものの、ランキングトップの座は揺るがず、さらに気を引き締めて最終戦に臨みました。

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ついに2021年シーズンの最終決戦に突入したSUPER GT。第8戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE」が11月28日に富士スピードウェイで開催され、グランドスタンドにZFの特設エリアが設けられました。タイトル連覇を狙うSTANLEY NSX-GTは、2番グリッドからスタートし、タイトルをほぼ手中に収めてレースを戦っていましたが、予期せぬ他車との接触というアクシデントに見舞われてしまいました。これまで積み上げてきたものがすべて水の泡になってしまい、悔しいレースの終わり方となりました。

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しかし、シーズン終盤には1勝、2位表彰台を獲得してランキングトップに立つなど、STANLEY NSX-GTの競争力は揺るぎないものでした。もし、最後の最後に不幸な出来事がなければ、チームは2年連続でタイトルを獲得していたかもしれません。来シーズンの活躍に期待したいと思います。

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